幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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十一話 溶岩をも溶かす地獄跡〜heated lava.

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地底で暮らすことになってから暫くの時が経った。

地底には時間感覚というものはないから、正確な時間は分からないが数ヶ月以上経っていると思う。

ただ、それでもまだまだ疑問に思うことばかりだった。

怪我で地霊殿から出ないということもあるのだが、俺が理解出来ていないと思うことばかりだ。

多分冬は過ぎたのだが冬だった時も全然寒くないことをはじめ……まだまだ俺は何も知らない。

 

 

「……だからと言って俺1人で出るわけにもいかないしな」

 

 

地上以上に危険な場所だと思ってるしな……

さとりさんに何度も注意されたし。

 

 

「おや、どうしたのお兄さん」

 

 

「ああ、お燐さんこんにちわ」

 

 

「うんうん、それで悩みながら歩いていたようだけど」

 

 

「いや、地霊殿の外行ったことないなって」

 

 

「あー、そうなのかい?」

 

 

「はい、外で倒れていたみたいですが……自分は気絶していたみたいなので」

 

 

「なるほどねえ」

 

 

流石に地霊殿以外が何も無いとは思えない……だから何かありそうではあるが……正直分からない。

 

 

「外に何があるのか気になるのかい?」

 

 

「まあ……気になりますね」

 

 

「ふふん、それじゃああたいが教えてあげようじゃないか」

 

 

「仕事があるのでは……?」

 

 

「大丈夫大丈夫、気にすることないって」

 

 

確かお燐さん仕事頼まれていたような……

まあいいならいいけど。

 

 

「ごめんねえ、お兄さん用の仕事見つからなくて」

 

 

「いつまでも雑用じゃ申し訳が立たないんですけどね……」

 

 

「それはあたいらも分かってるんだけどねえ……」

 

 

怪我が治ってさて何か出来ることはないかと探してみるものの、さとりさんに無いと言われてしまった。

外は危険だし中で貴方に任せる仕事はないと。

人間の里以上に長い間ここにいるはずなんだが……雑用程度じゃまるで自分がヒモのように思えて嫌になる。

 

 

「掃除等の雑用はさせて貰ってますがこれでいいのやら……」

 

 

「それでもお兄さんがいるから重い物とか持てるだろう?」

 

 

「さとりさん達の方が力ありそうですが……」

 

 

「そうだとしても女子にそう言うことやらせないのがモテる秘訣なのさ」

 

 

確かにそう言われるとそうかな……

さとりさんに重いもの持たせてると罪悪感あるし。

 

 

「まあ、案内することにはなると思うけどね」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

正直地霊殿でずっと家事等で籠らされるとばかり思っていたが……

 

 

「そのうち地上で買い物が必要になるしねえ、アンタに任せないと面倒だからね」

 

 

「確かにそうですが……何か必要なものが……?」

 

 

「主にお兄さんの食糧だよ」

 

 

「……すみません」

 

 

聞いた話によると、旧都で買っていたらしいが、ここの所滞ることが増えているらしい。

そもそも自分の食糧くらいは自分で買いに行かなきゃだダメだった気がする。

 

 

「さとり様達にも嗜好品が欲しかったし、ちょうど良かったっちゃ良かったんだけどねえ」

 

 

「必要そうに思ってませんでしたが……」

 

 

「気張ったところで嫌われ者の地底の住人さ、ストレスや嫌味が貯まるしそう言ったものは必要なのさ」

 

 

なるほど、確かに言う通りだ……

買い物できるようにしないとまずいなそう言われると。

 

 

「そしてそのうち向かう外だけど……旧都と、核施設があるよ」

 

 

「地獄……大変そうだ……核?」

 

 

なんか聞いちゃいけないことを聞いた気がする。

え?核ってあの核?

 

 

「旧都を抜けて旧地獄街道への道は地上へと繋がるしそのうち行くだろうから……今は核施設かな」

 

 

「なんであるんです……?」

 

 

「これが無いと地底は不都合だからなあ」

 

 

いやそうじゃなくて……そもそこなんでそんなものがあるのって……

 

 

「今の時間はお空もいるだろうし、行ってみようか」

 

 

「えぇ……不安なんですが……」

 

 

お燐さんについて行って核施設へと向かうが……本当にお燐さんはお仕事大丈夫なのか?

