魔法剣士と異世界の姉妹 作:ニック
この世界に来てから四ヶ月が経ったある日の寮で一際異彩を放っている話題を上がっていた
「おい、聞いたか?死神の噂」
「死神?」
永山圭吾が新聞を見せるとその記事をクラスメイトが
フューレンで大量殺人と書かれた記事には100人規模の大量殺人が行われたことが書かれていた
「雫ちゃんこれ」
「えぇ。恐らく瀬川君ね」
「……やっぱりか」
最近香織や雫と一緒にいることが多い、永山たちのグループが苦々しそうにしている。あれからというものの王宮ではこの世界にいや教会関する不満がクラスから蔓延している
教皇や国王が最近タクミの暗殺に熱心になっていることは明らかだった。
時には軍を、時には精鋭の暗殺者を送り込んでいるのだがそれでも殺せないどころか反対に帰ってくる人がいないのだ
即ち精鋭部隊は全員一人残らず殺されたということが妥当であると判断がなされている
「……雫ちゃん。私」
「えぇ。香織私も同じ思いだから」
あの後異端者扱いになったタクミの過去を雫はクラスメイトに話していた
タクミの家族はハジメの家族であること
タクミの本当の家族と呼べる人はタクミの家にいないこと
基本的に休日はハジメの母親のアシスタントをしていること
それは愛子すら聞いたことのないことがあった
だから納得もした
ハジメとタクミを家族同然の仲であるなら、当たり前のことだった
タクミの話が本当であるなら、タクミのせいでハジメは死んだことになるのだから
自分のせいで家族を殺されたのだろうから
「……」
二人には負い目があったのだ。
ハジメとタクミにしろ二人は助けられた存在であり、そして雫に限ったらタクミの最後の伝言にも気づいたのだ
その結果がハジメは死に、タクミはすっかり折れてしまった
……二人以上に現実を見られている人はいないというのに
今雫も香織もタクミを日本に返すことだけを考えていた。この世界にいたらタクミはいつ死んでもおかしくないのだ
……今度は私たちが守らないと
今まで守ってくれた二人への恩返しそして地球に戻った時自分の気持ちを伝えるため今日も二人は迷宮に潜るのであった
しかし二人はまだ知らない
再開した時二人はまだ守られていることを
話は一ヶ月前に遡る
「……たく」
と少しだけ暗い路地を歩いていた。既に暗殺者を殺すことが日課になっていた俺は既に生きることだけを目標に生きていた
生きる意味もなくて、ただ一人でのんびりと空を見上げながら食事をとっているところだった
携帯食料も残りわずかであり、俺は小さな口を開け大事に食べているところだった
ガサガサと音がしたのを感じ俺は警戒体制をとる。急に音がしたので俺自身警戒する。
するとそこに現れたのは俺自身驚くべきものだった
赤色の髪はボサボサでほとんど裸に近い衣服、体も既に小汚くでそしてわずかに尖った耳が特徴の5歳にもいかないと思われる女子の二人俺を羨ましそうにみている
「……」
魔人族の少女。それも姉妹だろうか?ここにいるのは不思議だったがどうやら携帯食料が目当てのようだ
「……やらんぞ」
俺がそういうと二人は何も言うわけでもなくただじっと見ている
小さな口を開けながら食べ進める俺とそれをじっと見ている二人。
さすがにいたたまれなくなり俺は小さなため息を吐く
「……はぁ。ちょっと来い」
「……」
すると無言で二人は顔を見合わせる。その後少し躊躇した後少しだけ姉らしき女子が俺の方におそるおそる近づいてくる
「何」
警戒心が強い中で俺は無詠唱で洗浄魔法をかける。
白い光が少女を包み込むと垢が取れ髪の汚れが落ちていく
「……えっ?」
「清浄魔法だよ。そっちのやつも連れてこい。ダニが多くて痒いだろう。こういった虫には病原菌……って分からないか。病気になる可能性がある生物がいる可能性があるんだよ」
「……あ、うん」
「……全く」
俺はもう一人の方にも洗浄魔法を使うとそして携帯食料を投げ渡す。
これでラストだが見捨てるのもなんだし、俺は魔法で水を作れるから数週間は生きのびれる
「……ほれ」
「……いいの?」
「子供が遠慮するんじゃねぇよ。食える時に食っとけ」
「……ありがと」
俺がそういうとその姉はすぐに携帯食料を食べ始める
そして大丈夫って判断をした後に妹らしき女子も食べ始める
とそんな中だった
「っ!……おいお前らどこかに隠れろ」
「えっ?」
「……80?いや100超えているのか?………ってもしかして」
「……うん。私たちのせいだと思う」
軽く怯えている二人に軽く舌打ちをしてしまう。
俺には関係ないことだ。
敵国のこいつらを見捨てるのは簡単だろう
……でも、少しだけ思うことがある
「……はぁ。まじで面倒だな」
「…お兄ちゃん?」
すると妹らしき少女が初めて声を出す。
怯えながらも俺を見る少女に軽く苦笑し俺は肩をならす
「ちょっくら暴れるから怖いんなら目をつぶってろ」
「……へ?」
「…戦うの?」
俺が少しだけ肩をならす。
俺自身少しだけ今の自分が取り戻していた
理由分かっている。
人との会話が少しだけ楽しかったのだ
「てめぇら親は?」
「……分からない。でも気がついたら此処にいたから」
「……捨て子か。人間の街に捨てるなんて生かす気はないってことだろうな」
俺もかわいそうだと思うだけのまだ人の心だけは残っていたらしい
俺は寂しかったんだ
久しぶりに頼られたのが少し嬉しかったんだ
すると奥から多くの兵隊が走ってくるのが見ゆけられる
そして俺の顔を見た瞬間。一瞬ひるんだ
「し、死神だと?もしかしててめぇが悪魔の子を」
「は?そんなもん知るか」
悪魔の子?そんなもん知るか
「……ガキに手を出すクソ野郎には言われたくねぇよ」
俺は久しぶりに大剣を担ぎ一振り振るう。
さて、それじゃあ
皆殺しにしようか