幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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十三話 鬼が住む土地〜meet demon.

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何日か経って、2度目の地霊殿から外出することになった。

と言うより……本来であればもっと早かった筈なのだが……お燐さんがサボっていたため滞っていたらしく遅くなった。

 

 

「お燐にはキツく言っておきましたので」

 

 

「いや……多分俺にも原因がありますし」

 

 

「それがあろうと無かろうと、お燐はサボることが多いので言う必要があるんです」

 

 

「……まあ確かにそんな気がします」

 

 

真っ当に彼女がやるようには思えないと。

俺も高校優等生ではなかったから分からなくもない。

そう呟いてるとチリンチリンと鈴の音が鳴る。

 

 

「でもそのお陰でお姉ちゃんと一緒にお出かけできたし」

 

 

「と言うか本当にいいんですか?姉妹が2人とも地霊殿にいなくて」

 

 

「ええ、少しであれば問題ないでしょう。そもそもこいしに留守番を任せられませんし」

 

 

「えへへ、多分できないなー」

 

 

「照れることではないと思いますが……」

 

 

今回は地底の案内かつ、買い物をするためにさとりさんが旧都まで案内してくれる。そこからはこいしさんと地上でって話だが……一応は予定だけであって無意識な彼女はどうなるかまだ分からない。

 

 

「一応私もいますが旧都も危険な場所です、気をつける様に」

 

 

「はい」

 

 

あいも変わらず心配してくれる。

確かに油断すれば一瞬で死ぬような気がするけどさ。

 

 

「まだまだ遠いけどねー」

 

 

仕方ないとはいえ旧都へは多少距離がある。

まあ街に近いと色々と聞こえたりして不便もあるんだろうけどさ。

 

 

「そもそも私とて旧都に行きたいとは思ってないので」

 

 

「……」

 

 

また心を……はいいとしてなんでって思うことばかりだな。

こちらに不干渉とか言っていた気がするが、ここまでしてくれる理由とか……

 

 

「……話す必要ありますか?」

 

 

「さあ……」

 

 

気になりはするけど無理して聞くものでもないだろうと諦めようとする。

 

 

「ん?なんの話?」

 

 

しかし彼女がそれを許さなかった。

 

 

「こいし……」

 

 

「どうしてさとりさんがここまで優しくしてくれるかとか思ってたんですよ」

 

 

「ちょっと貴方!!」

 

 

説明するようにこいしさんに伝える。

言っておいた方がいいかなとは思ったので。

 

 

「そんなの簡単だよ」

 

 

「そうなの?」

 

 

「だってお兄さんのことお姉ちゃんは大事に思ってるし」

 

 

「え?」

 

 

「こいし……貴女は少し……」

 

 

え?確かに大事にされてるのは勘付いていたがそれでもそう思われるほどとは思わなかった。

もしかしてこれって……

 

 

「あっお姉ちゃんが思ってるのって友達とか仲間とかそう言ったタイプだよ」

 

 

「……」

 

 

「勝手に人のお姉ちゃんで自惚れないで欲しいな」

 

 

「ごめんなさい」

 

 

少しだけそう言った感情があるのかと思いました……

 

 

「でもお姉ちゃんにとって家族だけしか周りにいなかったし、友達も居なかったから私も嬉しいかな」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「うん、お姉ちゃんのことちゃんと知る人増えて欲しいしね」

 

 

「それは俺もそう思いますが……」

 

 

「結構です」

 

 

「……」

 

 

「地底の人間達は自分のことを理解していることを忘れないでください」

 

 

「……勝手に出過ぎた真似を」

 

 

人との付き合いは多いほうがいいこともあるが、人数が増えると苦痛な人だっている……強制は良くないな。

 

 

「……着きましたよ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

正直もう少し長引いて欲しかったが、微妙な空気のまま旧都へと辿り着いた。

 

 

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「結構賑やかなんですね」

 

 

「そうだねー、私は偶に来るけどいつでもドンちゃんやってるかなあ」

 

 

「さとりさんは?」

 

 

「……」

 

 

やっぱ来ないのかn ……

 

 

「よう兄さんちょっといいかい?」

 

 

「え?俺ですか?」

 

 

呼ばれた方を見てみるとツノが生えた女性が……燐さんが言っていた通り鬼か?

 

 

「ちょっとメンツが足りないからさ、酒に付き合ってくんない?」

 

 

「えぇっ!?」

 

 

鬼って確かに昔噺とかでお酒飲んでるイメージ強いけどこんなになのか

と言うか俺……

 

 

「すみません、未成年なんで……」

 

 

「あぁ?地底に地上のルール持ってくるなっての」

 

 

「あんまり連れを誘わないでくれますか?」

 

 

「あぁ?なんだ今いいところなの……」

 

 

さとりさんの方を見て顔色を変える。

 

 

「へぇ……嘘はついていない様ですが、無理やり何度も誘っている様ですね。確か勇儀が同じ人を流石に毎日の様に連れ回すのはダメと言っていたのでは?」

 

 

「……でっでもそいつは今回が」

 

 

「連れに何か?」

 

 

そう言うと鬼の姉さんは諦めた様に去っていった。

酒はまだ飲めないだろうし、鬼相手だといくら飲まされるか分からないだろうし助かった。

 

 

「分かりましたか?」

 

 

「何がです?」

 

 

「来ない理由です」

 

 

分かりはしたが……それでももうちょっとどうにかしようがあると思ったが。

 

 

「もう一度想起させましょうか?」

 

 

「やめてください」

 

 

「それでは……私はここまでなので、後はこいしお願いします」

 

 

「うーん、頑張る」

 

 

そう言ったこいしさんは焼き鳥を頬張っている。

……いつのまに店に行ったんだ?

大丈夫だよな……うん信じます。

 

 

「さとりさんはもう帰るんですか?」

 

 

「少し勇儀と話してからにします」

 

 

「ああ、さっき言っていた」

 

 

「はい、地霊殿では届かない情報もあるので」

 

 

「分かりました、ではこいしさんちゃんと見張るので」

 

 

「お願いしますね……」

 

 

「もー!案内するのは私の方でしょ!」

 

 

「ははは……頼りにしてますよ」

 

 

「ちゃんと頼りにしてよね!」

 

 

そう言って二人で旧都を後にする。

暫く見なかった地上を目指しながら。

 

 

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to be continued

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