幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

213 / 238
二百十一話 古明地さとり〜her speculation.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「貴方達が知り合いなのは驚きました」

 

 

「え……あっそうですね」

 

 

さっき話していた事はすぐに筒抜けらしい。

まあそれは構わないっちゃ構わないが。

 

 

「そちらも色々な用件があるみたいですが、まずは本題から行きましょうか」

 

 

「はい、お願いします」

 

 

河城みとり、そして地底の鬼達の事だ。

これをどうにかしなければまた死ぬだけだろう。

 

 

「まず、貴方達はどんな関係なんですか?」

 

 

「貴方達って」

 

 

「小野寺さんと、みとりの事ですよ」

 

 

そっちか、てっきりこのメンバーとかの事かと思ったが……と言うか。

 

 

「どう言う関係……」

 

 

どう言う関係なんだ?予想は多少は付くとは言え確信ではないしな。

 

 

「なんでそんな悩んでるんですか……」

 

 

「いや実際、俺も曖昧で……」

 

 

「なんですかそれ……成程」

 

 

記憶がない事をすぐに理解する。

しかし同時にそれ以上に困った顔をする。

 

 

「本当に……何が……」

 

 

「多分みとりさんに聞いた方が早いのだとは思います」

 

 

「……そのつもりでしたが、連絡が取れませんでした」

 

 

「連絡が取れないですか……」

 

 

「ええ、ですので気になったわけですが……知らないとなると」

 

 

「そのみとりって奴が悪い事をしようとしている。それを止めるじゃダメなのかい?」

 

 

「そうしてもいいのかもしれませんが……みとりの意図が読めないのですよね」

 

 

「それは全員が分からないですね……ただやろうとしている事は……」

 

 

「それは分かりました……少しは話してから動いてくれれば良かったのですが」

 

 

「なっちまったもんは仕方ねえさ。で、さとりだっけ?アンタはどうするんだ?」

 

 

妹紅さんも尋ねるものの、頼むような目で見る。

俺達もそうだが、妹紅さんも人里が大事だしな……

 

 

「みとりと……貴方達……」

 

 

「手を貸していただくために、こちらに来たのですが」

 

 

「……手を貸すとは決められませんね」

 

 

「なんでだ?流石に放置はまずいと思うけど」

 

 

「みとりが何を考えているか分からない以上は安易に参加出来ませんし。ただ私も向かいます」

 

 

「それはいいわね。さとりが居れば安心は出来るもの」

 

 

「その結果。歯向かう可能性もありますがね」

 

 

「いいえ。貴女なら分かってくれるはずだわ」

 

 

「そうですか」

 

 

紫さんの言葉に鬱陶しさを感じるように目を背ける。

やっぱ嫌われてない?

 

 

「こいし。お燐を呼んで来てちょうだい。お空はいいわ」

 

 

「んー?分かった」

 

 

そのままこいしさんはふっと姿を消す。失踪しそうだが任せて大丈夫なのだろうか?

 

 

「大丈夫ですよ。こいしは最近迷子が減りましたし」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「ええ」

 

 

それなら良かった。やっぱあの時から少しずつ分かり合えてるのだろうか?

 

 

「貴方が……」

 

 

「どうかしました?」

 

 

「いえ……それより他に用件があるんじゃないですか?」

 

 

「他の用件……」

 

 

「ああこっちの事かい」

 

 

「そうですね。貴女は元々別に来たようですし」

 

 

「この件が終わってからのがいいと思ったがね」

 

 

「そう言われましても貴女の考えてる事は理解出来ないので説明だけでもしてもらいませんと困ります」

 

 

「あぁまあそうかねえ」

 

 

「……今馬鹿って思いませんでした?」

 

 

「いやいや……決してそんな事は」

 

 

なんか汗かいてるんだが神奈子さん。

いや、思っちゃったんだろうな。

 

 

「……取り敢えず未知のエネルギーと言う事は分かりました。それで地底にどう関係が?」

 

 

そのまま神奈子さんは話始めた。説明の仕方が分かりやすい事に驚いたが……

 

 

「ってなわけでどうだ?」

 

 

「分かりました」

 

 

「ん?これだけで分かってくれるのは有難いが」

 

 

「いえ、内容は分かりましたって事です。今決めるとは言ってませんし」

 

 

「それもそうか」

 

 

「みとりと話し合って。落ち着いてから決めます」

 

 

「いい答えを期待するよ」

 

 

「そうですね。そうなるといいですが」

 

 

お互いが納得出来たようなら良かっ……

 

 

「……?」

 

 

さとりさんが今一瞬手招きしたような。

気のせいだろうか。

 

 

「では、こいしが戻ってくるまで少し失礼」

 

 

そのままさとりさんは部屋を出る。

さっきの出来事が気になった為、付いて行くように出て行った。

 

 

「あの……」

 

 

「小野寺蓮司さん」

 

 

「何かありましたか?」

 

 

「単刀直入に言いますね。これが正しいと思いますか?」

 

 

「え?」

 

 

なんのことだろうか?何か間違いがあったのか?

 

 

「そう言えばみとりに一つだけ言われていた事を思い出したんです。これが正しいのかと」

 

 

「それは、どう言う意味での事ですか?」

 

 

「分かりません。私はみとりの心は覗けませんので」

 

 

「そうですか……」

 

 

正しいのかどうか。真正面から言われると揺らぐ気持ちもある。

ただ間違っているとは思えないし今回の異変は間違い無く止めないといけない。

 

 

「正しいと思っています」

 

 

「分かりました」

 

 

「あの、これで何か?」

 

 

「私も、貴方から探った記憶には貴方のことがありますが、それでもそれだけじゃあ信用出来ません」

 

 

「それはそうですね」

 

 

「私はみとりを信じています。昔からの付き合いですし」

 

 

昔から地底に居るらしいし、仲もいいと聞いていたしな。

 

 

「しかし貴方達の心を覗いてもあり得ない事に思えても、嘘偽りは見えませんでした」

 

 

「全部真実でしたから」

 

 

「みとりの話を聞くとは言いましたが本当はみとりの味方をしようとしてました」

 

 

「……それは」

 

 

「だけど、貴方を間違っているとも思えなくなりました。その為に勇儀に全力で挑んでいたわけですし」

 

 

「さとりさん……」

 

 

「ですが、考えた上で貴方達と戦うこともある事を忘れないように」

 

 

「考えてくれるだけでも有難いですよ」

 

 

「そうですか」

 

 

あれ?今さとりさんが笑ったような……気のせいか?

 

 

「さとりさまー」

 

 

「ああお燐達も来ましたね」

 

 

向かって来た二人の方を向く。

 

 

「それじゃあ行きますか。真実を確かめる為に」

 

 

「はい!」

 

 

俺は一度部屋へと戻り全員を呼んでから。共に地の底へと向かうのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

to be continued

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。