もしも、ぷよぷよ!!にアイツらが出ていたら   作:アヤ・ノア

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本編での出番はぷよチューの1回のみ。
そんな彼が、ぷよぷよ!!に出たら……。


もしも「ゴゴット」が出ていたら

~第1話 VSおにおん~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「今日、凄い薬を作ろうと思ってるヨ! 薬を作るのが生き甲斐だからネ!」

???「オーン?」

おにおん「オンオオーン!」

ゴゴット「おっと、おにおん発見ネ!

     早速だけど、まずはキミの皮を剥いて薬の材料にしたいネ!」

おにおん「オン!? オオーン、オン、オンオオン!」

ゴゴット「材料になりたくないのネ?」

おにおん「オーン!」

ゴゴット「でも、嫌よ嫌よも好きのうち、っていう言葉もあるヨ? 

     さあ、遠慮しないで薬の材料になるネ!!」

おにおん「オーン、オーン、オオオオーン!!」

 

おにおん勝利:

おにおん「オン、オン、オオン、オーン!」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「さ~て、皮を今剥いてあげるネ……」

 

ぷよ勝負後:

おにおん「オンオンオンオンオーン!!」

ゴゴット「わ、わ、うわぁー! 痛いネ!」

おにおん「オーーーーン!!」

 

おにおんが金棒でゴゴットを殴り、その隙におにおんが逃げていく。

 

ゴゴット「あ~あ、逃げられちゃったみたいネ。

     追いかけたいんだけど、また反撃されたら困るネ……。

     だから、久しぶりにナーエの森から外に出る事にしたネ!

     日の光は苦手なんだけド、頑張って出なくちゃネ……」

 

~第2話 VSリデル~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「まずは、森の入り口に着いたネ。ここにいるのは誰かナ?」

???「あ、あの、その……」

リデル「わたしに、何の用ですか?」

ゴゴット「おっと! 可愛い女の子発見ネ!」

リデル「わ、可愛い、ですか? 嬉しいです……」

ゴゴット「ふっふっふ~。じゃあ、可愛い女の子には、これをあげるネ!!」

 

ゴゴットは、どこかから怪しい薬を出す。

 

リデル「なんですか、これは……」

ゴゴット「体にいい薬だヨ?」

リデル「しかも何か、ゴポゴポ言ってますし……。飲んだら、吐き気がしそう……」

ゴゴット「つべこべ言わずにさっさと飲むネ!」

リデル「り、理由もなく飲ませるのならば、わたしも理由もなくぷよ勝負します!!」

 

リデル勝利:

リデル「あの薬を飲まされてしまったら……うう、想像しただけでぞっとします……」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「大丈夫ネ、毒は抜いてるヨ?」

 

ぷよ勝負後:

ゴゴット「さあ、この薬を……」

リデル「の、飲みません、ごめんなさい!」

 

リデルは逃げていった。

 

ゴゴット「また逃げられたネ……。せっかく作ったのに、もったいないネ。

     薬草をたくさん調合して作った、体にいい薬なのに……。

     でも、決してめげるつもりはないネ!

     この薬を受け取ってくれる人を探さなきゃネ!!」

 

~第3話 VSどんぐりガエル~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「さて、この先にいるのは誰かナ?」

どんぐりガエル「ケロッ」

ゴゴット「おおー! どんぐりガエルネ!」

どんぐりガエル「ゲコー!?」

ゴゴット「キミ、一緒に行かないかナ?」

どんぐりガエル「……ケロッ?」

ゴゴット「薬の材料探しだヨ。……あれ? どうしたノ? そんなに震えて、何が怖いネ?」

どんぐりガエル「ケロケロケロケロケロケロ!」

ゴゴット「まさか、また逃げるつもりネ!? そうはいかないネ!

     ぷよ勝負をして、連れて行ってやるネ!!」

 

どんぐりガエル勝利:

どんぐりガエル「ケローッ、ケロケロケロケロ」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「大人しく捕まった方が身のためネ」

 

ぷよ勝負後:

ゴゴット「さ~て、これからどうしようかナ? ……よし、ちょっと材料を貰うネ」

 

ゴゴットは、どんぐりガエルの体の一部を貰った。

 

ゴゴット「これで材料を1つ手に入れたネ。

     さあ、ナーエの森の外にある材料は、一体どんなものなのかナ!?」

 

~第4話 VSラフィーナ~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「さて、外に出たのはいいけれど、誰がそこにいるのかナ?」

ラフィーナ「あ」

ゴゴット「あ」

ラフィーナ「あなた、もしかして……以前、森で私に変な薬を飲ませようとした奴ですの?」

ゴゴット「し、知らないヨ?」

ラフィーナ「とぼけたって無駄ですわ! 私は知っておりますのよ。

      あなたが変な場所から、変な薬を出した事をね!」

ゴゴット「違うネ! アレは健康に……」

ラフィーナ「ほ~ら、ボロが出ましたわよ!

