幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百二十二話 事前準備のために〜go to school.

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「聞きたい事とは?」

 

 

「小野寺さん……ですよね?以前妖怪の山に来た記憶は?」

 

 

その話か……とは言っても誰しもがそうだよな。

今回覚えているかどうかで。アリスさんにも会いたいんだが……何処にいるかも分からないな……

 

 

「あります。一時期妖怪の山へ訪れていました」

 

 

「成る程それで……分かりました」

 

 

「まあそれでも……」

 

 

「あっいいです」

 

 

「え?何がですか?」

 

 

「理由ですよ。記者として自分自身で追及してこそなので」

 

 

「分かりました……」

 

 

追いつけない気がするんだけど……まあそれでも言うのは無粋か。

 

 

「それじゃ、今度はこっちから聞くけど……文はどうするの?」

 

 

「どうする……と言うのは?」

 

 

「この後どうするかだよ。まさか私達に行けと言って、そのまま自分は任せっぱなしとか違うだろう?」

 

 

「おや?任せっぱなしと言うのは?」

 

 

「とぼけるなよ。どうせ何か廃洋館でありそうだから行かせようとするんだろ?」

 

 

「それがお二人の望みだと思っていますが……」

 

 

「確かに望んではいるけどお前の道具にはなりたくないよ」

 

 

「えー……でも」

 

 

「おい、文!!」

 

 

にとりさんが怒りだす。利用しようとしてたのはーって思ったが、それでもにとりさんらしくない程怒っているなと。

 

 

「にとりさん?」

 

 

「蓮司、変更だ変更。付き合ってられないな」

 

 

「え?いきなりどうして……」

 

 

「いや違うんですよにとり」

 

 

「何が違うんだよ、危険な場所なんだろ?」

 

 

「危険じゃないなら、なんで文は来ないんだよ」

 

 

「忙しくてですね……本来であれば私はにとりに戻って来て良いと伝えに来ただけなんですからね?」

 

 

「あー、悪いけど暫くは戻らない」

 

 

「分かっていますよ、だから廃洋館にと」

 

 

「文が来ないといかないよ」

 

 

「うぐっ……文々。新聞も割と締め切りが近いんですが……」

 

 

「それだけじゃないだろう?何か隠してるだろ」

 

 

「……何をおっしゃいます?」

 

 

「スクープに飛び付く文が締め切りくらいで来ないわけないだろう」

 

 

舌戦が繰り広げられている。置いてかれているが……にとりさんを応援しておこう。

 

 

「……ちょーっと良くないものが住んでいるとの噂で」

 

 

「よくそれで私達に言えたな……」

 

 

「気になるは気になるんですよね……ですがあまり心霊体験は新聞のウケが良くないので」

 

 

「だからって他人に任せようとするな」

 

 

「……分かりましたよ、私も行きます。心霊現象がどれほどか分かりませんが」

 

 

「むしろ蓮司を連れて行きたくないんだが……」

 

 

「人間がいるといないとでは変わるって噂ですし、にとりに頑張ってもらうしかないですね」

 

 

「え?私が何しろと?」

 

 

「幽霊を探知する機械でも作ればいいんじゃないですか?」

 

 

「無茶言うなあ……やるけどさ」

 

 

「にとりさん……頑張ってください」

 

 

「ああ頑張るさ……ただここじゃまずいけどさ」

 

 

「まずいですか?」

 

 

「流石に宿で作ってるのバレたら怒られるだろう」

 

 

「あー……確かに無賃ですし、色々と騒音酷そうですし」

 

 

「文どこか無いかい?」

 

 

「あー……一応聞いてみましょうか」

 

 

そのまま文さんに連れてかれるまま里中を歩いて行った。

なお、にとりさんはまた迷彩で姿を消していった……せこい。

 

 

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「ごめんくーださい」

 

 

「なんだなんだ?新聞は買わないと言ったはずだが?」

 

 

里の中でも比較的大きめな施設へと着く。

ここは一体?

 

 

「ああ、客人もいるのか?ようこそ、何用だ?」

 

 

銀髪に閻魔様ほどでは無いが、不思議と角ばった帽子に赤いリボンが付いている。

服は上下一体で青に染まっているが袖だけが白い。

 

 

「唐突にお邪魔して申し訳ありません」

 

 

「いや、それは構わないが……君達は?」

 

 

「小野寺蓮司です」

 

 

「河城にとり、河童だ」

 

 

文さんに後ろで出ろ出ろ言われてて渋々出たようだ。

ただ……にとりさんが関わるだろうし仕方ない事だろう。

 

 

「人間と妖怪が一緒にいるのも珍しいが……私が言えたことでは無いか」

 

 

「え?」

 

 

もしかして妖怪なのか?だが、ここは人里の中心部の筈なんだが……

 

 

「上白沢慧音だ、この寺子屋で先生をしている」

 

 

「あっ彼女は半妖ですよ」

 

 

文さんがとんでも無いことを継ぎ足した気がするんだが……

 

 

「言われた通り半妖のワーハクタクだ、ただ気にしないでくれ」

 

 

「分かりました」

 

 

こちらとしても半妖とか妖怪だとか然程気にしていないしな。

そうでも無いとにとりさんと一緒に行動なんて出来ないし。

 

 

「それで……本当に何しに来た?生徒になりに来たとかでは無いだろうし」

 

 

「場所貸してくれませんかと」

 

 

「……いきなり来て無茶苦茶言うなお前は」

 

 

「ここしか無いんですよ」

 

 

「いや、人里には宿泊施設結構あるだろう!?」

 

 

「少し作りたい物がありまして……」

 

 

「……ここじゃ無いとダメか?」

 

 

「ちょっとメカ関連でして、人里で作りたく無いんですよね」

 

 

「……ああ、そう言えば河童にはそう言う技術があると聞いたな」

 

 

「ですので、少しお願い出来ませんかと」

 

 

「……正直寺子屋の子供達にも見せたく無い気がするが」

 

 

「いやぁ、頭の固い大人と違って子供達には今後も考えて見てもらうのも手ですよ」

 

 

「人前でやりたく無いんだけど!?」

 

 

「まあにとり、場所を貸してもらうんですから」

 

 

「しかも子供って……絶対に邪魔される奴じゃん」

 

 

「頑張ってください……?」

 

 

何て言葉を掛けるべきか分からなかった、とりあえずにとりさんには頑張って欲しいが。

 

 

「それでも、私は許可を出しにくいんだが」

 

 

「慧音さんにも利点がありますよ」

 

 

「なんだ?言って貰えないか?」

 

 

「寺子屋の授業がにとりさんが開発している時だけ面白くなるので、生徒達にもプラスですね」

 

 

「……」

 

 

「名案でしょう!」

 

 

「私の授業はつまらないのか……」

 

 

「なので、少しの間お願いしますって事で」

 

 

「分かった……私の授業……」

 

 

「人前嫌だ……」

 

 

結局、意気消沈した二人を置いて話が纏まっていった。

結局これ以上の言葉が浮かばなかった俺は、ただ二人を見ていただけだった。

 

 

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to be continued

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