蒼閃の軌跡 作:衝動エンジョイ勢
─────────五月二十六日 実技試験
今回の実技試験も前回と変わらずあの不気味な戦術殼。今となってようやく理解出来る。あの違和感は死の希薄さだ。あの奇妙な動きをする機械には左右対称に、妙に整った線が通っていた。まるで脆い部分と、壊れ方が設計されているような、そんな感じだ。───────────腹が立つ。完璧な設計を自慢されている気分だ。
リィン、ガイウス、アリサ、ラウラ─前回の俺とエリオットを除いたA班が呼ばれた。大体二十分くらい、詰まった様子はなく速やかに戦術殼の機能を停止させた。
エマ、マキアス、ユーシス、フィー、エリオット─逆にエリオットを追加したB班が呼ばれた。四十分くらい、あの小さな機械に何を手こずっているのだろうと言うくらい苦戦していた。それもそうだ。あのアリサが動けなくなる
これじゃあ教官が呆れるのも納得だ。ところで、あの…俺は…まだですか……?
「さて、最後に。ジェイル、悪いけど一人でやってもらうわ。それに関しては次の班分けが関係してるんだけど…それは後。私に貴方の技量を見せてちょうだい」
「…了解」
班分けについては聞きたいところだが、せっかく教官から頂いた本気を出していいという許可だ。さっきのイライラをぶつけるとしようか。
「──────」
昨日の旧校舎からまともに使い直した右腕で殴る。さっき見た線を外すように。脆いところなんて後だ。殴っても壊れないというなら八つ当たりはしやすい。
戦術殼からアーツの詠唱を開始する駆動音がする。させるわけないだろう?最大速度で突っ込み吹き飛ばし詠唱を止める。もう始めてから十分はしただろうか。遊ぶのはもう結構だ、終わらせよう。
「!?」
眼鏡を胸ポケットに差し込む。前回のA班以外の全員が身体を震わせる。やっぱり雰囲気は変わってるのだろうか?自分じゃあよく分からないからなぁ。腰に着けていたナイフを抜く。
「──────失せろゲテモノ」
関節部、接続部、壊したいならここを狙うだろう?そう言わんばかりの場所に走る線を瞬きよりも早く切り抜ける。早くコイツがバラバラになるのが見たかった。
「お見事。これなら私の班分けも信頼できるってもんね。…何をしたのか説明をして欲しいところではあるけど」
「ハハハ」
今回の実習に関するプリントが全体に行き渡る。リィン、ユーシス、エリオット、ラウラ、フィー達A班はセントアークへ。俺、ガイウス、マキアス、エマ、アリサのB班はオルディスと書いてあった。
「──────何ですかこの実習先は!?セントアークにオルディス?貴族の巣窟になぜ向かわなければならない!」
「はぁ…」
「…えぇ、そうね、貴方からしてみればそうなるわよね。今回の実習にはテーマがあるわ。───貴族とは。あなた達はそれを知るために今回の実習に向かうわ。リィン、ラウラと貴族の自覚がない二人にそもそも身分制度と関わりがなかったガイウスとエマにフィー、平民が優位にある帝都で過ごしてきたエリオットとマキアス…こんなに貴族と繋がりがないのなら逆にチャンスだと思ってね」
「ふざけないでください!そんな勝手な事情で!?僕たちがここに出向けば何をされるのか分かったもんじゃない…今からでも実習先を変えるべきだ!」
「マキアス…お前こそそんな勝手が許されるわけないだろ。諦めて次の実習に備えるしか無いだろうが」
「僕はみんなのためを思って────!」
「それはお前の勝手だ。お前以外でそこまで危惧してるやつは───」
「いいわ、ジェイル。これも想定内だから。マキアス、そんなに心配なら、その異議、無理やり通してみる?」
「────え?それは、どう、やって?」
「私に勝つ。それだけよ。当然貴方だけじゃあ無理なのは分かってるからそうね…三名選びなさい」
俺はあまりマキアスをよく思っていない。先入観と主観だけでものを考えるやり方、しかも周りの人間は自分と同じ考え方をしていると思い込んでいる。だから選ばれたくなかったけど…。選ばれてしまったのはエリオット、ガイウス、俺の三人。