      さあ覚悟なさい、この私がボッコボコにして差し上げてもよろしくってよ!!」

ゴゴット「ボ、ボッコボコにされるわけにはいかないネ! いざ、ぷよ勝負ネ!!」

 

ラフィーナ勝利:

ラフィーナ「この私に変なものを飲ませようたってそうはいきませんわよ!」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「健康のために薬を作ったのに、なんで受け取らないんだネ?」

 

ぷよ勝負後:

ラフィーナ「二度と私に変なものを飲ませるな! ……ですわ!」

 

ラフィーナは去っていった。

 

ゴゴット「あ~、残念ネ……せっかく薬を用意していたのに、飲まないなんて……。

     やっぱり、人間ってこんなのしかいないのかナ? でも、諦めないネ!

     この薬の良さを、人間達に分かってほしいんだヨ!!」

 

~第5話 VSりんご~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「さて、次の人は……」

???「あっ、そこにいるのは……」

りんご「浅黒い肌をした黒妖精みたいな人!」

ゴゴット「黒妖精……? 違うネ! ゴゴットっていうんだネ!」

りんご「あ、貴方はゴゴットっていうんですか」

ゴゴット「ところで、ちょっといいものがあるんだけど、見てみるネ?」

りんご「いいもの?」

ゴゴット「ほら、この薬ネ!」

 

ゴゴットは、深緑色の液体が入った薬をりんごに見せた。

 

りんご「な、何これ!?」

ゴゴット「体にいい薬草をたっぷり使った、ゴゴットお手製の薬ネ! さぁ、飲め飲めー!」

りんご「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ……」

 

りんご、ゴゴットの薬を飲む。

 

りんご「苦ーーーーーーーっ!!」

ゴゴット「どうしたネ!?」

りんご「あ、貴方の作った薬は、こんなにも苦かったんですか!?」

ゴゴット「リョーヤクは口に苦しって言うネ。この薬は体にいいヨ?」

りんご「あまりにも苦すぎるために不快な気持ちになりました! ぷよ勝負で晴らします!!」

ゴゴット「うわっ、そんなの理不尽ネ!!」

 

りんご勝利:

りんご「私が作った野菜ジュースで、この苦みを打ち消さなくては」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「な、何とか追い払えたネ……」

 

ぷよ勝負後:

りんご「あ~、苦かった……」

ゴゴット「それでも、キミの健康のためだと思えばいいんだヨ?」

りんご「確かに健康には良かったですが、そればかりではつまらないのも明確です」

ゴゴット「キミは若いからネ」

りんご「それでも、貴重な体験になりました。本当にありがとうございます」

ゴゴット「おおっ!」

りんご「ココットさんも、これからもいい薬をたくさん作ってくださいね!」

ゴゴット「ハ~イ!」

(りんご、去っていく)

ゴゴット「……っていうか、名前は正しくは、『ゴゴット』なんだけどネ……」

 

~第6話 VSルルー~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「さ~て、次は誰に薬を振る舞いたいネ?」

???「あ~ら」

ルルー「この(わたくし)に、何の用ですの?」

ゴゴット「えっと、これを見てほしいネ」

ルルー「??」

(ゴゴット、薬を見せる)

ルルー「まあ! 随分と独創的な薬ですわね。それ、美味しいんですの?」

ゴゴット「試しに飲んでみるといいネ」

ルルー「ええ、分かりましたわ」

 

ルルー、ゴゴットの薬を飲む。

 

ルルー「甘いですわね。これは何ですの?」

ゴゴット「これは、アマアマキノコっていうキノコを使ったとっても甘い薬ネ」

ルルー「まあ! それはいい味ですわね。……もっとありませんの?」

ゴゴット「あんまり飲み過ぎると、だるくて動けなくなっちゃうヨ?

