魔法剣士と異世界の姉妹   作:ニック

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逃走

「……」

 

城の裏口から俺は持たされた荷物を持ち外にでる

天候は晴れているのもあり、俺は空を見上げる

 

「あのバカ。共犯者だと疑われたらどうするんだよ」

 

俺はここのお姫様に向かって内心苦笑してしまう。

どうやら俺がすぐに出て行くことは分かっていたらしいのか王宮から出られる裏道を通り外壁の外へとヘリーナという人に案内されてさらに荷物を持たされたのだ

要らなかったら捨ててもいいって言われているけど……これは流石に捨てられないだろ

大量の携帯食料に野営セット、金貨など

魔力反応もないし恐らく普通に善意で渡してくれたものに対しては断りずらかった

 

「……まぁこれからどうしようか?」

 

俺自身何も考えてなかった。

もうどうだっていいとしか言いようがない。

目的もゴールもない旅。命を狙われるたびに俺は小さくため息をつく

指名手配が出されるまでなるべく遠くに行かなければならない

まぁ俺は行く場所は既に決まっているけどな

フューレン

王国最大の商業施設であり、貧富層が明らかになっている分やりようがある

 

「……まぁなるようになるか」

 

どうせ生きていても死んでいても変わりはないしな。のんびり旅をしていこうか

そう思いながら街道へと向かうのであった

 

 

「……暇だ」

 

適当に魔物を狩りつつ馬車に揺られること一ヶ月。

俺は冒険者ギルドの依頼をこなしている途中だった

既に俺の名前は異端者扱いになっており教会から追われるようになっていた

だが普通に冒険者になれた理由は一つであり俺はステータスを開く

 

レイン 17歳 レベル:81

天職:剣士

筋力:1030

体力:810

耐性:420

敏捷:710

魔力:5100

魔耐:210

スキルポイント 21pt

技能:剣術・スキルポイント10倍・上限解放・限界突破[+覇潰][+最後の力]・自動再生[+痛覚操作][+再生操作]・ステータス改竄[+名前変換][+ステータス購入]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収][+身体強化][+部分強化][+変換効率上昇Ⅴ][+集中強化]・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・全属性魔法・高速魔力回復・状態異常耐性・スキルツリー・覚醒・憤慨・言語理解

 

となっている。というのも俺が操作したのはたったスキルポイントで使ったのは状態異常耐性とスキルポイント10倍、ステータス改竄だけで自動再生に限ったら目覚めてすぐに派生した技能である。

ステータス改竄というのはその名前の通りステータスプレートを変化できる

スキルポイントを使うことで名前とステータスを変えているのも同じことだ

さらに名前のほかにメガネをかけていることで顔も少しだけ変化している。

基本顔認証で引っかかってもステータスプレートを見せればただの似ている人ということでごまかすこともできるのだ

そして魔力はステータス購入というスキルポイントでステータス値を購入することができる技能も持っているのだ

それだけの技能で1000ptほど取られたのは正直賭けだったが正直バレているとはいえ正解だったと言わざるを得ない

 

「レインさん。どうですか?」

「ん?何も引っかからないから大丈夫かな」

「…そうですか」

 

すると商人がホッとしたようにしている

 

「もう少しするとフューレンです」

「……だろうな。料金がいいからここでいい」

「…へ?」

「気づいているんだろ?俺の正体に。ここは街道から離れているから殺すことを優先にして。俺の差し入れに毒を入れるような奴だからな」

 

俺はそう答えるとすると商人の笑顔が固まる

事実騙されたふりをしているのは簡単だった。基本的スープに毒を入れていることは飲んだら分かっていた。恐らく睡眠薬の類だが俺は状態異常が全く効かないのだ

動揺している商人を見るにすぐ分かった。利益よりも信仰を優先することに

冒険者が俺の周囲を囲む。その中には教会から派遣されたと思われる騎士もいる

 

「……まぁうまく使わせてもらったし、断然歩くよりも早く着いたからよかったよ」

「…それで逃げられると思いですか?」

「逃げられるさだってもう」

 

商人や冒険者の胸に氷の刃が突き刺さる

漫画ならガハッという擬音がつきそうだが現実は鉄臭い血が流れるだけで前方に倒れていく

 

「死んでいるからな」

 

俺は小さく微笑む。人を殺したのは初めてではない。

実際既に襲撃を何回か受けていて何度も返り討ちにしてきた

覚悟はしていたはずだった。

でも目の前で人を殺したとなれば動揺してもおかしくはない

……でも全く何も感じなかった

襲ってきたから殺した。それだけで感情に変化はなかった

襲ってきた人数はすでに50人は優に超えている

そしてその全てを皆殺しにした

ハジメが今の俺を見たらどう思うだろうな

既に人を殺しまくっている俺に小さくため息を吐く。とりあえず商人の荷物の中身から最低限度の物をとる

魔力感知で罠を避けながら資材を奪うのは既に手慣れていた

……生きるためだから仕方ない

なんで生きているのかすら分からないのに俺はただ生きている

奪い、殺し、そして盗む

やっていることは盗賊だ

 

……本当なんで生きているのだろう

 

そんなことを考えながら俺は生き続ける

ずっと違和感を拭えないままで俺は気配を消しながらフューレンの街並みへ目指していった

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