幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百五十七話 少しの恐怖と安堵〜there is still more.

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紅魔館に戻るまでは支障は無かった、強いて言うなら足取りが重い事はあったのだが。

幸いさとりさんはこいしさんの方にかかりきりで此方を見向きもしなかったが……実際どうしような……

 

 

「なんとかなればいいけど……」

 

 

二人が逢えたことに安堵していて気にせずいたが、こいしさんと違ってさとりさんは正真正銘のさとり妖怪だしな……パチュリーさんとかに感づかれると不味い。

 

 

「ちょっとそこ……っと小野寺さんですか」

 

 

「美鈴さんどうしました?」

 

 

珍しく働いているんだなと思いつつ、止められた事に驚く。

何かあったのだろうか?

 

 

「いえ、小さい子を連れ回して紅魔館に来た不審者かと……」

 

 

「酷い言われよう……」

 

 

第一いつもこいしさんかフランさんと歩き回って……

いや、普段こいしさん認識してないなこれ。

 

 

「すみません、迷惑でした?」

 

 

「いえ、あのその……普段は不味いですが小野寺さんの知り合いならいいかなとは」

 

 

「そうですか、ありがとうございます」

 

 

なんとか落ち着いてよかった……

 

 

「ああでも一応伝えないと……待ってください」

 

 

「……さっきお昼寝していた事バラしますよ?」

 

 

落ち着いて……無いかもしれない。

 

 

「……分かりました。お通りください」

 

 

そしていつもの事の筈なのに何故かバラされるのを嫌って美鈴さんが退く。

まあ……いいんだけどさ。

 

 

「それでは遠慮無く」

 

 

「しかし……心でも見透かされましたかねえ……」

 

 

「さて、どうでしょうね」

 

 

「ちょっとさとりさん!?」

 

 

小声ながらも驚きを隠せない声で話す。

ただそれに答えず館へと入っていった。

 

 

「小野寺さん」

 

 

紅魔館に入ってすぐにさとりさんに話しかけられた。

先程は答えず行ったが何かあったか?

 

 

「何かありました?」

 

 

「……対応はさっきの感じでよろしかったでしょうか?」

 

 

「……」

 

 

これは……予想以上に前途多難な未来が見える。

 

 

「……さっきのは喧嘩売ってると見られる可能性もあるのでお気を付けて」

 

 

「え?」

 

 

「……まあ能力の事バレると不味いと思うのでそれも気をつけて」

 

 

地底に居たから当たり前なのかもしれないが……世間知らずで済むレベルじゃ無い事は分かった。

第一地底は来た人を追い返すようなムーブだったし難しいかもしれないな……

 

 

「……精進します」

 

 

「全力でサポートしますので」

 

 

とりあえずレミリアに事情を話して他のメンバーにはバレないように……

 

 

「帰っていたのね」

 

 

「……咲夜さん」

 

 

どうやら甘くは無いらしい。

 

 

「妹様が探していたわよ。余り放っておかないように」

 

 

「ああ、気をつけます」

 

 

「それじゃさっさと仕事を終わらせないと」

 

 

もしかしてこのままで終わる……?

 

 

「それじゃ……あら?その子は」

 

 

フラグと言うものはやはり建ててはならない……

間違いなく痛い目見るのだ。

 

 

「こいしさんの関係者です」

 

 

「あああの子のって……今何処に?」

 

 

「そこに」

 

 

「ごめんなさい、見落としていたわ」

 

 

「仕方ないですよ」

 

 

変な事は言わないでくれよ……?

 

 

「流石にお嬢様には言ってくださいね」

 

 

「今ちょうど向かう気でしたし」

 

 

「ああ……足を止めさせてしまって申し訳ありません」

 

 

「いえ、別に迷惑とかでは無いですし」

 

 

さっき出来るだけ他に会いたく無いと言ったのは気のせいだ。

 

 

「それで貴女」

 

 

「はい」

 

 

視線がさとりさんの方へと向く。

 

 

「私は十六夜咲夜、ここのメイド長をしているから何かあったら言ってちょうだいね」

 

 

「何かあったら……」

 

 

「勿論何もなくても、話したいとかあればいいけど」

 

 

「分かりました」

 

 

「それじゃあよろしくね……えっと」

 

 

「古明地さとりです」

 

 

「さとり……」

 

 

「深い意味はないですよきっと」

 

 

慌てて割り入る。逆に不思議そうな顔をされてしまってミスだと気付いた。

ただ特に追求する様子はなく咲夜さんは戻って行く。

 

 

「今のは小野寺さんのミスですよ」

 

 

「分かりましたので勝ち誇らないでください……」

 

 

何事も無かったし気にしない事にしよう。

最後まで何も起きないでくれよと祈りつつレミリアの部屋へと着いた。

 

 

「あら?何かしら」

 

 

「レミリア少し用事が」

 

 

「……その子のこと?」

 

 

「そうです」

 

 

「こんにちわ」

 

 

「こんにちわ。貴女のお名前聞いていいかしら?」

 

 

「……古明地さとりです」

 

 

「ああ、こいしの言っていた姉なのね」

 

 

「……?」

 

 

「何驚いたような顔してるのよ」

 

 

「いえ、こいしとコミュニケーション取れていたのが驚きでして……」

 

 

「ああ、まあ蓮司が居ないと厳しいけどね」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「……そもそも見つけられないケースが多いしね」

 

 

「成程……」

 

 

「それで、どう言う要件かしら?」

 

 

「……数日泊めていただけませんか?」

 

 

「数日ねえ」

 

 

「お願ーい」

 

 

こいしさんも懇願している。

本人は無意識でやっているのだろうか……?

 

 

「……そうね、事情は聞かないでおくわ」

 

 

「レミリア?」

 

 

「ああ蓮司、そんな心配しないでもいいわ」

 

 

「ならいいけど……」

 

 

そのままレミリアは席を立ち二人の方を向く。

 

 

「さて古明地姉妹。貴女達二人を紅魔館に歓迎するわ。こいしの場合は改めてだけどね」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「是非とも妹の友達になってくれると嬉しいわ」

 

 

「私はもう友達だよー」

 

 

「そうね。さとりも宜しければね」

 

 

「数日の間。仲良くなれれば良いと思います」

 

 

「そう言ってくれるだけでも嬉しいわ」

 

 

さとりさんがここまで言うのは驚きだが……良い事には違いないな。

そう思いつつ談話で盛り上がる皆を眺めるのであった。

 

 

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to be continued

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