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「よく考えりゃ妖怪の山なんて登った事ないな」
魔理沙さんはそう言うが人間は普段この山に登れないし仕方ないだろうなとは。
「ほんとなんでお前は妖怪の山の事こんなに知ってるんだよ……」
「少し縁があったためですけどね……」
「まあ気にしても仕方ねえか」
そう話をしながら登ろうとすると……
「ちょっとあんた達」
「げ……神様達じゃねえか。なんでこんな所にいるんだよ」
「げって何よ!第一あんた達がいる方がなんでって話なんだけど!!」
そう言いつつ道を遮って来たのは秋神様達だ。
会ったのも久々な気がする。
「お前達の相手なんてしてる暇ないんだっての!私は急がなきゃいけないんだ」
「させるわけ無いでしょ!人間が妖怪の山に登るなんてどれだけ無謀だと思ってるのよ」
確かに……魔理沙さんだから大丈夫だと思うが他だと危険だよな。
そう言う面でも優しい神様達なんだろうなとは思うけど。
「第一お前らボロボロじゃないか。それで良く止めるとか言い出せたな」
「さっき山に巫女が来たのよ。災害ったらありゃしないわ」
「疑う気は途中から失せてたがやっぱ霊夢来てたんだな」
「来てたかですって?やっぱりあんたも暴れる気じゃ無いの?」
「違うっての。霊夢を止めにきたんだよ」
「そんなの信用出来るかあ!!」
そう言いつつ妹の方が暴れ出そうとする。
確かに魔理沙さん信用出来ないし仕方ないよね。
「ちょっと待てよ。こいつら見てもなんとも思わないのか?」
魔理沙さんは此方を向いて話す。
「ん?」
俺らがどうかしたのか?
何かした……わけじゃ無いよな?
「え?ってなんだよ。お前らこの山の関係者なんだろ?」
「あー……」
確かに早苗さんはそうなんだが……
「そうですね。私は守矢神社の巫女ですが……」
「守矢?何よそれ」
「この妖怪の山の頂上に在るのですが……」
「はぁ?知らないわよ」
「そんな気はしました……」
やっぱ知らないよなあ守矢知名度今から上げていく立場だし。
「おい……話が違うような……」
「守矢神社まだ出来たばかりですしそんな知られてませんって!」
「そっか……じゃあどうすっか……」
「去れー早く去れー」
がるるると言いたげに威嚇して来て追い出そうとして来る。
帰る時間は無いし強行突破しかないのか?
「いやぁ、大変なことになってますねえ」
「文さん?いい所に」
「げ……天狗は何の用よ?」
「げとは随分ですね。呼んだ救援がいつまでも来なくて困っていたんですよ」
「それはすみません……魔理沙さん探すのに時間がかかってしまって」
「別にいいです。今から急げばいいんですから」
秋姉妹の方を睨みつけながら話す。
「何よ。私達が間違ってるってわけ?」
「間違ってるとは言いませんが、今は邪魔しないでください」
「ぐぬぬ……」
「山の事は私達の事情ですから」
「分かったわよ好きにすればいいじゃ無い!!」
「ありがとうございます。では」
「普段の貴女らしくなくて気持ち悪いわね」
「酷い言われようです……」
「……んじゃ行くぞいいのか?」
「ふんっ、精々痛い目に遭う事ね」
負け惜しみを言いつつ秋姉妹は去って行った。
なんで負け惜しみしてんだろう?
「それじゃあ行くか。天狗にこれ以上どやされてもだしなあ」
「しかし文さん本当にいいタイミング……もしかして始めから見てました?」
「ええ」
「そうですよね……流石に最初から見てる……え?」
今なんて言った?
「だから最初から見てたっての当然だろ?」
「え?文さん?」
ちょっと待て落ち着け。これは本当に文さんじゃな……
「ぷくく……しっかし面白いもんだな。大層な神様の癖に天狗かどうか見分けられないなんてよ」
「ぬえ?」
「ああそうだ。いい出来だっただろう?」
「そうか……助かった」
本当に文さんが来ていたわけじゃ無いのか。しかし本当に今回は助けられたな。
「なあ蓮司だっけ?」
「そうだけど」
急にどうしたんだ?
「予想以上にお前といると面白いな。まさか自称神様までもを騙す日なんて来ると思わなかったしな」
「自称ってか本当の神だけどな」
「そこはどうでもいいけどさ。どうせ強くは無いんだろうし」
「強くは……無いかな」
豊穣の神様達とかだし……戦闘力あっても困る。
「それで次は誰を騙すんだ?大妖怪か?あいつら以上の神様か?」
「別に騙したりとかするわけじゃ無いよ」
「そう思ったけどな。お前と居ると色んな奴に悪戯出来そうだなと思わされたんだよ」
「んな無茶苦茶な」
「妖怪ってのは時折無茶苦茶するからこそ妖怪なんだよ」
「いや、意味分からないが?」
「気に入ったから安心しろってこった」
「本当にいい事なのかそれ?」
「どうしても困るなら私が退治してもいいぞー?」
「それもいいかもしれない……」
「おいヤメロォ!?」
「……皆様、そろそろ向かいませんか?」
「そうですね」
早苗さんが唖然としている中そろそろ向かわないとまずいと思い再び山を登り始めた。
大妖怪であるはずの鵺に気に入られる。それはどうなんだろうなと思いながら。
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to be continued