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「……騒がしいな。こっちからだ」
やたらと騒がしい音に気付きそちらへと向かって行く。
木の影から何かが見えた気がした。
「なんだあれ……」
魔理沙さんが驚いているが俺には見覚えがある。
「偽想天則……」
間違いなくアレはにとりさんと一緒に作った偽想天則だ……何故ここに?
「いっけーーーー!」
「にとりさん……!?」
にとりさんの声と共に偽想天則が動き出している。
なんで動いているんだ……?
「わああああああ」
「早苗さん……?」
「凄い……凄くないですか?」
「え?」
「幻想郷でこれ程の物が見れるとは……まるでアニメや特撮のようなマジ物が見れるなんて……」
「あの……早苗さん?」
「小野寺君!ロボットですよロボット!しかも本物の巨大ロボです!!」
「はっはあ……」
目を輝かせている早苗さんに呆気を取られる。
そうか、こう言うの好きだったんだ。
「と言うかボーッとしてる暇はねえぞ。霊夢が戦ってるしな」
「え?」
よく見たらにとりさんが戦っている相手は霊夢さんだ。
と言う事は追いついたんだ。
「構えな皆。霊夢の邪魔してるアレは流石にまずいしどうにかしなきゃならねえ」
「え?」
「え?ってなんだよ」
「あんなかっこいい物壊すんですか?」
「何がかっこいいのか分からんが敵だろうし壊すぞ」
「魔理沙さん。敵じゃありません」
「そうなのか?」
「ええ、にとりさんですし」
「暴走してるように見えるんだが」
「……多分大丈夫です」
そう信じるとしよう。
「おい、終わりそうだぞ」
「がんばれええええロボットおおおおおお!!」
早苗さんの全力で応援を受けてか渾身のストレートが霊夢さんに入った……大丈夫なのか?
「うおおおお決まったああああ」
「早苗さん落ち着いて……」
「落ち着いていられますか!行きましょう!」
「待って……」
駆けて行く早苗さんを追いかけながら偽装天則の元へとついた。
「なんだお前達?お前達も侵入者か?」
ロボットに乗りながらにとりさんが返答する。
「いえ!そんな事はありません!その立派なロボットを見せてくれないかなって」
「お?アンタもこのロボットの事が分かるの?」
「ええ!凄い事が分かりますし見てみたいですね」
「ふふん、いいだろういいだろう」
「乗り手さん、ロボットをもっと見せてくれませんか?」
「うーん、ちょっときついな」
「なんでですか!?」
「ちょっと私の独断では決められなくてな」
「だったら誰に聞けばいいんですか?」
「蓮司ってんだが。今何処にいるか分からないし無理だろうな」
「え?小野寺君」
「なんだ、知ってるのか?」
「と言うか今居ますし」
「……ふむ」
その言葉と共にロボットから降りて来た。
そのままこちらへと向かって来る。
「無事だったんだな」
「無事とは言い難いですが……」
現にこれの封印といたし……
「まあ話したい事は色々あるが……まずはどうにかしないとな……」
倒れている霊夢さんを見ながら言う。
確かに放置は出来ないか……
「あーなんだ……霊夢はこっちでどうにかしておくからいいよ」
「いいんですか?」
「元からそう言う話だしな。知り合いなら話してこいよ」
「有難うございます」
こちらからもにとりさんに聞きたい事があったしちょうど良かった。
早苗さんが偽想天則に入ってしまったのを見送りながら話へと入った。
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「こっちからも聞きたい事あるけど、まず蓮司からでいいよ」
「では失礼して……なんで完成してるんです?」
「ん?完成って?」
「あのロボットですよ」
「ああ非想天則か」
「非想天則?偽想天則では?」
「偽想天則は途中って言っただろう?完成したから非想天則だ」
「成程」
「あれから結構時間あったしな。私も完成させたわけだ」
「……」
ここまで聞けばおかしくはないが……死んで以降妖怪の山に寄った記憶はない。太陽の畑で教えた事だけで一人で完成させたのか?
「そう言うわけで完成したわけさ」
「それは良かったです」
「さて、こっちからだが紅魔館では大丈夫だったのか?」
「ええ大丈夫です」
「私の記憶が残ってるって事は死んでないのは分かるけど……それでも吸血鬼はなあ……」
「大丈夫でしたってば」
「ならいいけどな……で次が重要なんだが……なんで妖怪の山に来た?追い出されたんだろ?」
「霊夢さんが来てるって話を聞きまして」
「あー……確かにそうだな」
何故かにとりさんが迎撃したわけだけどさ。
「救援は助かったがこっちは問題ないぞ」
「俺もこうなるとは思わなかったですね」
「しかしそうだと私達の為か?」
「正確には彼女のためですけどね」
ロボットではしゃいでる早苗さんの方を向く。
「相変わらず人気者なんだな」
「一応古くからの知り合いですしね」
「それは分かったが関係あんの?」
「この山の頂上に新たに移住して来たんですよ」
「そんな噂は聞いてたがアイツなのか」
「ええ、ですから一度妖怪の山に戻って霊夢さんをどうにかしようかと」
「大変なんだな……」
「まあ終わったわけですしね」
遠くを見る。文さんが守矢の神様を連れて来てくれたようだ。
間に合ったようで良かった……
「ただ、結局この後どうするんだ?」
「話し合うしかないのでは?」
「だろうな」
皆が揃ったわけだし霊夢さんも話せる事を祈るばかりだった。
暴走したら……どうしような……
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to be continued