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「……なんだ?」
徐々に下に降りて行くが、違和感を感じる。
正確には違和感と言うよりは……
「音?」
「そりゃ皆が先に行ったもの……じゃ無いわね」
話し声などならまだ分かるが……明らかに違う。
金属と金属がぶつかるような。
「大方闘ってるんでしょうね」
「え?闘ってる?」
「別におかしくはないでしょ?その可能性はあったんだし」
「そうは言ってもそこまで経ってないのに……」
「色々疑問に思うのは分かるけどこうなった以上は急ぐわよ」
「はい」
先程に比べて道が多少は広がったのもあり少し速度を上げる。
闘っているとしても何が誰がなどを急いで確認しないといけないし。
「流石にまだこの高さじゃ飛び降りれないが……」
「出来るわよ」
「え?」
「通りなさい」
そう言いながら紫はスキマを開く。
「……何処に繋がっています?」
「下にだけど?」
「……先程やってくれて良かったのでは?」
「無駄に疲れるだけじゃ無い」
「……はあ」
もうこの人は仕方ないなと観念しつつそのままスキマへと入り込むことにした。
当然というべきかそのまま底の方へと辿り着いた。
「皆、何を……」
すぐに周囲を見渡す。そこには先行したメンバー達がいた。
それだけなら普通だったが……
「……え?」
しかし、予想外の展開に驚かされる。
彼女達が闘っていた相手は……
「星さん、村紗さん?」
「蓮司、いつの間に……と言うか知り合いか?」
「知り合いですね。ただ通じないと思いますが」
「通じない……ああそう言うことか」
自分にとっては知っていても、彼女達にとっては初対面だろう。
だからと言って闘ってるのが驚きだが。
「話し合いなどは……」
「出来るもんか。初めに攻撃して来たのはあいつらだし」
「……何が」
地底に来たのは聞いてたとはいえそのまま暴れ回ってるとは考えてなかったし……本当に目的が読めない。
「と言うかだ……アイツら弾幕じゃなくて直接的に攻撃してくるし……勘弁してくれ」
「……弾幕ごっこは確か覚えていた筈ですが」
間違い無く使ってたしな。星さんは見てないがぬえが言ってたし。
「だったらルールに従えっての」
「言ってても仕方ないだろ、早く何とか……」
構える妹紅さんの頭上に錨が刺さる。
そのまま身体が崩れさり、燃え尽きて復活した……知っていたが目の前で見ると驚かされるな……
「おっと、やってくれたなあ!!」
炎の塊を二人にぶん投げる。
躱されたタイミングに合わせて詰め寄る。
「にとり達、一気に駆け寄るぞ」
その言葉に全員で詰めるが捌かれる。
「え……?」
確かに魔界でも強さはあった、でも聖さんも居ないのにここまでなのか……
「くっそ、さっきからこれだ。なんでこんな強いんだよ」
「落ち着けってさ。焦ってもなんも良い結果になりゃしないさ」
「神奈子。だったらどうする……?」
「アイツら、なんか様子がおかしいんだよな」
「おかしいって?」
「何か、脅迫観念と言うか。暴走しているようにも見えるし」
「暴走……色々何が何だかだが」
「それが分からない。あの馬鹿の力が必要かねえ」
「馬鹿?」
「ここに来るのが遅れてる馬鹿だよ」
「あぁ……」
確かに紫さんなら分かる可能性があるか?
いや万能って言うには流石に遠くはあるが。
「だからさっさと来いって言うしか無いんだけどさ」
「紫さん、居ませんか」
流石にさっさと来いとは言えずに穏やかに言う。
と言うか居るよな流石に……まだサボって無いよな……?
「何?」
「居るじゃないですか」
「居るから何よ」
「何よって……必要なんですが……」
「私は何もしなくて良いって話だったんじゃ?」
「いや、このケースでそんな事言ってる場合じゃ……」
「……確かに変ね」
「紫さん?」
「……操られているとは違いそうだけど。一体何が」
「あの……紫さん?」
確かに真面目にやってくれと言ったのは言ったが、急に真面目になるのはビビる。
「……ねえ、アンタ達。少し良いかしら?」
「……」
紫さんが二人に話しかけているが答えない。
さっきから何か囁いているようだが……
「成程……」
「何か分かったんですか?」
「ええ。本当にやってくれたわね河城みとり」
この原因も彼女なのか……何が起きているのか想像出来ず、ただ不安げに二人を見ることしか出来なかった。
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to be continued