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「マイいいいいいいい!!」
「……何してるの貴女達は」
「だってマイに行ってくる言ったのに……」
「ユキが勝手に行ったのにそれにマイが付き合う必要は無いでしょうよ」
「えぇ?でもあのマイが……」
「グダグダ言ってても仕方ないでしょ?行きましょ」
「そうだね……分かった!マイ待っててね」
「……」
「あれ?夢子さんどうしました?」
「いや……」
何やら夢子さんの様子がおかしいが何かあったのだろうか?
「何もないならいいんですが……」
「実は……マイさん真剣や忙しい時って……ユキさんを邪魔に思ってるんですよね」
「えぇ……」
耳打ちで衝撃的な事を聞かされる。
ユキさんは気付いていないようだしバレなきゃいいが。
「とりあえず闇雲に……ってえ?」
船が飛んでいる。やっぱり法界に来ていたのか……
「皆いました、急ぎましょ!」
「居ましたって何が?」
「船ですよ船。追いかけましょう」
「船なんて無いけど……」
「陸じゃなくて空ですよ?」
「えぇ……?」
何やら、様子がおかしい。
それにすぐにアリスさんは気付く。
「小野寺君、本当なのね?」
「え?本当ですが」
「どっちかしら?」
「どっちって……東方面上空ですが」
「皆、準備して」
「え?どう言う事なの?」
「ここまで来れた時点で察せられるかもだけど。恐らく船は人間にしか見えてないわ」
「え?でもぬえは」
あの時見えていたはずだが……
「その時は復活したばかりだったんでしょ?」
「そうですね」
「だから見れたんでしょうね。したてなら何も出来なかったでしょうから」
「だったらその後は……」
……そう言えばぬえはあの後すぐに飛び回ったが船を見つけられて居なかったな。
そう言う事だったのだろうか?
「逃がすわけには行かないから行くわよ」
「ああ待ってアリスちゃん」
アリスさんを先頭に皆で伝えた方向へと向かう。
その最中他の人影があった。
「え?小野寺君」
「あれ?早苗さん達ですか?一体どうして」
「船が見えたからですが……これですよね?」
「これですね。合ってます」
早苗さんにも船が見えたか。助かった……
「ふーん。コイツが居るって事は早苗の言っていた事は合っていたか」
「ぬえも居ましたか。良かった」
早苗さんだけ単独って事は無くて良かった……
そしてその後騒ぎ声が始まった。
「マイいいいいいなんで行くんだよおおおおお」
「急に居なくなった貴女が悪いでしょ」
「マイいいいいい」
あっ今マイさん凄い嫌そうな顔をしたな……分からなくも無さそうなのが……
「おっと本当に船があるようだ。見えないが感触はある」
魅魔さんが船を叩いている。
この距離でもやはり見えていない様だがこれなら乗れそうだし大丈夫か。
「早く行くわよ。このまま向かわれてもだし時間が惜しいわ」
「そうですね」
そのまま乗り込もうとすると錨が飛んで来るくる。
大声で告げるが皆気付くのが一歩遅れる。
「開海:海が割れる日!」
早苗さんがスペカを発動し下から水が噴き出してきて錨を防ぐ。
幸い同様に見えていた早苗さんのお陰で事なきを得たが危なかった……
「あっちゃー……今ので何人か落としたかったんだけどねぇ。攻撃した以上は見えちゃうし」
船の中から声がする。それと同時に皆が船を視認出来たようだ。
「でさ。ぬえ、いくらなんでもやり過ぎじゃ無い?なんで私達の邪魔をここまでするかねえ」
「先に裏切ったのはそっちだろう?全力で邪魔するさ」
船からあの時の妖怪が顔を覗かせる。
そのままぬえさんと口論になっている様だ。
「あーもうっ……かなりの人数集めてきてるなあ……船には頑張って貰わないと」
「いや、私も出るよ」
その言葉と共に船の中から誰か出てきた。
赤い服に虎柄を纏った様な姿。
髪の毛も虎柄に見えるが、その上に……なんだろうあの花?
見た目だけじゃないな……いつもと違って槍のような武器持ってるから武闘派なのだろうなとは分かる。
「星、大丈夫?」
「聖をここから出せれば勝ちだからね。今ここが踏ん張りどころでしょ」
「それはそうだけど」
「今は宝塔もあるし……何より」
ぬえの方を睨み付ける。
「ナズーリンを虐めたのはコイツらだろう?少しやり返さないと気が済まないさ」
「ナズーリンさん……」
彼女も解放側の妖怪だったのは驚いたが、やはり仲間だったんだろうな。
「ナズーリン……?確かあの鼠か」
「ああそうだ。酷い事をしてくれたらしいな」
「……酷い事?確かに騙しはしたが」
「そうやってまた騙す気だろう?ナズーリンにした事の何倍にも返してやるからな」
「……」
その件はよく分かっている。つい数時間どころか数十分前に起きた事だし。
確かに敵とは言え神綺さんがやり過ぎたイメージはあったかもしれない。
「……そうかそうか。可哀想になあ、だが私に喧嘩を売った以上は後悔させてやる」
「ぐぬぬ。待っていてくださいねナズーリン。仇は取りますから」
「……死んではなかった筈」
「安心しな。一緒の場所へと送ってやるから」
「……だから死んではいませんよ」
ぬえさんも悪ノリしてしまったが罪を被せてしまったらしい……
そのまま戦闘が始まった。無事な事を祈ろうとするが……過剰戦力な気もするしなあ。
それでも無事を祈りつつ、ナズーリンさんとぬえさんに心の中で謝るのであった。
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to be continued