魔法剣士と異世界の姉妹 作:ニック
タクミは自分部屋の中で自分のPCに向かいあっていた。
やっているのは新規オンラインゲームであり、そして気になっていたゲームの一つであるためタクミはテンション高めにキャラクターメイキングをしていた
オンラインゲームでありながら容姿や種族はランダムで決まるためスロットによるステータスを調整していた
プレイヤーネーム等も後から決める方式なのか最初はステータスの選定となっている
レベル:1
天職:
筋力:120
体力:70
耐性:50
敏捷:60
魔力:110
魔耐:30
スキルポイント150
技能:
リセマラを続けそして確定したステータス。魔力と筋力が高いステータスはかなり有効な技能であった
スキルポイントは最大値を出しており、文句なしのステータスだろう
天職は様々あるがこの中なら魔法剣士があっているだろう
魔法剣士:攻撃と魔法を操れるアタッカータイプ。初期技能 剣術、全魔法適正
と書かれている。
そして問題の技能欄だ。
ほとんどの技能欄がある中スキルポイントが少ないものもあれば高額なものも必要としているものもある
どれもいい技能でありキャラメイキングだけでかなり楽しんでいた
その中で俺が結局指定したのはしたのは以下の項目だ
スキルポイント3倍 使用ポイント30
レベル上限なし 使用ポイント10
限界突破 使用ポイント10
魔力操作 使用ポイント10 (身体強化×無詠唱)
全属性魔法 使用ポイント 30
高速魔力回復 使用ポイント 10
スキルツリー(技能の派生項目を設定することが可能) 使用ポイント20
憤慨 使用ポイント 10
最後の行動 使用ポイント 20
楽しいキャラクターメイキングも終盤に差し掛かろうとしていた時
「えっ?」
白い魔法陣がタクミの下に現れ、タクミの顔が少し強張る。
動こうにも動けないまま光に巻き込まれる。
そして光に包まれてタクミは光に包まれると体の重さを感じる
「……ふぁ〜あ。」
大きなあくびをしてしまうとすると視線を感じたタクミはキョロキョロと周辺を見回すと
そこはどこかの宮殿みたいなところでタクミは机に伏せていて、隣にハジメと香織が座っている
「……」
ぼーとしているがだんだん目が冴えてくるとそこは十メートル以上ありそうなテーブルが幾つも並んだ大広間にクラスメイトが座り晩餐会を開く場所みたいなところに来ていた。
「……ここどこ?」
「やっと起きたの?」
呆れたようなハジメにタクミはキョロキョロと見回す。
そういえば自分は登校して寝ていたんだっけと思っていたんだが
なんとなく感覚が少しおかしいと感じるようになった
「……あれ?本当にここどこだ?」
「……本当に起きなかったね。」
「夜遅くまで漫画描いていたからでしょ?タクミ?」
「締め切り近かったから仕方ないだろ。……まぁ締め切りだけではなくてお前の母さんに相談に乗ってもらったからだけど。」
「……相談?」
「てか本当にここどこだ?」
タクミがそういうと全員が苦笑を隠せないでいる。
「えっとね。ここはどうやらトータスって呼ばれる異世界なんだって。」
「……異世界?」
「そう。」
といいハジメ曰く
魔人族との戦争で人間族がピンチだから神が俺たちを呼び寄せて救ってもらおう
ついでに戦争しなければ地球に帰れないよ
ってことらしい。
「……なんというか。テンプレだな。」
「…えっと驚いてないの?」
「驚いているけど、それよりもあまり信じられないって気持ちの方が強いな。……夢を見ているとしか思えない。さっきまで寝てたっていうのもあるけど。現実見がないな」
頰を掻くタクミ。それでも少しだけきになることがあったがぐっと堪える。
「……えっと。それじゃあこの後は?」
「会食して終わりって言っていたけど。」
とハジメとずっと話しているタクミ。結局香織も参加することはできず二人だけでずっと話していた。
夜静まるとタクミは少しだけ外にでる。昼間あんだけ寝れば眠れなくなるのは当然だろう
真夜中の王宮は少しばかり暗く俺は近くの裏庭に座ると小さくため息を吐いた
「ステータスオープン。」
タクミの前には薄い青色のプレートが開く
そこには部屋に戻ってから偶然開いたステータスであった
瀬川匠 17歳 レベル:1
天職:魔法剣士
筋力:120
体力:70
耐性:50
敏捷:60
魔力:110
魔耐:30
スキルポイント0
技能:剣術 スキルポイント3倍 上限解放 限界突破[+最後の力] 魔力操作 全属性魔法 高速魔力回復 スキルツリー 憤慨 言語理解
最後の力 全てのステータスを3分間限り大幅に上昇する。だが3分終了後強制的に戦闘不能になる
憤慨 自身が受けたダメージをそのまま攻撃力に変換する
……これって強いのか?それとも弱いのか?