マキアスとガイウス、エリオットと俺で戦術リンクを結ぶも、教官の高速の攻めによりエリオットが早々に堕ちる。そこからは教官の猛攻を凌ぎきれない俺たちが一方的に疲弊する消耗戦の始まりだった。
「くっ…許す訳には行かないのに…っ」
「…………」
「────────」
「──────フフ」
マキアス、ガイウス共に戦闘不能。俺は、俺と教官はエンジンがかかり始めていたところだった。とは言っても俺は結構きついけど。
「せっかくだし、皆には一回だけ本気を見せてあげましょうかね」
「……勘弁してくれ…」
教官が力を溜めている。迸る紫電に気圧されるが─────視るんだ。まさか教官の一人勝ちにさせるわけにはいかんでしょうよ。かけ直していた眼鏡を再度しまう。教官を傷つけてしまう可能性も考慮して今回は左手で相手取る。
「オメガ───」
「────その技を」
「エクレールッ!!!!」
「殺す─────!」
教官が見せてくれた技の完成度は凄まじいものだった。初段の地面への突き刺しで発生した紫電の衝撃波を急いで殺す。正面からくる突進は反応できる限りで避けはするものの、速すぎて本体と技の死が判断できないため避けれなそうなのは最小限のダメージで。
「よく耐えるじゃない!一気に行くわよ!」
導力銃を乱射して生まれた弾は幸い見極めやすく、全て斬り捨てることが出来た。見失った教官を見つけた時には、既に剣に紫電を纏わせて振り上げていた。ものすごい威力の衝撃波が迫ってくるけど…視ることに集中した俺を舐めないで頂きたい。まぁ知らない教官からしてみればただのズルなんだが。
「シッ!」
「えぇ!?」
最後の渾身の衝撃は俺が正面から殺した。教官や他のメンバーの視点的には軽く振ったナイフであの衝撃を打ち消したように見えたんだろう。あの突進を止められたリィン以外の皆は唖然としていた。
「……………はぁ…まぁいいか。ジェイルは今のとは別件で呼び出しがあります。後で私の部屋に来るように。とりあえず今回の実習にこれ以上の文句は受け付けないわ。各々、全力で実習に当たるように」
『はいッ!』
「くっ…」
「えぇ…」
夜の十時、いつもならこの時間帯に三階に上がることはまず無いんだが、今回ばかりはなんとも気が重い。
────コンコン
「ジェイルです。呼び出しの件ですが」
─────開いてるわ、入って
女性の部屋に入るなんて初めて、ではないけど歳上の女性のもとへ来るのはあまりないので若干緊張した。部屋に入り、キツい酒の匂いとその中に混ざる女性的な匂いに少し鼓動が早まる。なんでこのズボラにドギマギしないといけないのか、そう思うと直ぐに落ち着いた。
「呼び出して悪かったわね。私は
「…あぁ」
実習はともかく蒼い花については俺も気になることがあった。ある意味いいタイミングなのか。
教官が言うに、オルディスの在り方は他の貴族が中心の都市とはかなり違った異質なものであるらしい。マキアスの貴族嫌いがいつ発症するか分からない以上、彼を監視する係として俺をB班のリーダーに任命する、これが一つ目。
二つ目の蒼い花の方だが…教会に当たったところプレロマ草という強い幻覚作用がある成分を含んだ花であることが分かった。ただ他の筋によるとクロスベルでも発生していたらしく、帝都で咲いた理由は謎らしい。…あの声と衝撃は、幻覚でもなんでもなく、本物のはずなんだけど…。
とりあえずこれで用は全て終わった。あまりこの時間まで長居したくないんだけど、教官が何か言いたげにそわそわしている。
「あっそうだ!これ!はい、毛布。その…昨日…ありがとうね。それと見たものは忘れること、分かった?」
おもわず口角が上がる。不自然だと思えるほど突発的な話の切り出し方に随分といじらしい態度。…ほーん。
「別に、美人な顔に反したあどけない感じの寝顔なんて俺は見てないさ。忘れるも何も、覚えてるものがないならどうしようもないなぁ」
「〜!?わ、忘れなさい!今すぐ!さぁ!」
───────教官!静かにしてください!!寝れません!!
