俺はショッピングの翌日、父上に相談していた。
「父上。俺はもっともっと強くなりたい。あの時は無手だったとはいえみんなを守りきることが出来なかった。」
「恋太郎。父さんも軍人だからな。お前の気持ちは痛いほど分かる。幸いお前の武の才能は同世代だけでなく、この都市全体でも秀でていると言えるだろう。だが、強大な力には常に責任がついてまわることになる。覚悟ができていないならこの願いは受けてやることができない。」
「もちろんだ、父上。いや、父さん。覚悟はあの時決めたさ。」
「恋太郎。お前ならそう言ってくれるだろうと思っていたぞ!!それでこそ俺の息子だな。」
父さんに頭を撫でられる。いい歳して少し恥ずかしいが、俺の覚悟を認めてくれたことがとても嬉しかった。
「ありがとうございます!!父上!」
「そこでだな、お前がさらなる強さを求めると踏んで既に準備はしてあるんだ。」
「剣術は引き続きこの俺が教えよう。そして霊力の操作と能力の制御は八意に頼んでおいた。」
「父上、今後ともよろしくお願いします!!」
「おうとも。あとは恋太郎専用の得物をしつらえるのみだな。」
「そんな…いいの!?」
おっと、興奮のあまりいつもの口調が崩れてしまった。
「あぁ。綿月家に伝わる刀を受け渡そうとも思ったが、お前は自分に完璧に合った得物を使って欲しくてな。ちなみにこれまた八意に頼んである。彼女の技術力ならお前の要望に答えられるはずだ。」
やばい、超うれしい。
「ありがとうございます!!父上!!」
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場所は変わって俺は永琳先生の研究所兼家に来ていた。
「これから恋太郎には私が霊力を扱う基礎と能力の制御を教えます。」
「望むところです。」
「それと、貴方の得物の製造の依頼を受けているわ。」
「待ってました!!!!!」
「それじゃあ、あなたの要望を詳しく話して頂戴。」
〜説明中〜
「なるほどね。わかったわ。完成品は1ヶ月以内に渡せるようにするわ。」
うぉぉおおおお!!!!
「えーりん先生!ありがとうございます!!よ、世界一の技術者!」
「はいはい、ありがとうね。でもあなた、女性を褒めるのは下手ね。」
「ぐっ…」
「それじゃ、茶番はこの辺にして訓練を始めるわよ。」
「よろしくお願いします!!」
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「まずは霊力を体外に放出する訓練をするわ。でも、ただただ霊力を外に向かって放出するだけでは霊力は霧散してしまうの。したがって霊力を放出したら1箇所に集中させることが大切ね。」
「ほうほう…」
霊力を放出、1箇所に集中……………できなくね?
「…?」
「どうしました?」
「なんでもないわ。それと、最初はできなくても仕方ないわ。まずは放出することのみ練習してみなさいな。」
「分かりやした〜…ってこれ、なんだかひどく疲れますね。」
「そりゃあね。体力を使ったら疲労が溜まるように霊力を行使すれば疲れるのは自然なことよ。」
「なるほど。」
「霊力を放出する時は霊力が体から滲み出すイメージをするといいわ。」
「了解!」
滲み出るようなイメージをしながら霊力が放出されるよう力を込める。
霊力は放出されてる?でもなんだか違和感を感じる。
「やっぱり、ね。おそらく恋太郎自身の特異体質か何かに阻害されて霊力が体外に放出されていないわ。」
「それはどういう意味ですか?」
「そうね…体の周りにある結界のような何かに阻まれて霧散さずにその中に留まっているわ。でも、許容量を超えた霊力は少しずつ漏れ出ているようにも見えるわ。それから漏れ出た霊力はすぐに霧散しているようね。」
「なるほど!分かりません!」
「まぁ、いいわ。これに関しては多分解析しても意味が無いわ。おそらく能力の一部でしょうし。とりあえず、あなたは霊力を操作することのできる範囲が極端に狭いのよ。」
「けっこう曖昧なんですね。」
「ええ。だからまずは能力の定義を確定させるための実験をするわ。」
実験?俺、もしかしてモルモットにでもされんのか…?
「あぁ、実験って言ってもあなたのその結界の範囲を調べるための簡単なものよ。」
よ、良かったぁ…
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それから、小一時間程の実験で特異体質のあらましも大方分かった。
能力の範囲は自分を中心にして半径約束2m。その範囲内であれば自分以外の物に霊力を流したり身体強化等することもできるようだ。
「さて、これから恋太郎には身体と物に対する強化について学んでもらうわ。」
主人公の能力や体質が確定しましたね。ここから話を動かしていく予定です。