夢である可能性は低いと判断して考えると……このステータスプレートは必然的に重要になってくる
……どこか違和感が拭えない
それは戦争をしないと地球に帰れないということであり、そして本当に帰れるのかという点だった
俺一人だったらこの世界に居続けてもいいんだけどな。
タクミは少しため息を吐く。タクミ自身地球に未練がない分気持ちが少し楽だ。
でもクラスメイトはそうはいかないだろうと冷静に見つめることができた
『お兄ちゃん。』
いや。一つだけ心残りがあると思い出す
唯一タクミの癒しであった義妹の桜である。小学校六年生であるがしっかりものだけど甘えん坊の少女。
タクミにとって唯一の家での居場所であり、家庭で壊れなかったのはその少女のおかげでもあった
天空を見上げると月が見える。それは近そうで遠い大きな月
「綺麗だな。」
「えぇ。そうですね。」
するとタクミの後ろから急に話掛けられる少し警戒する。するとそこには金髪がとても綺麗なドレス姿の幼い少女がいた
「……初めまして。救世主様。私の名前は。」
「リリアーナ=S=B=ハイリヒ姫だっけ?」
「えっ?」
「いや。紹介された時あっただろ?会食の始めに。だから覚えている。」
タクミがそういうと少し驚いたようにしているリリアーナ。
タクミは人の名前を忘れにくい。どんだけ長い名前でも覚えていることが多かった
「ついでに俺の名前は瀬川タクミ。タクミってみんなからは呼ばれているし気軽に話しかけてくれ。」
「そうですか。それならタクミさんはどうされましたか?夜景を見にきたってわけではありませんでしょうから。」
「…昼間寝てたから夜風に当たりにきただけだ。」
「……寝てたのですか?」
「寝てた。というよりもステータスを作っていた。」
「ステータスを作るですか?」
「……もしかしてここにあるプレート見えないのか?」
薄い青色のプレートが見えないのか?とタクミは少し困ったようにして少しステータスプレートをいじるとすると可視と書かれたコマンドがあったのでそのボタンを押すと
「えっ?タクミさん。それって。」
「……どうやらこれってこの世界では違うのか?」
「は、はい。この世界のステータスブレートはこういうものです。」
とするとドレスの中から小さい銀のプレートが渡されている。
そしてその中リリアーナのステータスプレートが記載されていた
リリアーナ=S=B=ハイリヒ 14歳 女 レベル:10
天職:結界師
筋力:50
体力:50
耐性:50
敏捷:30
魔力:200
魔耐:50
技能:結界術適性・回復魔法適正・光属性適性・礼儀作法
「…なるほどなぁ。技能欄はあるのにスキルポイントがないのか。」
「スキルポイントですか?」
「あぁ。俺たちの近くでゲームとかであるんだけどレベルアップしたらスキルポイントが手に入ってそのポイントを使って技能を手に入れることがあるんだよ。」
「ゲーム?」
「……一種の遊具って思っておけばいい。俺らの世界は平和な世界だからな。」
とタクミは少し苦笑する。そしてタクミはリリアーナに聞いてみた
「俺のステータスって強いのか?弱いのか?」
「強いです。一般人のレベル1のステータスの平均値は10なので。」
「……なるほどなぁ。」
「それに私たちの世界では技能は増えません。技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないんです。」
「……あ〜。」
タクミは理解してしまう。これチートじゃね?っと
「それと忠告ですが魔力操作はあまり使わない方がいいと思います。」
「ん?どうしてだ?」
「魔力の直接操作はできないのが原則なんですよ。例外は魔物だけです。」
「……へぇ〜。」
なるほどなぁ魔力操作がダメなのか。
するとステータスを見ながら色々褒められたりしながらどんな魔法があるかなど聞いていく。
異世界転移初日の夜は異世界のお姫様と勉強会を開いて結局夜遅くまで話していたのであった