そんな心配ばかりを思っていることだらけだった。

 

 

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「……なんだこりゃ」

 

 

流石に雑に使っているとは思っていなかったが。

それでもここまでガッツリだと思わなかった。

 

 

「確かここって外の世界から失われた物が流れ着くのでは?」

 

 

「その中でも地底では絞られるけどねー」

 

 

「核って……失われた記録も無ければここの技術も段違いな気がするんですが……」

 

 

「あー、そこいらは河童が頑張ってるからねぇ」

 

 

「河童……もいるんですね」

 

 

「そりゃねえ、河童達と後はお空もいるしねえ」

 

 

「お空って人は分からないですが……、管理できるなら凄い人なんですかね」

 

 

手で身体を仰ぎながら返答する。

核施設のため仕方ないのか非常に暑い。

 

 

「お兄さん、大丈夫かい?」

 

 

「核燃やしてるせいか凄い暑いですねここ……」

 

 

「ああ、地霊殿も灼熱地獄跡にあるとはいえ……ここの近くは現時点で燃えてるしねえ」

 

 

「どうりで冬でも暑いものだ……え?灼熱地獄!?」

 

 

「ああさとり様から聞いてなかったんだね。それとおかしいかい?」

 

 

「少なくとも地獄が辿り着ける位置にあるのが違和感しか……」

 

 

「今は移動したけど、その名残は今でも残ってるんだよ」

 

 

「跡なのに今でも活動してるんですね」

 

 

「あたいの他にもここが大好きな子がいるからね」

 

 

「よかったですね」

 

 

「うん?暑い暑い言う癖に、そんなこと言い出すなんて面白いねえ」

 

 

「そりゃそうですよ、自分のお気に入りの場所が寂れるなんて悲しいですから」

 

 

自分もそう言った経験がある。

近所の空き地が使えなくなったなどと。

小さい頃に遊んでいた場所は、もう遊べないと知ると寂しさともどかしさを感じるばかりだった。

 

 

「しかしそう考えるとお空さんって人は凄いんですか?」

 

 

「ああ、あたいと同じで特別な力を持ったペットだしね」

 

 

「え?また死体を動かすんですか?」

 

 

前に見せてもらったがお燐さんの能力は尋常じゃない。

死霊がたくさん湧いてきて驚かされた。

 

 

「いやお空は違うよ」

 

 

「それはよかったですが……」

 

 

「自慢の足で核融合を操ってるんだよねえ」

 

 

「……は?」

 

 

どう言うこと……核って操れるものなの?

それも機械じゃなくて人……ではないな一妖怪か。

 

 

「地獄鴉様でしたらもうすぐこちらに来られると思いますが」

 

 

「おーちょうど良かった」

 

 

「そう言えば地霊殿で長くいて会ったこと無かったですしね」

 

 

「お兄さんを単独でここまで連れて行ったらさとり様に怒られちゃうしねえ」

 

 

「ここに来るまでにも結構妖怪に見られてましたしね……」

 

 

「あれはお兄さんを食べたがってたんだと思うよ」

 

 

「やめてくださいって……」

 

 

「ほら後ろにも……」

 

 

「!?」

 

 

慌てて振り向いたが誰もいない。

 

 

「ひっかっかったひっかかったー」

 

 

「命の危険なんで脅かさないでください」

 

 

そう言ってデコピンをする。

正直これはこれで命の危険な気がするが……流石にさっきの悪戯が度が過ぎてたし仕方ないだろう。

 

 

「ごめんなさーい」

 

 

全く……地霊殿で早々に死ぬことは無いと思っているが……

それでも命の危険は間違い無くあるので……やめて欲しい。

 

 

「唐突に後頭部に銃を押しつけられるような恐怖みたいに感じるんだから……」

 

 

そう文句言ってると、後頭部に何かを押し付けられている感触がした。

 

 

「そうそう、こうみたいに感じるのはやめてって……」

 

 

あれ?おかしいな……銃みたいな何かを後頭部に感じるぞお?

え?俺今どんな感じなの?

 

 

「お燐に何してるの?」

 

 

とりあえず分かった。俺、今さっき言ったようなテンプレ的な命の危機に晒されていることを。

 

 

……どうすりゃいいの?助けてください。

 

 

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to be continued

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