幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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二百十話 怪しげな提案〜outside knowledge.

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「何が違うんだ?さとり」

 

 

話に割り込んできたさとりさんに対して勇儀さんが不満そうな顔をする。

 

 

「何がって勝敗の事ですよ」

 

 

「まさか。そいつの勝ちとでも言うと?」

 

 

「そんな文句ありげな顔をするくらいなら自分の足元でも見たらどうですか?」

 

 

「足元?あー」

 

 

勇儀は自分の足元を確認して理解する。

確かにほんの少しだけはみ出ていた。

 

 

「これくらい気にするもんでも無いだろうよ」

 

 

「負けず嫌いで大雑把なのは分かりますが、貴女が決めたルールでしょう?」

 

 

「あー……まあそうだけどさ」

 

 

「それに、命懸けで決めたルールです。貴女が一撃喰らうと言って全力を出したのにそう破られたら堪らないでしょう」

 

 

「うぐ……」

 

 

さとりさんの正論に言葉が詰まる。

後ろの鬼達も流石にさとりさんには文句は言えないのかおろおろしている。

 

 

「後の事は私が引き継ぎますので貴女方は大人しくしていなさい」

 

 

「納得いかねえ……」

 

 

「でしたら相手しましょうか?全力でお相手しますよ」

 

 

「……はあ」

 

 

溜息を吐きながら勇儀さんは鬼達に指示を出す。そのまま鬼達は散らばっていった。

 

 

「最後の力こそ驚いたがあんなもんじゃ物足りないからな。次こそ本気でな」

 

 

どう考えても俺には無茶な事を言い残して去って行った。

 

 

「……さて色々とありますが、何故貴女が居るのですか八雲紫」

 

 

「あら、別に居たっていいじゃない」

 

 

「貴女が居て良い事があった記憶がありませんね」

 

 

「あら?そうかしら」

 

 

「……まあいいでしょう、概ね話は分かりましたし」

 

 

「あら、思った以上に読むのが早いのね」

 

 

「貴女のは最初から読む気はありませんでしたので」

 

 

「そう。折角意地悪しようとしたのだけど」

 

 

「……急用の筈なのによくそんな余裕ありますね」

 

 

「本当に分かっているようね」

 

 

「ええ。協力的な人が居たもので」

 

 

倒れているこちらをじっと見てくる。

協力的……?

 

 

「色々忙しくなりそうですが、まずは彼を休ませなければなりませんね。こいし」

 

 

「え?こいしさんも居るんです?」

 

 

「貴方を明らかに助けていましたしね。正直驚きましたが」

 

 

「俺を……」

 

 

少し考えて理解する。勇儀さんの三歩目で助かった理由とはと。

 

 

「あ?バレた?」

 

 

「バレたではありません。全くすぐ姿を消すんだから」

 

 

「ごめんなさーい」

 

 

突然何も無い空間からふわっと現れたかと思えば、さとりさんにごめんなさいのポーズをしている。

って事は本当に命を救われたわけだ。

 

 

「こいし。ちゃんと担いで来るように」

 

 

「はーい」

 

 

了承と共に持ち上げられたが戻る途中すぐに引き摺られ始めた。

え?なんで……痛い痛いって。

 

 

「そう言えばさ」

 

 

「なーに?」

 

 

「なんで助けてくれたんですか?」

 

 

さとりさんならまだしもこいしさんが助けるようには思えないのだが……

 

 

「分かんなーい」

 

 

「まあ、ですよね」

 

 

気まぐれと言うか、無意識に助けられたわけか……本当に運が良かったな。

 

 

「兎に角、ありがとうございました。お陰で生きれていますので」

 

 

「うん」

 

 

助けられた事に感謝しつつこれ以上引きずられまいと先行して地霊殿へと向かった。

 

 

「んー、なんで助けたんだろ」

 

 

こいしは自分でも分からずに戸惑っている。

普段ならそんな事を考えない筈なのに。

 

 

「何故か助けないとって思ったんだよねえ」

 

 

自分自身に何が起きているのか戸惑いながら後を追いかけて行った。

 

 

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「ん?なんでアンタが居るんだい?」

 

 

「いや、こちらも驚きですが」

 

 

さとりさんが少し用があると別部屋に待機を言われたがそこに神奈子さんがいた。

神奈子さんが地底に居るのは知っていたが、既に地霊殿に居たのか。

地底で騒動が起こっているわけだしまだ来れていないと思っていた。

 

 

「しかし、旧都で大分騒いでいたようだけど。まさかアンタ達だとはねえ」

 

 

「色々ありましたしね……旧都で」

 

 

「まあいいや。ちょうどいいところだよ」

 

 

「ちょうどですか?」

 

 

「さとりの説得を手伝って欲しいのさ」

 

 

「今はそれどころじゃないんですが……」

 

 

騒動に巻き込まれていて今はそちらをなんとかしないといけない。自分達も説得するのはするのだが絶対別件だろうし。

 

 

「頼むよ。そっちも手伝えば良いだろう?」

 

 

「それは……有り難いですが」

 

 

元から神奈子さんも手伝ってくれればって事だったし。そうなってくれるなら嬉しい限りだが。

 

 

「何を頼む気なんです?」

 

 

まずそれを聞かないわけにはいかないなと。

 

 

「ああ、その事かい?アンタに分かるかは分からないけど大丈夫?」

 

 

「馬鹿にしてます?」

 

 

と言うかだ万が一分からないなら、分からない事の手伝いをしろって言われてる?

 

 

「いや、早苗の知り合いだったねそう言えばなら分かるか」

 

 

「……もしかして外の世界関係です?」

 

 

「ああ。そう言う事だね」

 

 

「幻想郷に外関連持ち込むのは不味いのでは?」

 

 

「何、大丈夫だろう別に革命とかする気じゃ無いしな。だろ?」

 

 

紫さんの方へ尋ねた。そう言った件を話せるトップだもんな。

 

 

「内容によるけど、まあ危険な物じゃなければ良いわよ」

 

 

「ってわけさ」

 

 

「いや……まだ内容聞いてませんし」

 

 

安全かどうか全く分からないなと。

 

 

「なぁに、幻想郷を便利にしたいわけさ」

 

 

「便利にって良いようですが……やっちゃならないものもありますからね?」

 

 

「そこは大丈夫だ」

 

 

「本当ですか?」

 

 

「電気って知ってるだろ?」

 

 

「知っていますが」

 

 

確かにそれは幻想郷には縁が無いものだな……しかし作る気か?

 

 

「考えてる通り電気を生み出す気だ?良いだろう?」

 

 

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to be continued

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