「それじゃあおやすみ、教官。いい夢を」
「〜〜〜〜〜っ!ジェイルううぅ!」
よく寝れそうだ。…さすがにこの前まで女性が使ってた毛布は使えなさそうだけど。
─────────五月二十九日 実習当日
昼手前頃にオルディスの駅に到着した。近代化が施された美しい街並みと吹き付ける潮風。女性陣は髪のケアが〜と言っていたが、心地よいことには間違いない。そんなことを楽しんでいる時間はなかった。俺たちの宿泊予定地であるホテルへの送迎のリムジンでカイエン公爵との通信が繋げられたのだ。
「紺碧の海都オルディスようこそ、Ⅶ組B班の諸君。私はこの二日間君たちと直接顔を合わせることは無いが、是非実習に励んでもらいたい」
下品さは若干あるが、四大名門の一角らしい威厳も感じられるその高貴さに一瞬は圧される。しかし、その人当たりの良さに俺たちは気を抜いていた。だから次の一言に完璧に呑まれてしまった。
「───────それから、マキアス・レーグニッツ君。君の立場として素直に楽しむことはできないだろうが、君も所詮は学生だ。その今に甘んじてせいぜいこの街を楽しむといい」
俺たちは目の前で、波乱の幕開けを堂々と宣告されたのだ。
貴族について、か。俺にとっては…踏み台、かな。奴らを利用すれば俺らは上に躍進することが出来る。少なくともどんな貴族を利用しても足がかりは得られる。…え?聞かれたら不味いって?ハハハ!大丈夫、この街の貴族はこんなことすら笑ってそれもいいっていう奴らばかりだから!
「何なんだあの貴族は…!これだから嫌いなんだ!」
現在はホテルの昼食を頂いてるところだ。先のことでマキアスの気が立ってしまいやけ食いじみた勢いでどんどんと食べ物を口の中に放り込んでいく。んな事より依頼の準備だ。
「今回の依頼は手配魔獣の対処が二件、導力工房からのお手伝いの依頼が一件に港からも一件の合計四件だ。」
「えぇ、工房からの依頼は今日一日かかる代わりに一日やっていれば勝手に済むらしいから…優先すべきは港の方ね、午後の二時までに来て欲しいってあるし」
「手配魔獣が指定されている街道に行くのに街挟んでるから、先にどっちかの手配魔獣をシバいてから港、そこからもう片方終わらせて最後に工房に報告。それからはホテルで休憩とレポートかな」
俺とアリサで大体の計画を立てる。西ラマール街道とアウロス海岸道の二つの街道に依頼が出ている。数自体はケルディックの時と変わらないけど今回は幾分か距離が遠い。
「……あの、ガイウスさん」
「あぁ。彼らのあれは前回の実習で身につけたものなのだろう。…俺たちはあんなことしている余裕はなかったが…しかし、これから見習えばいい。できてしまった差も取り返せない程度のものでは無い」
「うっ」
「何やってんだ?行くぞ。先に海岸道の方から終わらせよう。西ラマール街道の方から帰ってきた時に二時に間に合う自信が無いからな。行けるところからさっさと進めるぞ」
平民について?僕たちは平民にいつも感謝しているんだよ!彼らの待遇改善は僕らも尽力してるとも。でも僕たちが過度に彼らに干渉すると外部の貴族があまりいい顔をしないんだ…平民を思っての行動がそんなに嫌なのかね…それではね、君たちもぜひこの街を楽しんでくれ!
