幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百十二話 彼女は何処にいる?〜search search search.

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混乱したニトリさんを収拾させるため、少しだけ休憩を取った。

正直な話をすると、自分の方も整理がしたかったから。

 

 

「にとりさんも禁止されている……?」

 

 

ここまで来たらその謎の存在はいる事は確定で良さそうだが……何処にいるんだってなるし……

 

 

「見当も付かないし……あまり知り過ぎるのもダメなのか?」

 

 

だからって異変も起きなければどうしようもないと思うんだが……

正直ここで理不尽に動かれるならボイコットしたくはなる。

 

 

「すまない蓮司、待たせた」

 

 

「にとりさん、大丈夫ですか?」

 

 

「ああ大丈夫だ」

 

 

「なら良かったですが……」

 

 

「ただ……悪いが思い出せなかった」

 

 

「いえ……それならそれで仕方がないですから」

 

 

「自分でもモヤモヤしているな……」

 

 

「死んだとかは無さそうですが……何処にいるものやら」

 

 

「山に戻ってから探すとするよ」

 

 

「人脈が多い方が良さそうですしね……」

 

 

「嬉しくはないが、こう言う時はアイツが役に立つしな」

 

 

「あー……」

 

 

十中八九文さんだろう。

情報網の広さから見つかってくれると良いんだが……

 

 

「……私には姉妹が居たのかな?」

 

 

「どうしました?」

 

 

そう言う話だった筈だが……急に元気が無くなり始めたようだし何が?

 

 

「いやさ、本当に姉妹が居たなら……私はそれを忘れたって事だろう?そんなのが許されるわけ……」

 

 

「にとりさんの場合は……理由がありそうですけどね。にとりさんが悪いってよりも……何かそう言う状況になってしまった的な感じで」

 

 

「そうだとしてもだ……」

 

 

「……それなら俺の方が薄情ですよ」

 

 

「……蓮司?」

 

 

「俺も居たと確信出来る家族の顔が思い出せないんですよ?」

 

 

前までは外の友人達や思い出そうとした人が思い出せないくらいだった。

ただ最近は……家族の顔ですら思い出せなくなっている。

母親も父親も居た事は覚えているが……その顔は既に浮かばない。

 

 

「それは……」

 

 

何度も死ぬショックが記憶を塗り潰していったのかもしれない。

死に戻って既に何年も幻想郷にいるから薄れていってしまったのかもしれない……

だからって……まるで幻想郷に飲まれていったかのように徐々に忘れていっている。

 

 

「なので、忘れたが悪いじゃなくて探しましょう」

 

 

「……そうだな、会ってくれるといいけど」

 

 

「そこは分かりませんけど……」

 

 

その妖怪が何を考えているかまでは流石に分からないしな……

 

 

「……やっぱりあの天狗に頼りきりも嫌だな」

 

 

「にとりさん?」

 

 

何やらガサゴソと準備を始める。

 

 

「今日はロボット作らないんじゃ?」

 

 

「ああロボットじゃないから安心していいよ」

 

 

「何も安心できないのですが……」

 

 

「いいっていいって、信じなよ」

 

 

結局止める術は存在しない。

まあ……騒がしくならなければいいんだけど……

 

 

「しっかし雪かきとかもロボットでやっちゃえば楽に済むのに、導入しないなんてなあ……」

 

 

「確かに楽にはなりますが……」

 

 

「だろー、やっぱ同意見じゃないか」

 

 

「……多分ロボット頼りの雪かきって、花巻き込みますよね?」

 

 

「……」

 

 

「流石に雪かきしながら花を避けるのは無理だと思いますので……」

 

 

「……必要な犠牲」

 

 

「やってみます?」

 

 

「……止めとく」

 

 

「それがいいと思います」

 

 

雪かきを全自動でやってくれるなら楽だろう。

ただ絶対にルンバとかみたいな便利の塊が完成するのはまだ不可能だろうし……作り方も知らない。

 

 

「まあいいや、今は優先するものはこれだし」

 

 

何やら完成させたようだ。

見た目だけを見るとレーダーのような感じがするが……

 

 

「それで対象が見つかるんですか?」

 

 

「よく分かってるじゃないか、その通りだ!」

 

 

「……そう言うのって何か対象の所持品等が必要なイメージですが、大丈夫なんですか?」

 

 

「大丈夫だと言いたいが、別の面で不安がある」

 

 

「珍しいですね、そう言ったので不安があるのは」

 

 

「なんせ有り合わせの材料だけだしな、精度が分からない」

 

 

「あー……まあ分かればいい程度に収めておけと」

 

 

「そう言う事だ」

 

 

もし見つかったらどうするべきなのだろうな……

少なくとも彼女は何かを言いたかったようにも見えていたし、話を聞きたくはあるが。

 

 

「さて、それじゃあ使うが、蓮司使いたいか?」

 

 

「……拘りは無いので製作者のにとりさんが使えばいいかと」

 

 

「分かった、それじゃあスイッチオン!!」

 

 

レーダーは動き出す、何処へと向かって居るのか。

確認するものの、すぐに察した。

 

 

「……ダメですねこれ」

 

 

「理論上は出来ていたと思ったんだけどなあ」

 

 

「内蔵部分とかは見ても理解が出来ないので、にとりさんを信じる事しか出来ませんが」

 

 

「だがすまない、失敗してしまったようだ」

 

 

「いえ、出来れば良いだったのでこれで気負う必要は無いと思いますが」

 

 

「ただ……どちらかと言うと材料を無駄にしたのがキツい」

 

 

「無限ではありませんからね……」

 

 

何処から取り出しているのかはもう分からないレベルだが、それでも在庫はあるのだなと。

 

 

「これをバラすのは流石に嫌だし」

 

 

「勿体無い気はしますね」

 

 

不良品だが、非常に勿体無さが出てきてしまう。

 

 

「山ではちゃんとしたもの作ってやるからなあ!!」

 

 

負け惜しみ気味に自分の作った機械に当たる。

ある意味斬新な気もする。

 

 

「しかし……ここまで変な方向向くかあ」

 

 

「いや、針がもう何処向いても同じ気はしますけどね」

 

 

「それもそっかあ……」

 

 

「一先ず、雪は明日には外に出れるようになると思うので……そこ考えましょうか」

 

 

「そう言われるとそうか、明日はサボれないしな」

 

 

レーダーを置き互いに話し込む。

明日からはこうした方がいいと意見を出し合いながら。

一方放置されたレーダーはずっとマーカーが微動だにしていなかった。

普通に考えてあり得ないから、壊れたと考えている。

壊れたとしか思っていなかったレーダーは、“地底”を示していた。

 

 

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to be continued

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