     だから、ほんの少しだけにしておくネ」

ルルー「……それじゃあ、だるくて動けなくなる前に……」

ゴゴット「え?」

ルルー「(わたくし)とぷよ勝負ですわ!!」

ゴゴット「え~~~~~~っ!?」

 

ルルー勝利:

ルルー「おーっほっほっほっほっ! 今日は調子がいいですわ!」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「お、女って怖いネ……」

 

ぷよ勝負後:

ルルー「くっ! この(わたくし)が負けるなんて……。認めません! 認めませんわ!」

ゴゴット「……どうせこの薬が目当てって事は、明らかだったみたいネ」

ルルー「え、ええ……。なんか、もっと飲みたくなって……」

ゴゴット「ダメネ! 薬の飲み過ぎは体に毒ネ! さあ、さっさと帰るネ!」

ルルー「……分かりましたわよ! 納得いきませんけど……」

 

ルルーは、不貞腐れて去っていった。

 

ゴゴット「はぁ……。薬売りも大変ネ……」

 

~第7話 VSエコロ~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「さぁて、次の客は誰だネ?」

???「やあ」

エコロ「僕に何の用?」

ゴゴット「あ、薬を売りに来たんだヨ」

エコロ「え~、薬か~。いいものはあるかな?」

ゴゴット「ほらほら、これを見るネ」

 

ゴゴットは、エコロに赤い薬を見せる。

 

エコロ「何? これは」

ゴゴット「飲んでみてのお楽しみネ」

エコロ「じゃあ、飲もうかな?」

 

エコロは、ゴゴットの薬を飲んだ。

 

エコロ「うわっ! とっても美味しいね。これ、何の成分でできてるんだい?」

ゴゴット「乾燥させて毒を抜いたトリカブトと、ドクダミと、ヨモギと、明日葉と、

     それから朝鮮人参と……」

エコロ「あ~っ、もう! 君の話は長いよ! ぷよ勝負をしていいかな?」

ゴゴット「ま、またみたいネ! もう、迎え撃つしかないネ!!」

 

エコロ勝利:

エコロ「とっても楽しいぷよ勝負だったよ」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「どうして、みんな好戦的ネ?」

 

ぷよ勝負後:

エコロ「あはははは、負けちゃった~」

ゴゴット「……」

エコロ「それじゃあ、またね~。楽しかったよ」

 

エコロ、去っていく。

 

ゴゴット「……変な奴だったネ。こんな奴も、森の外にはいたんだネ。

     ……井の中の蛙大海を知らずとは、この事を言うのかナ?」

 

~第8話 VSウィッチ~

ぷよ勝負前:

ゴゴット「薬ももう少なくなってきたネ。今日はこれで店じまいかナ?」

???「あら」

ウィッチ「こんなところに変な人がおりますわ」

ゴゴット「変なとは失礼な! こう見えても、薬売りなんだヨ!」

ウィッチ「薬売り? あら……」

ゴゴット「どうしたネ?」

ウィッチ「わたくしも薬を売っておりますわ。貴方と同じですわね」

ゴゴット「そうみたいネ」

ウィッチ「……ああ、貴方を見ているだけで、ライバル心が沸き上がりましたわ」

ゴゴット「ライバル心?」

ウィッチ「いいですこと? 本物の薬売りはこのわたくしですわよ!」

ゴゴット「本業を譲るわけにはいかないネ!」

ウィッチ「ならば……」

ゴゴット「いざ!」

ウィッチ「ぷよ勝負ですわ!!」

 

ウィッチ勝利:

ウィッチ「薬売りの座は、わたくしがいただきましてよ!」

 

ゴゴット勝利:

ゴゴット「ついに、薬売りに勝利したネ!」

 

ぷよ勝負後:

ゴゴット「……キミの薬、効果がありそうネ」

ウィッチ「貴方も薬も、効果がありそうですわ」

ゴゴット「それじゃあ、また今度出会ったら、一緒に薬を作ろうネ!」

ウィッチ「ええ! 当然ですわ!」

ゴゴット「あーっはははははネ!」

ウィッチ「おーっほほほほほほ!」

 

ゴゴット、ナーエの森に戻る。

 

ゴゴット「さ~て、そろそろ薬を作る時間ネ」

 

ゴゴット、手に入れた材料を鍋の中に入れる。

 

ゴゴット「さあ、薬を作る時間ネ!!」

 

鍋に火がつく。数分後、物凄い爆発が……。

 

ゴゴット「ハ、ハリャホレヒレハリェ……。だ、大失敗だったネ……。

     でも、薬作りに失敗はつきものだよネ?」




ぷよぷよ30周年に、どうかゴゴットが出ますように。
……そんなソフトが出るのか、全く期待できませんが。

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