海岸道の手配魔獣を対処し終え、街に戻って現在一時半。俺たちは街に戻ってきたあと急いで港湾区画に向かった。
「はぁ、はぁ……間に合った」
「おう!お前らが依頼を受けてくれた学生か。早くこっち来てくれ!」
「は、はい!」
港に着いた時直ぐに作業員に呼ばれた俺たちは急いでついていって驚いた。俺たちは積み重なるコンテナの間を抜けて海が見える場所へ出てきたが、そこに広がっていたのは散乱したコンテナだった。
「ココ最近、音も立てずにコンテナが崩れ去る怪現象が多発してんだ…中には今日輸送する予定のコンテナも混ざっててなぁ。お前たちにはこのコンテナに刻印されてる輸送先を見て、輸送先ごとにこのシールを貼って言って欲しいんだ」
言われた通りにシールを貼って分別していく。そしてそのシールを基準にリフトが正しい場所にコンテナを戻していく。ものの一時間ほどで作業は終わった。
「それにしてもなんでこんなに…なくなったものとか無いんですか?」
「そういうのはまだ出てねえなぁ…現状マジでイタズラ程度なんだよ。しかも不思議なことに、こんなに酷いことになってるのにも関わらず実害は出てないんだ。でも体調崩す奴らが増えてきてな、手が足らなくなっていた時に公爵様から手助けが必要な者は申し出をってんで頼み込んだのよ。いやぁありがてえなぁ」
「…随分と好意的なんですね」
「ん?そうか?まぁ、俺たち作業員は別だが、漁師たちは貴族お抱えのところが多いからな。技術に資金提供、不漁だった時のお給金…何から何まで助かってるんだ。その潤いは俺たち作業員の元まで届く。この街で貴族が嫌いな奴なんて大していないさ」
「──────」
マキアスの顔がどんどんと曇っていく。彼の知っている貴族がどんなものかは知らないが、さっきのあの態度と住民の印象にすれ違いが生まれてることに違和感を覚えてるのだろうか。
「……騙されているんです。アイツらがそんなことばかりするはずがない。いつかは捨てられます」
「おう!そりゃそうさ。俺たちも大人だからな、俺たちの利用価値に彼らは目をつけてることには気づいてるとも。だけどな、そういう損得勘定ってのは世の中で一番信頼出来るもんだ。ならそれでいいのさ、俺たちは利用価値が無くならないよう必死に頑張るだけよ」
マキアスから、そんなはずは無い、絶対に裏が、とボソボソ言い続けてるのが聞こえる。だけど今は、そうだと受け入れて突き進むしかない。
作業を終えてホテルに一度戻って小休止を取ってから西ラマール街道に出る。道幅も長さも凄まじかった。魔獣の討伐より移動の方が時間かかったんじゃなかろうか。マキアスが心ここに在らずだったため少し効率は落ちたが大したもんじゃなかった。俺たちはオルディスに戻る足でそのまま工房に向かった。
貴族について?…正直言うとそもそも興味が無いな。私の場合は特にね。飲食店が彼らの庇護を受けることなんてあまりないし…あぁでも、共に切磋琢磨していた料理人がお抱えのシェフになったと聞いた時は流石に来るものがあったかな…。おっと、暗い話はここまでだ。間食はいかがかな?
