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「正直な話、それが事実なら中々愉快ね」
「信じきれないか?」
「いえ、案外しっくり来たのだからそうでしょうねと」
レミリアに今までの事を話したが、流石に全面的に信じるのは無理そうだ。
と言うか、全部信じた方が怖いまである。
「まっ当時の私程は甘くならないだろうから、しっかりこなさないと死ぬわよ」
「今もフランちゃんのふとした事で死にそうだけどね……」
「頑張りなさい」
「はい……」
「そんなにキツいの?」
「いや……キツいと言うよりも自由過ぎるので」
「あー……」
……と話していたのが数時間前。
久々に落ち着いて話せたなと思った反面、今はさしずめ保育園の先生気分だ……
「お兄さーん」
「何?」
「熊さん何処ー?」
「……それはさっきフランちゃんが壊したものかな?」
「えぇ?なんで壊れちゃったの?」
「……乱暴に扱うからかなあ?」
「ぶー!」
「すぐにまた作りますか……ちょっとこいしさんそっち行っちゃダメですって!!」
「えー?なんでー?」
「散々言いましたよね!?咲夜さんに怒られますって」
無意識なのかもしれないけどさ……流石に頻繁に起こり過ぎている……
しかも少し目を逸らすと、ナイフを持っていた時まであった……気付けて良かったが見失うと不味かったな。
「お兄さん、お兄さん」
「ちょっとお兄さんってば!」
「……少し待ってくれ」
正直増えた時点で手が回らない。
しかも放っておくと大変な二人だ……どうしろと?
「あの……」
「何?」
「お互いはどう思ってるの?」
とりあえずぶつけてみる事にした。
「え?お互いにって?」
「フランちゃんとこいしさんだけど……」
「そんなの決まってるじゃん」
「ねえ」
「こいしはー」 「フランはー」
「「妹!」」」
「「……は?」」
バチバチして来た……どうするんだこれ?
「私が姉でしょ?」
「いいや私だよ」
お互い妹が出来る事期待してたのかなこれ……
「お兄さんからの扱いで分かるでしょう?フランはちゃんって子供扱いだよ?」
「それはお兄さんからの扱いで私達の間では関係ないよ!」
「えーでも実際そうじゃない?」
「それだったらこいしは何歳よ」
「えっと……何歳だっけ?」
「だったら勝ったわね私は495歳(特殊仕様)だもの」
「なら私の方が上だー」
「嘘言いなさい、そう簡単に上回れるわけないわ」
「なにをー」
「むー……」
どちらも引く様子がない……どうすればいいんだこれ?
「お兄さんはどう思う?」
「……ノーコメントで」
ここで巻き込まれるのは正直困る。
どっちの肩を持っても地獄だしさ……
「なんで優柔不断なのさ」
「いや……どちらも姉に見えるしさ……」
「それじゃあダメでしょ、全くお兄さんは……」
言いかけようとしたところで言葉が止まる。
ちょっと、なに考えてるんですか……?
「ねえお兄さん、いや蓮司」
「……何かな?」
呼び名が変わった……多分そう言う事な気が……
「だって蓮司は人間だもんねえ」
「ああフラン、貴女の言いたい事が分かった!」
「妹じゃなくて弟でもいいもんね」
「……はぁ」
いや……見た目的に姉と考えるのは無理だが……それでも弟扱いされるくらいなら我慢するべきか?
「……でもなあ」
キツいってより弟にされた事で今以上の無茶振りが来そうでキツい。
これ以上振り回されたらしんどいんだが。
「蓮司、フランお姉ちゃんでしょ?」
「こいしお姉ちゃんだよ!」
……逃げちゃダメですかね?
「さあ」
「フラン姉さん、こいし姉さん」
「……なんか違う」
「……だろうね」
このメンツで俺が弟なのはキツいだろうよ……
俺だって周りに見られたら死ねそうだ……
「やっぱお兄さんはお兄さんじゃないとダメだよね」
「そうだよね、だからどうするか分かるでしょ?」
「うん、私達で決めるしかないよね」
「そうね、どっちが姉か教えてあげるわ」
……そうしてスペカを
「って待て待て!?」
「どうしたのお兄さん?」
「館の中で決闘はやめよう……本当に危ないから」
「でもこうしないと決まらないよ?」
「いや……話し合って」
話の途中でこいしさんがナイフを構え出す。
「だからダメだと……」
「だったらお兄さんが妥協案を見つけてくれるよね?」
「妥協案……」
「どっちも納得しないとダメだよ?」
「……成る程」
正直キツいけど、ここで浮かばない限り喧嘩を始めるだろうし、ロクな事にならないだろう……
だから……どうにかしないと……
「お互いが姉呼びって言うのは……?」
「それなんの意味があるの?」
「だよね……」
お互いが意地張ったりそのままを維持してくれればいいんだが……それが通らないしなあ……
「だったら、互いに日替わり事に姉妹の交換と言うのは?」
「それじゃ意味ないでしょ」
「そうかな?」
「……そんなの姉じゃないでしょ」
代案が浮かばない、だからこのまま説得した方が良さそうだ……
「どちらも姉なんて無理だしさ、一時的に姉の交換しか出来ないと思う」
「でも私の方が……」
「だから交換し合いましょうと」
「むぅ……」
「互いにやり合って、納得した方が姉でいいんじゃって意見はと」
「でも……」
「いいわ、了解」
不満そうなフランに対して、こいしは納得してくれたようだ。
「こいしはそれでいいの?」
「いいも何も私の方が姉だって納得させれば良いんでしょ?」
「む……」
「だからフランに分からせてあげればいい、私が姉だって」
「私の方が姉に決まってるでしょ」
「だったら証明してよ、明日は貴女でいいから」
「……分かったわ、こいし。貴女を私の妹にするから」
「勝負だー」
なんとか纏まってくれて良かった……
「……」
「どうしましたこいしさん?」
フランが人形を探しに行くと同時にこちらへとやって来た。
何かあったのだろうか?
「ありがと」
「え?」
「色々とお互い抱えてたからね。こうやってなんとかなって良かったよ」
「それなら良かったけど……」
「これからもお願いねお兄さん」
「そう思うなら手加減してくれると助かるんですが……」
「なんのこと?」
「……」
まだまだ難儀は続きそうだと悟った。
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to be continued