料理人の朝は早い
誰よりも早く起き、手早く2課の連中の朝飯を用意する
フレンチトースト
コーンスープ
フルーツヨーグルト
メニューはこれにする。まずはフレンチトーストだ
牛乳、砂糖、バニラエッセンスを
ボウルに入れて混ぜ卵液を作る
食パンは耳をとって、半分に切ると卵液が染みやすくなる
バットに卵液を入れて食パンを浸す。レンジで片面一分、ひっくりかえしてまた1分温める
こうするとパンが卵液をまんべんなく吸いとってくれる
温めている間にフライパンにバターを入れて
極弱火で温めておく
卵液を吸ったパンをフライパンに入れて蓋をし極弱火で
五分間じっくり蒸し焼きにする
焦げ目がついたらひっくり返してもう五分
これでふわふわ食感のフレンチトーストが出来上がり
次はコーンスープだ
とうもろこしを3等分に切り、包丁で粒を削ぎ落とす。玉ねぎはみじん切りにする
鍋にバターを入れて中火で熱し、とうもろこし、玉ねぎを加えて玉ねぎがしんなりするまで炒める。この時、焦がさないように絶えず混ぜながら炒めたら、ふたをして弱火にし3分蒸し焼きにする。
水を入れて煮立ったらふたをして弱火で15分程煮る。飾り用にとうもろこしを少量取っておく
少し冷ましたらとうもろこしをミキサーにかける
こしきを使いながら鍋に戻し、牛乳を入れて温める
器に盛り、残していたとうもろこしを散らす
フルーツヨーグルトは簡単に
ボウルにヨーグルト、レモン汁、砂糖を入れて混ぜておく。
オレンジは果肉を取り出す。
りんごは皮付きのまま、いちょう切りにする。
バナナは輪切り、パインアップルは一口大に切る
ヨーグルトにフルーツを加え 軽く混ぜ合わせ、器に盛る。
たった1人で、数十人分の食事を用意しているというのに
まるで複数の調理人が作業しているかの様な残像…
いや、むしろ分身している様に見える
更に彼は背後で見物している気配も捉えていた
「おはようございます!緒川さん」
後ろの何もない空間からゆらりと姿を現す緒川
「…気付いていたのですか?」
「気配察知は嫌という程、鍛えましたから」
山などで修行している時、暗闇から野生の獣などから
身を守るために自然と身に付けたんだ
たとえ完全に気配を消しても感知できる程度に
「あなた…無意識に忍術使ってません?分身している様に見えますが」
「これは徹底的に無駄を省いて、作業しているだけですよ。俺なんてまだまだです。親父ならもっと凄いです!」
料理人とは…料理人とは
これ程までに武に通じる物なのか!?
武術の達人クラスではないか
「緒川さん、配膳、手伝ってもらえます~?」
「わ、わかりました」
side change 緒川
僕は彼…藤井君を調査している
彼の作った料理を食した
シンフォギア装者2名の適性値が上昇した
LiNKERを使用しない状態では、起動すらままならない
天羽奏がシンフォギアを纏う事が出来たのだ
「信じられない…奏ちゃんの適性値が起動可能領域まで上がっているわ!?」
更に、天羽々斬の装者である風鳴翼
彼女も奏程ではないが、身体能力が上がっている
司令と櫻井女史が話し合い
僕に彼の調査任務が申し付けられたのだが
早くも僕は後悔していた
僕が幼少期から鍛え抜いて、体得した忍の技
それを事も無げに再現するのだ
そして、僕の隠行を簡単に看破する
気になった僕は直接聞いてみる事にした
「あの…あなたは忍の訓練を積んだ経験が?」
「は、はい?あるわけないじゃないすか」
「では、なにか格闘技を?」
「柔道、空手、剣道くらいですかね」
風鳴司令と言う例外が居るため
一概に否とは言えないな
あの人は映画みて、飯食って寝るで強くなった
僕の調査はまだまだ、終わらない