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「なんでそう思ったんですか……?」
服装は確かに目立つものかもしれないが……普段森から出ている様には思えないが。
「どうしてかって顔してるわね」
「そりゃどうしてかって聞きましたし」
「……里の人間と貴方は全然違うのよ」
「そうなんですか……?」
見た目等はそりゃ違いあるけど……そこまで一緒に過ごして違いは感じなかったが。
「だからこそ森に住んでるのもあるけど、あまり人間には私はいい目で見られないわ」
「……まあ、そうかもしれませんね」
「困っている人がいれば助けるけど、どうしても仲良くまでは踏み込めないから」
そう言いながら曇る顔も、先程までの楽しそうな顔も人間と差異ないと思うんだけどな。
「気にしないどころか、知ってなおむしろ友好的に取るのは本当に外の人間よ……」
「嫌われてるって事は無さそうですけど」
「結局助けても怖がられるの、魔法使いとしてもね」
「あー……」
確かに里の人達も妖怪って過剰に反応してたしなあ。
そう言った異端なものに過敏なのかもしれない。
「魔理沙を探しにきたのもそう言う事でしょ?」
「お願い事があったわけで」
そうだよな、外の世界じゃ無ければ妖怪の事について全く言わないのかもしれない。
だからそう言った件でもバレていたのかな。
「それじゃあ聞きたい事があるのだけどいいかしら?」
「構いませんが、知ってる事少ないですよ?」
「大丈夫。外の事についてだから」
なんだそれなら簡単……っとアリスの方を見ると目が輝いている様な
……あれー?これは夜眠れない気がするぞー?
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外はどんな所なの?
大体幻想郷に似ている所だらけですよ。
外には何があるの?
自然とかなら同じですがビルとかだったり。
こちらの世界と大きく異なるものは?
人間の多さと妖怪とかがいない事ですかね。
気付けば沢山の質問をされていた気がする。
夜はまだまだ長いとは言え元気だな。
「甘いものとかは……?」
「ありますが……作れるかどうか……」
俺はそもそも菓子作りなんざ出来ないし材料もあるかどうか。
「材料ならあるわ」
「そうなんですか?」
「ええ、近くの店に色々とあるからね」
聞けば香霖堂と言うらしい。
スーパーはないにしろそう言ったものがあったのか。
「後は私が出来るだろうから、後で大体を教えてくれれば」
「いや……レシピとかは分かんないんですけど」
「そう……」
本当に、なんというかごめんなさい。
「あっ後もう1つだけ聞いていい?」
「構いませんが……明日に響きません?大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫……。と言うかこれが一番大事な話だから」
「そっそうなんですか……?分かりました」
何質問されるんだろうか……
今までのは全部お遊びでしたーとかありそうだし若干不安が残る。
「えっとね……外の人形ってどう言う感じか知りたいなって」
「乙女か!」
「え!?」
「いや、なんでもないです」
つい口に出てしまったのを抑える。
と言うかアリスさんが乙女ですねごめんなさい!!
「人形と言うか……ぬいぐるみと言うか……テディベアですかね?」
「テディベア?」
「クマのぬいぐるみですよ」
「クマって恐ろしくない……?」
ふむ……一先ずこれくらいなら描けそうだが。
「こんな感じですが……」
「……確かにクマね」
「はい、クマです」
「確か魔理沙が紅魔館にこんな感じの見かけたってそう言えば言ってたわね」
「紅魔館……初めて聞きました」
「吸血鬼達の住む館よ。この前魔理沙が異変解決に向かっていたわ」
「異変……」
「何?」
「やっぱり存在してるんですか?」
「ええ、俗に紅霧異変と呼ばれたのだけど、存在していたのよ」
「色んな異変って起こるんですか?」
「昔から異変は所々起きてはいたけど、それを解決する人がいて成り立っているの」
「なるほど」
そう考えるとある意味空さんの行動も異変に繋がるのか?
なら……起こる前に伝えてはおきたいんだが。
「異変ってまた起きそうですか?」
「分からないわ。起きては欲しくないけどね」
「そうですね……」
異変が起きれば誰かに何かが起こる。
地霊殿の皆も他のみんなも平穏でいたいだろうし。
「それじゃあ、このくらいにしておきましょうか」
「はい、アリスさんは?」
「さっき言ってたテディベア、少しだけ作ってみようって思ってね」
「寝たほうがいいのでは……?」
「少しやって終わりにするわ、じゃあおやすみなさい」
そしてベッドへと戻った。
「異変か……」
外の世界とは違って妖怪とかもいれば神まで居るらしいし、そりゃ全員が仲良しこよしというのも厳しいのかもしれないな。
紅霧異変ってのも人じゃなくて吸血鬼が起こしたらしいし。
「と言うか……吸血鬼いたんだな」
少々驚くが、外の世界で妖怪とかお化けとか言われてるものはなんだっていそうな気がする。
実際鵺とかぬらりひょんだっているかもしれない……分かんないけどさ。
「もしかしたら異変だったのかもしれない」
妖怪に襲われたことも、人里で起こった春に雪が降り続ける事も。
俺が神隠しでここに来たのだって異変かもしれない。
ただキリが無さすぎてそれは置いておくが。
「そもそも、何も分からねえし」
自分はまだ、この幻想郷の事を何も知らないに等しい。
人里は閉鎖的だったし、地霊殿は地下で幻想郷の事を知る機会も無かった
元の世界に帰るかどうか、帰れるかどうかはまだ分からないが、今生は魔理沙さんに伝えたら幻想郷を回ってもいいかもしれないな。
「まあ……この前は何も考えずに落ちたが……今回の人生が最後かもしれないし」
だったら一度回ってみるか……ただ妖怪も多いし即死しそうだが……
誰か一緒に旅してくれないかなと思いつつ、まあそんなの無理だし迷惑だなと思う。
「まあ周りながら考えるか」
どちらにせよ帰る為には幻想郷内でそれを探さないといけないしと。
明日が肝心と言いつつ、それ以降のことを考え過ぎて、夜が殆ど眠れなかった。
それで後悔しながら起きると。
早く寝ると言っていたらしき人物が未だにテディベアを作っている姿が発見されたのだった。
重要:夜はちゃんと寝ましょう!
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to be continued