幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百二十六話 これより向かう先は〜 heaven or hell?

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……何が起きているんだ?

 

 

「ぐぎぎぎぎ……」

 

 

「ほらほら、どうしました?」

 

 

「ちくしょー!今から当ててやる!!」

 

 

「うーん文……文だけで大丈夫じゃないのかい?」

 

 

「何を言うんですかにとり、こう言うのは二人でやるから効果があるのです」

 

 

「これはもう虐めにしか見えないんだが……」

 

 

「いいじゃないですか。悪さした妖精にはいいザマですよ」

 

 

目の前にて弾幕を避け続けている。

何故避けれるのかとか思ったりもするが……本当に何が起こっているんだ?

 

 

「まだまだ……あたいの力はこんなもんじゃない!!」

 

 

「それは当ててから言ってくださいよ」

 

 

「うっさいうっさい!!」

 

 

そのまま氷の塊を飛ばして来る。

ただし……正面には飛んでいない。

 

 

「ここまで当てられないのも驚きですね」

 

 

「たかが妖怪風情がサイキョーのあたいに勝てると思うなあああああ!!」

 

 

ただ……やはり正面には飛ばない……

ここまで来ると見ている方も戸惑うんだが……何を見せられているんだ?

 

 

「……」

 

 

「あれ?にとりさんどうしました?」

 

 

にとりさんがこちらの方にやって来て戸惑う。

何かあったのだろうか?

 

 

「……飽きた」

 

 

「え?」

 

 

「正面に立って何かしないといけないの飽きたし……文だけで大丈夫だろう?」

 

 

「……それでいいんですか?」

 

 

「余裕って言ってたしな……」

 

 

「なら分かりましたが……」

 

 

にとりさんが離脱した後も、文さんは変わらず正面でおちょくっているようだ。

 

 

「ふん、やっと一人落ちたようね。中々耐えたと思ったけど所詮はその程度」

 

 

「あーはいすごいですねー」

 

 

「何よ!!」

 

 

「当たってないのに、倒せたと思ってて凄いですねえと」

 

 

「すぐに貴女も分かるわ。その恐ろしさが」

 

 

空気が途端に変わる。また冷え込んできた。

流石にこれはどうにかしないとまずいか……?

 

 

「アイシクル……」

 

 

「流石にそれは小野寺さんが辛そうなのでダメですよー」

 

 

そのまま風圧で地面へと叩きつけた……痛そうだ。

 

 

「うぐ……うぐぐぐ……」

 

 

「にとりと同じく私も飽きたので、そろそろ終わりにしませんか?」

 

 

「これで勝ったと思うなよー!」

 

 

捨て台詞を吐いてそのまま逃走して行った。

 

 

「終わりましたよ」

 

 

「容赦無いですね」

 

 

「あれくらいしないと諦めないかなと」

 

 

「それはそうだ、ただ妖精相手でも加減はしたんだぞ?」

 

 

最後結構めり込んでいた気がするんですが……

 

 

「なので、大丈夫ですよ。そこの妖精さん」

 

 

「誰かいるんです?」

 

 

その後、草むらから出てきた少女に驚かされた。

誰もいるとは思って居なかったし……

 

 

「チルノちゃんが迷惑を掛けてすみません……」

 

 

「いえいえ、あの程度の戯れくらいなら問題ないですよ」

 

 

次は緑髪の妖精が現れた。

妖精と言えど髪の色は本当に多種多様だなあ……

 

 

「悪戯程度なら良いんですが……そこの人を殺しかけましたし……流石になと」

 

 

「大丈夫ですって、小野寺さんはこのくらいでは死にませんよ」

 

 

「死に掛けた気もしますがね……」

 

 

生きては居たが、あのままだとヤバい気はした。

 

 

「それで、君は?」

 

 

にとりさんもようやく動き始めた。さっきの妖精とは違ってこちらの妖精には興味津々のようだ。

 

 

「えっと……大妖精です」

 

 

「大妖精?」

 

 

「チルノちゃんのように固有名詞はありません」

 

 

「ああ……そうですか」

 

 

「だからチルノちゃんは凄いんですからね」

 

 

「確かに……中央に当たらない以外は凄かったと思います」

 

 

「……本当にどうしようもないんですよねあれは」

 

 

どうにか出来るならもう既に対策してそうだしなあ……

 

 

「それで、襲って来た理由は?」

 

 

「チルノちゃんと最初話してまして……この霧の湖に来る奴は悪い奴だと……話も聞かずに」

 

 

「あー……」

 

 

話を聞かないタイプなのはそうだろうなと思ったが……

 

 

「確かに、霧の湖に人間がいるなんてあの二人以外無かったので怪しんでは居たんですよ?」

 

 

「ですってよ小野寺さん」

 

 

「仕方ないじゃないですか……」

 

 

そう言えば、まだ訪れて無かったんだなと。

 

 

「ですので、最初は私も加勢しようと思ったのですが……チルノちゃんに酷い事をしませんでしたし」

 

 

……いや、あれは結構酷かった気もするが。

 

 

「最後は仕方なかったですが……どっちみちこっちが悪かったのでごめんなさいと」

 

 

「さっきの子に見習わせたいですねえ」

 

 

「……チルノちゃんはちょっと」

 

 

でしょうねえ……

 

 

「それで、皆さんは何の用があって霧の湖に?紅魔館ですか?」

 

 

「いいえ、違います」

 

 

「だったら……」

 

 

「あちらの廃洋館の方に用があって来ました」

 

 

文さんは廃洋館の方を指差す。

すると大妖精さんは驚いた表情をする。

 

 

「え!?あの洋館はお化けが出ますよ!?」

 

 

「やっぱそうですか……」

 

 

「そうですかじゃないだろう……本当にさ」

 

 

「でも、そう言う話だっただろう?」

 

 

「それはそうだけど……」

 

 

「だから、変わりはありません」

 

 

「今まで、多くの死人が出たと聞きましたが」

 

 

「……多分それはそっちじゃなくて紅魔館の方じゃないですかね?」

 

 

「それはそうかも……」

 

 

……知っては居たがやっぱり紅魔館は。

 

 

「でもでも、お化けが出るのは本当なんですってば!!」

 

 

「良いじゃないですか、記者として撮ってきてあげますよ」

 

 

「ひぇーやっぱ怖い人達だー」

 

 

そのまま怯え出してしまった。

これは文さんが悪いな……

 

 

「絶対にトクダネがある事は間違いないです。解明してあげますよ」

 

 

「やっぱ文だけで行けばいいんじゃないか?」

 

 

「さっき助けましたよ」

 

 

「……そうだな」

 

 

二人とも助けられた以上、あまり強くは言い出せない。

と言うか俺も行く気はあったし。

 

 

「もう知りませんから!祟られちゃえー」

 

 

さっきの妖精のように捨て台詞を吐きながら帰って行ってしまった。

 

 

「……さて、にとり。機械の調子は大丈夫ですか?」

 

 

「……ああ、問題は無い」

 

 

「小野寺さんも大丈夫ですか?」

 

 

「大丈夫です」

 

 

「それじゃあ……準備も終わりましたし、行きましょうか廃洋館へと」

 

 

にとりさんの機械があれば、ある程度はどうにかなると思っている。

それに文さんだっている。一応幽霊にも会ったことがある。

当然同じタイプだと思わないし、悪霊かもしれないが。

 

 

「これもまた異変かもしれないしなあ」

 

 

そうとは決め付けは出来ないが、人が廃洋館で失踪し続ければ異変になるかもしれない。

それは止めないとと思いつつ、湖から廃洋館の方へと歩き始めた。

 

 

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