「おじさん、今戻ったよ。結局今回の依頼はこのクォーツをつけて歩ってるだけで終わったけどなんだったんだ?」
「ん、貸してくれ。…なるほどね。そしたらここをこうして…あとこっちを弄って…よし、これで完成だ。はい、手伝ってくれたお礼。新型のクォーツ、その名も『機功』だ。歩く振動を感知してオーブメントのエネルギーを回復させてくれるものにすることができた。君たちのおかげだ、ありがとう」
なるほど、歩くだけでいいんじゃなく歩いてもらわなければいけなかったのか。これがあればかなりオーブメントのエネルギーに関して困ることは無くなりそうだ。先の魔獣戦でもアーツアタッカーとして活躍してくれたエマに渡しておこうかな。
「それにしても新型のクォーツの開発なんて…一工房がよくできたな。しかもこれ相当便利じゃないですか」
「それはな、この街の導力製品を扱ってる店は全部組合に入ってて、その組合がカイエン公爵の傘下なんだ。素材も資金も優遇されてるから結構幅を効かせられるんだよ」
…なるほど、ここも貴族か。しかも領主様直々、挙句の果てには導力関連は全部と来た。雑貨屋や漁業の中での誰か、ではなく界隈そのものに…何となく教官の言っていた特異性というのがわかってきた気がする。
「なんでこんなに優遇されてるかとか…心当たりあります?」
「無い、って言いたいんだけどなぁ…ま、何となくわかるよ。今回の機功、結構性能頭おかしいだろ?クォーツとしての性能もそこそこにフィールドワークをしているうちに消費した分のエネルギーを回復してくれる。これはカイエン公爵からの開発依頼なんだ…なぁ、これどう使えると思う?」
「え?えっと…戦車に括りつけて実弾とアーツ飛ばしまくるとか…?」
「アリサさん…」
「アリサくん…?」
「その発想はなかった。それもやってみればかなり強いかもしれないな」
ガイウスの優しいフォローが痛いな。凄い幼稚だけど実用性の高いアリサの考え方も面白そうではあるんだけど…本来、ARCUS、というか戦術オーブメントは消費したエネルギーをチャージするのに使い切りのチャージャーを使用する。実際結構あれ嵩張るから…旅してた時の苦労の一つだ。
「まぁ持ち物軽くなりゃそりゃ楽ですよね」
「おっと、すごいシンプルに核心を突いたね…。その通り、どう使えるかなんて簡単だ。アーツを利用する者たちにとってエネルギーチャージャーは必須なんだ。持ち運ぶチャージャーが減ったら便利。かなり事情は変わるよね」
「でもこれを開発、増産なんて…まるで、戦いに備えてるような…」
「おっと…それは俺の知るところじゃないな。俺たちは、依頼された通りにものを作り、それを依頼された数納品する。それだけさ」
俺たちはオーブメントの整備をしてから工房を出た。皆の顔が少し曇っていた。この街に入って半日、関わったところは少なくてもここのおかしさに分かり始めてきた。
街で出会った貴族や住民達との関わりでも既にその空気はあった。他の貴族たちに比べて平民に関心がありすぎるこの街の貴族と、どこまで恩恵を得ていたとしても貴族にほぼ無関心な平民。俺たちの知る貴族と平民の関係性との違和感がじわじわと余所者の俺たちを侵食する。
「…何故ここの人達はこうまで貴族を受け入れる…?彼らは貴族の汚れを少なからずわかっている。だと言うのにどうして…」
「俺が知る世界が狭いというのは分かっていた。だが、この街をに漂う空気は、俺たちが街に入った時の潮風と真逆の肌を這うような…なんとも……」
「最初の印象とは全然違いますね…息が詰まる感覚です」
「なんというか工房の人たちは、自分たちが作った新製品を利用される光景から目を逸らしてるように思えたわ…皆ももしかしたらそうだったのかな…」
そう、なのだろうか。確かにさっきの人も利用のされ方は想像していても、戦いに触れることから避けていたかもしれない。それでたまたまイメージが当たってしまって公爵家からの支援を失うのを怖がっているのかも?なんていうのはこじつけが過ぎる。やっぱり、自分たちが作った物で人を傷つけられるというのは苦しいのだろう。
だけど、俺たちに何が出来る?所詮は学生、カイエン公も言っていたじゃないか。俺たちはただ、学生として実習をこなすことしか出来ない。…今日はホテルに戻って休むとしよう。
その時突然ARCUSのコールの音が鳴り響いた。
『皆さん、突然で申し訳ございませんが新たな依頼の通知です。お時間がよろしければ今からお伝えする場所に向かい、依頼人と合流して頂けますか?』
今日はまだ休めそうにないらしい。
現在だいたい6000字半ばになるようにしていますが皆さんはどれくらいが好みですか?
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もうちょい少なめ(3000~5000)
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今くらい(5000~7000)
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もうちょい多め(7000~9000)
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一章三話ペースで進めろ(9000~)