幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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百八十四話 神と妖怪と魔法使いと〜deceive God.

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「流石ムラサが頼んだ程だ。中々じゃないか」

 

 

ぬえさんどころかユキさんマイさんも居て余裕そうなのはどう言うことだろうか?

やはり彼女達にも残ってもらった方が良かったかもしれない。

 

 

「こっちとしては逃がしてしまった人達がいるのが辛いですがね」

 

 

神綺さんやアリスさん。小野寺君などは船を追いに行った。

当然必要な事ではあったが……メンバーが過剰過ぎたと思い過ぎて相手を過小評価し過ぎていたかもしれない。

 

 

「早苗、早く!」

 

 

「すみません!!」

 

 

スペカを準備して参戦する。私じゃ戦力にならないかもしれないけど……数の差をもっと作らないと。

 

 

「甘いです」

 

 

相手の手に持っている宝塔が光り出す。

 

 

「危ない」

 

 

「遅い。宝塔:レイディアントトレジャーガン」

 

 

「っ」

 

 

宝塔が光が全員へと襲いかかる。

慌てて避けたと思ったらその光が光弾となり降り注ぐ。

 

 

「マイ、危ない!」

 

 

ユキさんがマイさんを庇い負傷する。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

「この程度ならまだゲームオーバーにはならないさ」

 

 

怪我はしているが大怪我では無さそうで安心する。

そもそも弾幕勝負で大怪我はしない筈だが、相手が相手なせいで信用ならないし。

 

 

「戦闘不能になってくれて居たら有り難かったのですが」

 

 

「そう簡単にやられるものかって!」

 

 

ユキは立ち上がり弾幕を返す。

私に比べて明らかに綺麗で強い弾幕だが……

 

 

「そのくらいじゃどうしようもないでしょう?」

 

 

簡単に躱される。追撃する弾幕達も全部避けられた。

 

 

「マイ、合わせて」

 

 

「……仕方ない」

 

 

マイさんが渋々とユキさんに合わせて弾幕が放たれた。

これが協力技……ロマンでしか無いですよね!!!

 

 

「確かに合わせれば強いかもしれませんが……」

 

 

宝塔から放たれたレーザーに弾幕は全て飲み込まれた。

 

 

「……は?」

 

 

「残念ですが魔法使いが神に勝てるとでも?」

 

 

「神……?」

 

 

幻想郷には神様が多い事は分かっているけど、それでもまさか敵になるとは……

 

 

「はぁ笑えるねえ」

 

 

「……ぬえさん?」

 

 

「いや、だっておかしいだろ早苗」

 

 

「何がですか?」

 

 

「だって神様が人間の封印を解きに来たって?お笑いじゃないか」

 

 

「……そっか」

 

 

確かになんで神様が人間一人のために魔界まで来てるのだろうか?

 

 

「話す必要はありません。終わらせます」

 

 

また宝塔が光る。レーザーが飛んで来るのだろう……

いつまでも避け切れるとは思えない。

 

 

「面倒だなあアレ」

 

 

「ぬえー、だったらどうするのさ?」

 

 

「ちょっとユキ盾になってくれない?」

 

 

「私受けたばっかりなんだけど!?」

 

 

「もう一回くらい行けるでしょ」

 

 

「うぐ……分かったわよ」

 

 

「……もう一度受けれるとでも?」

 

 

「さっきの錨のが怖いしなあ。問題無いだろうね」

 

 

「ちょっと受けるの私なんだけど!?」

 

 

「頑張れ!」

 

 

「ええいっ!かかって来い!」

 

 

「……なら遠慮はいりませんね」

 

 

「ちょっとは遠慮してよおおおおお!?」

 

 

「嫌です。寅符:ハングリータイガー」

 

 

宝塔の光が彼女を纏いそのまま突っ込んで来る。

これはさっきよりもまずいのでは?

 

 

「もう腹は括ったんだ来いよおおおおお!」

 

 

そのままユキさんに直撃……なんで避けないんですか!?

 

 

「ぐううう……」

 

 

直撃したユキさんはふらついている。流石にこれ以上はまずい退がらせないと……

 

 

「ユキさん一度退がって……」

 

 

しかし一度ぶつかった光弾がそのまま回り再びユキさんを襲い出す。

これはまずい……

 

 

「ユキさん……!!」

 

 

「ありゃりゃ……流石にキツイかな……頑張って」

 

 

「……全く本当に足手まとい」

 

 

「マイ……?」

 

 

ユキさんに当たる直前、マイさんが止めている。勢いを殺しきれずにダメージは負ったようだがユキさんは無事だ。

 

 

「最初から避ければよかったじゃない。面倒かけさせて」

 

 

「だって耐えて言われたし……」

 

 

「……本当にこれで何も無かったらどうしようかしら」

 

 

ぬえさんの方を見る。いつの間にか相手の裏をとっていた……気付かなかった。

 

 

「ぬえさん……!」

 

 

「おまっ早苗しーっ」

 

 

慌てて口を塞ぐが間に合わない。

相手に聞こえてしまったようだ。

 

 

「いつの間に……ですがギリギリセーフですね」

 

 

「本当に?」

 

 

「……なにを言いたいんです?」

 

 

「さーて、約束通りどうにかしてやったよ」

 

 

「……え?」

 

 

ぬえさんは何をしたのだろうか?

何かをしたようには見えないけど。

 

 

「そう、なら身体を張った甲斐があるってものだ」

 

 

「何をしたかは知りませんが、その程度でどうにかなるとでも?」

 

 

「へえ、ならやってみたら?またユキが受けてくれるよ」

 

 

「なんでえええ!?」

 

 

「ぬえさん……ユキさんは流石に……」

 

 

「いいでしょう。手負いから終わらせましょうか……寅符:ハングリータイガー」

 

 

しかし唱えるが何も起こらない。

 

 

「あれ……?ちょっと宝塔、何をしているんです?」

 

 

その後も何度もスペカを唱えているようだが反応はない。

 

 

「……なんでーーーー」

 

 

「おやおや、どうしたんだい?」

 

 

「貴女……何をしたんですか!!」

 

 

「いやいや、それはこっちのセリフだけど」

 

 

「何を?」

 

 

「一体あんたは“何に”唱えているんだい?」

 

 

「何に……?」

 

 

ぬえを除く全員が宝塔の方を見る。それは宝塔ではなくただの石だ。

 

 

「あれ?マイーさっきまで宝塔じゃ無かった?」

 

 

「……そう言う事」

 

 

「お?分かったの?」

 

 

「……さっきの隙に宝塔をすり替えたのね」

 

 

「そう言う事。気付かないでやんのー」

 

 

「宝塔は、宝塔は何処ですか!?」

 

 

「さあねえ。無くしちゃったよ」

 

 

「そんな……あれが無いと……無くすなんて……」

 

 

「おいおいそんな嘆いている暇はないぞ?」

 

 

「……え?」

 

 

「さあてこっちの番だ」

 

 

「……」

 

 

彼女は逃げ出す。心境的には追いたくないけど……

 

 

「さて追い掛けるぞー!この怪我の復讐だー」

 

 

マイさんとユキさんが追いかけて行った。

流石に止める気は出ない……

 

 

「なあ早苗」

 

 

「どうしました?」

 

 

「私も追うから早苗は船を追っておいて」

 

 

「ぬえさんも追うんですか?」

 

 

「万が一宝塔を見つけられるとまずいしねえ」

 

 

「それもそうですか。お願いします」

 

 

そのままぬえさんは後を追って行った。

さて私も船を追わないと……向こうはこっちよりも過剰戦力とは言え無事でありますように。

 

 

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to be continued

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