幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百六十九話 魔理沙は何処に?〜around village.

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「……魔界へと向かった筈では?」

 

 

「それどころじゃ無くなったので……」

 

 

妖怪の山へと向かう途中、空を飛んでいた文さんと再び合流した。

 

 

「まあ……そのままで行くのも厳しいでしょうし」

 

 

「そういう問題では無くて……」

 

 

「……何かお困りなことがおありで?」

 

 

「霊夢さんにバレました……」

 

 

「おや?それなら勝手にやってくれるからいい事なのでは?」

 

 

「……守矢神社の事です」

 

 

「はぁ!?」

 

 

驚いた表情をする。そりゃそうか……そうだよな。

 

 

「何してるんですか!!まずいってレベルじゃないですよ」

 

 

「それなんですよね……」

 

 

「ああもう……急いで山の皆へと伝えに行きます」

 

 

「今からじゃ間に合わないです……」

 

 

霊夢さんに結局追い付けていないし……今話してるだけでもだいぶ……

 

 

「見くびらないで欲しいですね幻想郷最速を」

 

 

確かに速いが……ただ報告までもとなるとな……

 

 

「それに、山には神様達もいますしね」

 

 

「神奈子様達ですか?」

 

 

「いや、それ以外にも人間が山に入るのを止めてくれる神様が居ますよ」

 

 

「ああ……あの姉妹とか」

 

 

山に入る時に止められた事を思い出す。

 

 

「ですので小野寺さん」

 

 

「はい。急いで向かって……」

 

 

「いえ、魔理沙さんを探して来てくれませんか?」

 

 

「魔理沙さんですか?」

 

 

「あ、分かりませんか?」

 

 

「いえ、魔理沙さんは分かりますが……」

 

 

「でしたらお願いします。彼女を止められるのは魔理沙さんしか居ないので」

 

 

「アリスさんとかは」

 

 

「……今幻想郷に居ないので」

 

 

「え?」

 

 

「それではお願いします!」

 

 

「あっ」

 

 

気になる事を残しつつ行ってしまった。

一先ず止めるには魔理沙さんか。

 

 

「おいおい、また違う場所行くのか?」

 

 

「悪いけど、あの巫女を止めるためには必要なんで」

 

 

「人間に協力を頼むのなんて嫌だけどな」

 

 

「……ただこのままだとあの巫女に妖怪がやられますよ?」

 

 

「うぐぐ……分かったっての」

 

 

「それで小野寺さん。魔理沙さんって方は何処に?」

 

 

「分かりません……」

 

 

「え?」

 

 

「本当に気まぐれですから」

 

 

アリスさんの家を訪れるついでに魔理沙さんの家へも行ったが居なかった。

手当たり次第探すしかないか?

 

 

「ああもういっそぬえが能力で魔理沙さんになってくれたら……」

 

 

「死にたくないっての」

 

 

「殺しはしないだろうけど痛い目は見るかぁ」

 

 

「知ってそうな場所回りましょ。時間もあるわけではないですし」

 

 

「そうですね」

 

 

守矢神社も妖怪の山もどうなるか分かったもんじゃない。

急いで探さないとと足を早めた。

 

 

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「なあ、効率悪くないか?」

 

 

「二人とも地上知らないし仕方ないってかどうしようもない」

 

 

ぬえをなんとか説得し人里で聞き込みを続ける。

ただ結構な広さもあるし、明らかに手分けしては厳しいなと判断した。

 

 

「そんなん変わりまくってる地上が悪い」

 

 

「何百年間変わらない方が怖いが」

 

 

当然ぬえが知る地上の面影は全くと言っていいほど残っていない。

 

 

「しかし皆知らないとなると他は……」

 

 

寺子屋へと辿り着く。

居なかったとしても手掛かりが欲しいところだが。

全滅は勘弁して欲しい。

 

 

「あの、すみません」

 

 

「なんだ?今は閉まってる時間だぞ」

 

 

中から慧音さんが顔を覗かせる。

 

 

「こんにちわ。聞きたい事がありまして」

 

 

「ああそう言う事だったか。授業を受けに来たと思って驚いたぞ」

 

 

「違います違います」

 

 

「そうか……それで何を聞きたい?」

 

 

「魔理沙さんが何処にいるか分かりますか?」

 

 

「魔理沙か……生憎場所は分からないな……」

 

 

「そうですよね」

 

 

人里で聞いて分からない以上、薄い望みでしか無かった。

 

 

「だがそうだな……居るかもしれない場所なら分かる」

 

 

「本当ですか!?」

 

 

「そんな慌てるな……香霖堂って分かるか?」

 

 

「行ったことはあります」

 

 

「そこに居るかもしれないぞ、後は紅魔館」

 

 

「あー……」

 

 

特に紅魔館の方は納得出来た……よく来てたもんな。

 

 

「これでいいか?今少し忙しくてな」

 

 

「十分です、有難うございました!」

 

 

そのまま二人を連れて香霖堂へと向かう。

居てくれればいいが……そこばかりは祈るしかない。

 

 

「全く……騒がしい奴らも居たものだ」

 

 

「慧音、誰か来てたの?」

 

 

「ああ“一輪”お客様が来てただけだ」

 

 

「ふーん、頼られているのね」

 

 

「そこまでじゃないさ、それになんだかんだ一輪も頼られてるじゃないか」

 

 

「私なんてまだまだよ。聖に比べればね」

 

 

「聖か……確か仲間が救出に向かっていたんだったな」

 

 

「ええそうよ。私は私でやる事をやらないとね」

 

 

「人里で住める場所探しだったな……私も出来るだけ手伝わせてもらうぞ」

 

 

「助かるわ。まだまだ私も慣れてないからさ」

 

 

「妖怪と人間の友好関係を築くって言うなら喜んで協力するさ」

 

 

「一輪。ナズーリンも帰って来たぞ」

 

 

「了解雲山。今向かうわ」

 

 

地の底に封印されていた妖怪達も段々と地上へと根付き始めた。

そして皆聖を救うため動き始めたのだった。

 

 

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to be continued

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