幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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〜平和な日常〜
百九十話 平和な日常〜peace days.


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「いつまで寝てんのよ!」

 

 

「うがっ!?」

 

 

腹部に痛みを感じて目を覚ます。

そう言えば暫く記憶が無い。

 

 

「……ここは?」

 

 

必死に記憶を手繰り寄せる。確か船に乗っていたことまでは覚えている。

 

 

「いつまで寝ぼけてんのよ。ここは博麗神社よ」

 

 

「博麗……神社……」

 

 

周囲を見渡す。確かに神社に思えるが……

 

 

「押し付けられたのよ」

 

 

「えぇ……」

 

 

いや確かに気絶した俺も悪いけど、いくらなんでも悲し過ぎる。

 

 

「気にしても仕方ないか……」

 

 

居ないものは居ないのだから割り切るしか無い。

 

 

「……整理しよう」

 

 

二つの異変は無事に解決した筈だ。

解決と言うよりは話し合っただけかもしれないが、自分は信じると決めたのだ。

 

 

「……うん。終わった記憶はある」

 

 

「いきなり何よ」

 

 

「いや、異変は終わったんだなと」

 

 

「こっちの仕事増やされたけどね」

 

 

「そこはごめんなさい……」

 

 

「ほんと妖怪の味方する超人なんて面倒なものを幻想郷に連れて来たわね」

 

 

「……」

 

 

「まあいいわよ。確かに魔界に置きっぱなしにされるよりはマシな事は事実だし」

 

 

「それなら良かったです」

 

 

「普段ならね」

 

 

「え?」

 

 

「……妖怪の山の事忘れてないでしょうね」

 

 

「え?」

 

 

「え?じゃないわよ、妖怪の山の自称神様達も対処しないといけないのに」

 

 

「対処必要です?」

 

 

「あんたのお気楽に巻き込まないで欲しいのだけど」

 

 

「……管理者の立場からすれば確かにそうですね」

 

 

「そう言う事。アリスも協力的だからまだマシだけどね」

 

 

「アリスさん……」

 

 

アリスさん達も忙しいなら置いてかれるのも仕方ないか。

しかし聖さん達のことは気になるものの置いていかれた以上は別の事をした方がいいか。

 

 

「……それでは。休ませていただき有難うございました」

 

 

「どうしたのよ急に」

 

 

「行かなければならない所が多いので」

 

 

魔理沙さんとの約束も果たさないといけないし、守矢にも寄らなければならないし……地底にも行きたい。

 

 

「ダメよ」

 

 

「ダメよって何がですか?」

 

 

「アンタは外に出すなって言われてるの」

 

 

「はい?」

 

 

唐突になんなんだ?外に出さないってどう言うことだ?

 

 

「アリスや魔理沙に言われたのよ。暫く神社に押し込めておけって」

 

 

「なんで二人が……?」

 

 

アリスさんはまだ分からなくも無いが、魔理沙さんまでこうするように言ってくるのは驚きでしかなかった。

 

 

「無茶し過ぎらしいけど。若いうちは無茶しろって話だと思うけど」

 

 

「霊夢さん……その言い方だと」

 

 

「あ"?」

 

 

「ごめんなさい」

 

 

物凄い目で睨まれた……まあ自分が悪いのだが。

 

 

「アリスと、魅魔が話したことが理由よ」

 

 

「え?魅魔さん?」

 

 

一切気にしないタイプとしか思ってないんだが?聞いた今でも。

 

 

「気絶しまくって放っておくと死ぬって言ってたわよ」

 

 

「……まあそうですね」

 

 

自分でも死ぬ可能性をいつも考えながら動いているしな。

でもアリスさんは死に戻りの事を……

 

 

「まあ永遠に神社にいろとは言わないから少し休みなさい。どうせ身体もだいぶ参ってるんだろうし」

 

 

「休めと言われましても……」

 

 

「酒に手を出したら殺すから」

 

 

「いや……未成年なんですが」

 

 

「それ以外なら好きにしていいから」

 

 

「好きにって……」

 

 

何をすればいいんだと考えながら思い出す。

そういえば神社には彼女が居たな。

 

 

「……立ち上がってどうする気?」

 

 

「少し萃香さんに会いに行ってきます」

 

 

「え?居ないわよ」

 

 

「……え?」

 

 

萃香さんにこの前の話を聞いておきたかったんだが……本当に何をすればいいんだ?

 

 

「萃香に何したかったか知らないけど……酒飲みに行ってるから暫く帰って来ないわ」

 

 

「そんな……」

 

 

「まあそのうち帰って来るから身体を休めておきなさい。どうせ次の異変にも首を突っ込むんでしょ?」

 

 

「……まあそうですね」

 

 

「はぁ……本当に面倒な人間ね」

 

 

「否定はしません」

 

 

「だったら休め。異変の最中に倒れて邪魔になるなら見捨てるから」

 

 

「分かりました」

 

 

束の間の平穏になるか、暫く異変が起きないかなどは自分では分からない。

正直調べたい事も行きたい所だってある。

 

 

「地底……」

 

 

ただ今一番気になっている地底は間違いなく一人ではいけない。

だからこそ、少しだけ訪れた休みを大切にすることにした。

 

 

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to be continued

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