S.O.N.G.専属料理人   作:北ノ覇王

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今回は料理は出てきません。
主人公と響の絡みを書いてみました。


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働き過ぎだと弦十郎さんに強制的に休まされた。思えば食堂に屋台、キッチンカーなど、張り切り過ぎたな

 

「しかし、急に休みとなるとな…最近、忙しくてトレーニングをサボってたし、やるかぁ!」

 

こうだと決めると行動が早いのが自分の良い所だ、トレーニングウェアに着替えると冷蔵庫からスポーツドリンクをペットボトルのまま差す事で、冷たさを維持する水筒にセットし、やや長めのタオルを首に回す。

 

「まずはランニングで体を起こすぞ」

 

普段はまず、行かない20キロ先にある大きな公園まで軽く筋肉を温める意識で走り出す。最初はゆっくり、ダッシュ、並走、ダッシュと一人で仮想自分を抜いては抜かれるイメージでランニングし、公園に入る。

 

温まった体をほぐしていく、これから激しい動きをするのだ。ランニングで体を活性化させ、柔軟でほぐし、柔術の型を一通りと弦十郎さんのお薦めのカンフー映画の影響でなんちゃってジークンドーの型を行う。

 

「…ふぅ~」

 

流石に汗だくになったので、水道の水を頭から被ってタオルで拭いていると此方を見ている女の子が居る。

 

「あ、あの!」

 

何かを覚悟したかの様な表情を浮かべる女の子は、あのライブで負傷した【立花響】だった。

 

_______

 

side out 立花響

 

私は立花響15歳!私立リディアン音楽院高等科1年で趣味は人助け、好きな物はごはん&ごはん!彼氏いない歴は年齢と同じ…幼なじみで親友の未来と行く予定だったツヴァイウイングのライブは1人で行く羽目になった事から色々あって、中学校では散々だったけど、未来のおかげでリディアンに合格出来た。趣味の人助け中に運悪くノイズに遭遇してしまった。死を覚悟した時、胸に歌が浮かんだんだ。

 

気が付いたら不思議な力と装備でノイズを倒していた。その後で風鳴弦十郎さんから説明を受け、風鳴翼さんと天羽奏さんの2人と一緒に戦う事になった。

 

2人の模擬戦を見学してみた所で、2人の強さを目の当たりにして、私は自信を失いかけてしまった。2人はこれから強くなれば良いと励ましてくれたけど、折れかけた心は元には戻らないかもしれない。

 

未来にもこの活動の事は話せないし、ふらふらと公園に足を踏み入れた。

 

すると、1人の男の人がなにか凄い動きをしていた。我ながら語彙力がないけど、本当に凄い…カッコ良い動きなんだ。

 

私は思わず声を掛けてしまった

_____

 

side change

 

 

「ん…お、ライブん時の子か!元気…ではなさそうだがどうした?」

 

「あ…お兄さん、あのライブの時に居たんですか?」

 

そうか、あの時は意識不明の重体だったっけ。

 

「助けに入りたかったが、間に合わなくてな。悪かった。そして、生きていてくれて良かった!!」

 

思わず彼女の頭を撫でてしまっていた。

 

「!?…わわっ!!」

「おっと。年下の女の子の頭撫でんのはまずいか。」

「い、いえ!そ、それよりもですね。あの、さっきの動きって」

 

さっきの動き?柔術とジークンドーもどきの事か

 

「あぁ、あれは俺のオリジナルみたいなもん。元々学生時代に空手や柔道やっててね。映画とか見て型にした真似事だよ」

 

「…あの動き、あの技、私のイメージにピッタリなんです。是非、教えてください!!」

 

教えるって言ってもなぁ、漫画や映画のいいとこ取りみたいな格闘術だぞ?女の子に教えて良いものか。

 

「まず君の名前を教えてくれるかな?」

「あ、はい!立花響、15歳彼氏いない歴は…」

「そこまでは結構。立花さんね。俺のコレは自己流だから上手く指導出来るか分からない。それでも良いかい?」

 

ようするに見て受けて覚えろって事だ。普通の女の子ならまず引くだろうが

 

「へいき、へっちゃら!!大丈夫です!」

「ふっ。ならまずは立花さん、着替えておいで。ジャージとかにさ、どこまでやれるかみたい。」

 

そう言うと目を輝かせながら走り去って行った。

________

 

着替えてきた立花さんを見てみるとなるほど身体は出来上がっている。一般的な女子スポーツ選手レベルくらいにはね。だが、国際的スポーツ選手には及ばない

 

「基礎体力はしっかりありそうだね。立花さん、手合わせしてみようか。」

 

「はい。行きます!はああああ!!」

 

うん。思い切りの良い、踏み込みからの正拳をはたき落とすと、すぐにまわし蹴りに移行する。隙はあるが中々の物だな。拳の連撃を払い落としていく

 

「うんうん。筋が良いね。けれど…単純に速さが足りない!」

 

立花さんの拳に掌底を合わせる。発勁で痺れさせる程度に抑えて吹っ飛ばす。

 

「ヴッ…うあああ!!」

「少し痛いかもだけど、我慢ね」

 

痛みにひるまず、突っ込んで来た立花さんの体当たりを紙一重で避け、ジャージの襟首を掴んで投げ落とす。

 

「かはっ!?」

「ほいっと…息を整えて、ゆっくりで良いから」

 

柔らかい地面とはいえ、落下の衝撃で肺から空気が吐き出されたのだ。普通なら立ち上がらない、これまでに

 

「ハアハアハア…はああああ!!」

「正直、驚いた。けど勇気と蛮勇は違うよ」

 

立花さんの拳と蹴りの連撃は見事なモノだった、俺が相手でなければ。全ての攻撃を紙一重で避ける。彼女にはすり抜けている様に見えただろうな。

 

「動きにムラがあるって事さ。よっと。」

「あうっ!!」

 

瞬時に立花さんの背後にまわり、首筋に打ち込んだ手刀で彼女は意識を失った。立花さんを抱き上げてベンチに寝かせて、飲み物を買って戻ってくる。

 

「まさかこれほどとはね。普通の女子高生ではない…体力と体捌き、攻撃の重さは申し分ないが、速さは足りないな。素質は充分か」

 

立花さんが目覚めた所で、手当をして、今後のことを話して帰らせた。こうして女子高生の弟子が出来た訳だが、どうなることやら…

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