学校行事の関係上で全く手が付けられませんでした。
短いですが登校します。
転校初日。
自己紹介の際、グリフォンに対して特大のツッコミをした僕。
正直、これ以上の衝撃は無い。そう思った。
甘かった。
授業中もツッコミどころは満載であった。
例えば、狐顔の先生が教壇に立った数学の時間。
「ボス! 今日もお疲れ様ですッ!」
「……南雲君、先生はなぜ君のことをボスと呼んでいるんだい?」
「せんの……ンンッ、ちょいと教育を、な」
「オイ今何を言いかけた!? 何を言いかけたんだ南雲君ンゥ!?」
僕は斜め前の席にいる南雲君の肩をがっしりと掴み、グワングワンと揺らす。南雲君は「わはは」と笑う。
「まぁまぁ、落ち着けよ。別に普通だろう? リアルミリタリー系の教師なんて」
「希少だよ!? 学園モノの物語でもなっかなか出てこないよ!? ましてや現実に居てたまるかァッ。普通校に普通居ないからなリアルミリタリー系教師なんて!?」
「生徒をボスって呼んだっていいじゃない」
「上下関係逆転ンゥ! 先生と生徒のはずなのに生徒が上って可笑しいだろッ!?」
「ボスはボスでありますっ」
「
授業開始後、おおよそ五分間の出来事である。
授業開始前にこれほどの絶叫を発したのは人生初めてだ。僕は今、人生初の絶叫を行っている。
「おう、落ち着け。な? ほらもうすぐ授業始まるから」
「もう始まっておりますッ! 恐縮ですがボス、そして転校生のお方には着席をお願いしたく存じます」
「おう、悪かったな」
「僕が、僕が可笑しいのか……? これが、普通の光景……?」
いや、絶対可笑しい。このクラス、やっぱり普通じゃないことは確かだ。
少なくとも、生徒をボス呼ばわりする先生がいる時点で普通じゃないッ……!
だから、僕は、ツッコミをやめない……! この授業が終わったら、ツッコミの嵐を覚悟することだよ南雲君……!
そう思いながら、僕は素直に着席する。
ノートを取り出し、本日の日付を記入。
今回がこの学校初めての授業だ。範囲が前の学校と同じだといいのだけれど……
「では、本日は列車砲の弾道計算についての授業を執り行います」
やっぱりおかしいこの学校!!
数学の授業なのになんで物理をやっているんだ!?
授業の邪魔にならないように、心の中身で突っ込んでいく。
「時は1940年。ドーラという列車砲が開発されました___」
かと思いきや歴史の授業始まったんだけどォオオオオオオオ!?
今にも「クリーク! クリーク!」って言い出しそうな目をして数学教師が兵器の歴史を語りはじめたのだけど!? そして、誰一人として突っ込まないこの状況。異常だろうっ!?
「それでは数式の説明をしていきます。教科書第七章をお開き下さい」
おお、漸く本題の数学の授業だ。
最初に弾道計算なんて事を言い出したからどうなることかと思ったけれど____
「それではこの数式を用いて、実際に弾道の計算をしていきますっ」
やっぱり物理だったァアアアアアアッ!
先生、目を深遠のような黒に染め上げながら授業を数学から物理に捩曲げたよ。
いや、弾道の計算なんて普通コンピュータでやることですよ先生。手計算でやることじゃないですよ先生!?
「このドーラ列車砲はですね、仰角____」
角度、重力加速度、空気抵抗その他諸々。砲弾の
故に僕は断言する。この授業は絶対に数学の授業ではないと。
そして、思う。
未だ僕は授業を一時間しか受けておらず、転校して一日も経っていない。
この学校の何たるかを理解してなどいない。
だがしかし、思うだけなら許してほしい。
(この学校、絶対可笑しい……)
心の底から、そう思った。
次回
ソウルシスターズ vs 魔王、feat一般人
でお送り致します。