幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百八十一話 追いついた者達〜there is an abnormality here.

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「急げば間に合うかしらね?」

 

 

「さあ……?確信は出来ません」

 

 

恐らくは先に法界へと向かった早苗さん達を追い掛ける。

ここからはだいぶ遠いらしいが仕方ない。

と言うか……

 

 

「落ちないように気を付けてくださいね」

 

 

「はい、気を付けます」

 

 

夢子さんに乗せてもらってるのに文句なんて言えるわけがない。

空を飛べないから仕方なくはあるんだが。

 

 

「本当は貴方を連れて行きたく無かったのだけど」

 

 

「いいじゃんいいじゃん。男なら当たって砕けろだ」

 

 

アリスさんは残っていて欲しいと言った感じだったが、魅魔さんの反対や一人で魔界に放っておく方がまずいと判断して連れてかれた。

 

 

「あの二人を先に連れて行った意味が……」

 

 

「まあ先に対処出来る可能性も上がりますし……」

 

 

「それもそうね」

 

 

現状はプラスに考えるしかない……誰が悪いや誰が何したとか考えてばかりでは仕方ない。

 

 

「暗くたって仕方ないからなあ。下とか見て暗い気持ちぶっ飛ばせ」

 

 

「下……」

 

 

魅魔さんの言う通り下を見る。そして後悔する。

 

 

「……高くないですか?」

 

 

「下は危険だもの」

 

 

「それは分かりますが……」

 

 

下は川なのだろうか?いや川とすら思えない。

それだけではなく、瘴気を纏っているように見えて近付くと危険に思える。

その二点から落ちたら助からないような恐怖がずっと残っている。

 

 

「ただ夢子、危険だったら彼を落としてでも注意しなさい」

 

 

「了解です神綺様」

 

 

「えっちょっと待ってください」

 

 

「そうは言っても夢子が大変なことになっても嫌だし……」

 

 

「……母さん」

 

 

「……冗談よアリスちゃん」

 

 

「冗談には見えませんでしたが……」

 

 

「大丈夫、大丈夫よ」

 

 

「……彼が大変な事になったらもう二度と帰らないから」

 

 

「ちょっと……ちょっと!!」

 

 

アリスさん……目がマジだ。

有難いけど。それと同様に神綺さんが可哀想である。

 

 

「夢子、命に代えても守りなさい」

 

 

「了解です神綺様」

 

 

「流石に自分も大事にして!?」

 

 

「でも……アリスちゃんに嫌われたくないから……」

 

 

「流石にわざととかでなければ文句はありませんよ……」

 

 

「いや、人の人生って一度だけでしょ?そんなお気楽じゃダメでしょ」

 

 

「だからと言って皆だって同じじゃないですか」

 

 

「一緒?一緒のわけ無いでしょ?」

 

 

「え?」

 

 

「ただの人間と同じ程度で死ぬなら神やら魔族やら魔法使いやらの分類は必要ないもの」

 

 

「それはそれで極端な気がしますが」

 

 

「でも実際私達の方が……いや」

 

 

「ん?どうしたのさ」

 

 

「あんたが共倒れになってくれるのが一番かもね」

 

 

「おー期待するといいさ」

 

 

「だから喧嘩しないの」

 

 

不安と頼もしさを改めて感じながら目的地へと辿り着く。

法界、見たところ魔界と変わらないが……

 

 

「……ぅぷ」

 

 

「大丈夫かよ」

 

 

魅魔さんにさえ心配される。よほど酷い顔をしてるのだろう。それもそうか……

踏み込んだ瞬間重圧を感じえづく。

必死に吐き気を抑えて足を進める。

 

 

「大丈夫です」

 

 

「休め……とは言えないな。休める場所なんざ無いし。必死に耐えろよ」

 

 

「はい……」

 

 

耐えなきゃ、戦闘すら起きていないんだ。

資格が無いと言われればそうだとしか言えない気もするが……

 

 

「分かれる……は得策では無いわね。纏まって動いた方が良さそう」

 

 

「いいのかい?時間はないんだろう?」

 

 

「時間は無くても、リスクを払う必要はないわ」

 

 

「はいはい。リーダーに従いますよ」

 

 

「私じゃない気がするけど……まあいいわ」

 

 

「それでアリスちゃん、どうするのかしら?」

 

 

「まずは母さん。封印された場所は分かるかしら?」

 

 

「……」

 

 

「そう」

 

 

「ごめんねアリスちゃん……」

 

 

「別に怒ってないわよ」

 

 

「ほんと……?」

 

 

「分からないならまず二人を探しましょう。状況の整理がしたいし」

 

 

「そうね……万が一戦闘とかになってるかもしれないし」

 

 

ここからは音は聞こえないとは言え何処かで戦ってる可能性だってある。

目標が先に見つかる可能性もあるが、探し回るしかないな。

 

 

「動き回るが大丈夫?」

 

 

「……どうにか」

 

 

いつまでもふらついてなんていられない。

無理にでも立ち上がって落ち着かせる。

 

 

「いっそ吐いてきたらどうだ?」

 

 

「そう言うわけにも行きませんので……」

 

 

流石に吐くのはな……しんどいとしても。

 

 

「そうだ、折角のこの場で吐かれても困るな」

 

 

「……え?」

 

 

聞き覚えのある声、ぬえさん達じゃなくて。

 

 

「ナズーリンさん」

 

 

「やあやあ。この前はまんまとやってくれたね」

 

 

「……いつのまに法界に」

 

 

「それを言うつもりはないさ」

 

 

「……アリスさん神綺さん。既に法界に来ているようです」

 

 

「そのようね、どうにかしないと」

 

 

「させると思うかい?」

 

 

ナズーリンさんがスペカの準備を始める。時間を取られるわけにはいかないのに……

 

 

「さて、時間稼ぎにしかならないだろうけどやらせてもらうよ」

 

 

一刻も早く向かわないとならないと思いながら、立ち塞がるナズーリンさんと戦うこととなった。

 

 

 

 

 

 

ナズーリンさんにとって残念な事と言えばこちらのメンツが尋常じゃないため勝負は一瞬で終わった事だろう。

 

 

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to be continued

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