幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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二十話 霧雨魔法店〜where is owner.

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どんどん森を抜けて行く。

自分には周りが何も変わってない様に見えるが、アリスさんは自信を持った様に進む。

 

 

「よく分かりますね」

 

 

「慣れてるからよ」

 

 

「自分は慣れても分かる気がしないですが……」

 

 

「この森を今後も使うと思うなら慣れなさい」

 

 

「頑張ります……」

 

 

「この先よ」

 

 

アリスさんの後を続くと家に思える場所があった。

少々寂れているようだが……ちょうどと言うべきか魔女が住んでそうだなって場所に見えた。

 

 

「魔理沙、いるかしら?」

 

 

アリスさんが探しながら店へと入って行く。

ただし……いるなら気付きそうだが、誰も出てこないな。

 

 

「小野寺君、貴方も」

 

 

「良いんですか?」

 

 

「だって居ないんだもの」

 

 

「居なかったら普通は帰るべきなんじゃ?」

 

 

意外とアリスさんってはっちゃけてる?

まあ新たな一面が見れた様でよかった。

 

 

「魔理沙ったらまた散らかして……って魔導書?」

 

 

「どうしました?」

 

 

「こんなもの、何処で見つけたのかしらってね」

 

 

アリスさんに渡されてペラペラ見るが……読めない。

 

 

「アリスさんは読めるんですか?」

 

 

「結構難しいけど、読めなくはないわ」

 

 

「凄いですね……、俺なんざ永久に読める気がしないや」

 

 

「練習すれば読めるだろうけど……やめときましょうか」

 

 

「え?なんで!?」

 

 

ロマンだと思ったんだけど……ダメなんだ……

魔法使いはなんかそう言う掟でもあるのか?

 

 

「貴方にはやる事があるんでしょう?」

 

 

「そうですね……」

 

 

この世界を旅するなら魔法を覚えている余裕もないか。

と言うか、覚えられる可能性がある程度だろうし。

 

 

「魔理沙に黙って持っていっても悪いしね」

 

 

「そりゃそうでしょう……人の物持ってっちゃ泥棒ですよ」

 

 

「それよ」

 

 

「え?何が?」

 

 

「魔理沙は人の物を勝手に持っていくのよ」

 

 

「え……?泥棒なんですか?」

 

 

「本人は借りて行くって言ってるけど実質ねえ……」

 

 

「そんな酷いんですか?」

 

 

助けてもらったしヒーローみたいなイメージあったんだけどそう言われると凄い悲しくなるんだが。

 

 

「死んだら返すって言ってるのどう思う?」

 

 

「……泥棒です」

 

 

積み上げたものがすっごいガタガタに崩れていった気がした……

なんで……泥棒なんだよ……

 

 

「と言うかこの魔導書って……」

 

 

「……ほぼどっかから持ってきたんでしょうね」

 

 

「泣いていいっすか?」

 

 

「ダメよ」

 

 

「分かりました。それでいつ帰って来ると思います?」

 

 

「分からないから一度戻りましょうか……」

 

 

「了解しました」

 

 

「魔理沙は、よく外に出ていっていつ戻ってくるのか分からないのがいつもだから……どうしようもないのよね」

 

 

「色々と自由奔放な人なんですね……」

 

 

「そうね、正直頭抱えさせられるわ」

 

 

「俺も正直不安になってきた」

 

 

「でも会う必要あるんでしょ?」

 

 

「そうですね……」

 

 

異変解決の専門家だと言うなら助けて欲しい。

異変を未然にが出来たらいいんだが……それじゃ動けないと言うならば早く。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「いや……なんでもありません、帰りましょうか」

 

 

さっき通った道だってノリで先行したら何回も違うって言われた……全然ダメじゃんか俺……

 

 

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「オウ、ウンガワルカッタナ」

 

 

「え?何かあったんですか?」

 

 

「マリサガキテタゼ」

 

 

「え?」

 

 

入れ違いしたのか……運が悪いったらありゃしない……

 

 

「魔理沙は?」

 

 

「スマネェ、カエッタ」

 

 

「そう……被害は?」

 

 

「……ワカンネエ、カリテクゼトハイッテタガ」

 

 

「探してみるわね、ありがとう」

 

 

そう言ってアリスさんは家へと戻るが……必要なもの盗られてなきゃいいが。

 

 

「オメーハモドラネーノカ?」

 

 

「あっ……そうですね。入ります」

 

 

そうして家に戻ろうとするとバンッと大きな音が鳴って扉が開いた。

 

 

「あっアリスさんどうしま……」

 

 

「行くわよ」

 

 

「何処に……?」

 

 

「霧雨魔法店に」

 

 

「え?」

 

 

「上海、お留守番お願い。粘るから」

 

 

「アッアア……」

 

 

そうして結局往復することになった。

 

 

「あの、アリスさん?」

 

 

「何?」

 

 

「何盗まれたんです……?」

 

 

「……テディベアよ」

 

 

「は?」

 

 

「昨日言われたの急いで完成させたいって言って作り上げたんだけど……」

 

 

「そりゃ盗んじゃダメだろ」

 

 

「……え?」

 

 

「あっすみません……悪気はないんですが」

 

 

流石にアリスさんが昨日頑張ってたの分かってるしキレかけた。でもキレていいよね?

 

 

「どうするつもりなんですか?」

 

 

「魔理沙帰ってくるまで張るつもりだけど」

 

 

「協力します」

 

 

「ありがとう」

 

 

絶対に取り返すとそう決めて俺もこれは手伝うわ。

と言うかアリスさん何も悪くないじゃん……幻想郷に警察はないみたいだし自分達でどうにかしないと。

そのまま待つと、数時間後に音がし始めた。

 

 

「いやぁ、今日も大収穫だったな」

 

 

全然悪びれてない……まあそうだろうなとは。

 

 

「えっと……あれ?魔導書は何処だ?」

 

 

「ここよ、魔理沙」

 

 

「ちょっとアリス!?なんでお前が持ってんだよ返してくれよ」

 

 

「その前に私のテディベア返しなさい」

 

 

「これは借りただけだっての……」

 

 

「大事なものであって貴女だけじゃなく誰にも貸せないのよ……」

 

 

「嫌だ、借りたものは死ぬまで返さない主義なんだ」

 

 

「魔ー理ー沙ー?」

 

 

「……分かったよ、返せば良いんだろう?」

 

 

「珍しく聞き分けいいわね」

 

 

「いつも以上に怒るからだろう?」

 

 

「それだけ大事なのよ」

 

 

「はいはい……。それで……そいつは誰だ?」

 

 

「小野寺蓮司って言います」

 

 

「ふーん、それでウチに何の用だ?」

 

 

「彼は外の世界の住人で元の世界に戻るためにまずは魔理沙にコンタクトをと」

 

 

「え?」

 

 

そんな話聞いてないんだが……と言うか別に今すぐ出ることって出来たのか?

 

 

「え?」

 

 

「え?」

 

 

……え?何が起きてるんだこれ?

誰か説明してください。

 

 

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to be continued

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