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「暗くて、見えないな……」
彼女から言われた難題、それにより優曇華さんに案内され迷いの竹林から地底へ向かう事となった。
正直、地底にこれ程のスペースがあるのは驚きだが。
「ここまでの広さと来れば何かが住んでいるのか?」
ここに行けと言われたが何があるかは分からない。
自分自身急ぎ過ぎたのだろうと今更感じられる。
死にたくないはずが、また急ぐ気持ちに塗り潰された。
「時折、衝動のように起きるこれをなんとか出来ないものか」
正直、これに関しては調べ様がないかもしれない……
ただあの日、何があったか……余裕が出来たら調べた方がいいだろうな。
「っとそれよりも今はこっちだ……」
段々目が慣れて来た……と言う事は光源が何処かにあるのか。
「獣や虫が寄ってこなきゃいいけど、このままじゃ進めないしな」
火を起こし持ち歩く。火に何かが寄せられなきゃいいが、周りには何も居なそうだ。
「このまま進めばいいんだったな」
舗装はされてないものの、歩ける道があるだけマシだろう。
「……ん」
音がした、気がした。ただそれはかなり遠い。
流石に地底にいる何かに出会いたくない以上は遠い方が有難いが……
「流石に火を消すわけにはいかないな……」
危険だとしても見えないと言うわけにはいかない。
だからこそさっさと見つけたいが……
「結局、なんのことやら」
彼女曰く、それは見れば分かると言われた。
無茶苦茶だなと思うが、それで向かった自分も大概か。
「せめて協力者が居れば話は変わるが……」
当然居るわけない。むしろ誰とも会わない方が良いと言われたしな……
「流石に幾ら何でも死んで準備をするは馬鹿でしかないな」
気を付けつつ進み続けるが……
「徐々に狭くなって来ている?」
歩く分には問題無いが、誘い込まれているようで嫌に感じる。
そして何より……逃げ道が徐々に無くなるようで困る。
ただ進むしか無いのだが……
「せめて、道だけは普通であってくれよ……」
よじ登る必要が出て来た。なんとかまだ進めはするが……
「絶対こりゃ逃げるのは無理だな」
いっそその心配が無くていいかと無理矢理自分に言い聞かせ進……
「やばっ……」
登ると言う事は……一度火を消さねばならず、当然壁を前にすれば前も見えない。
気を付けはしたが……それじゃ足りずに落ちる。
幸い高さは低いものの……
「痛ッ」
身体を打つ。重症まではいかないが、響きそうだ。
「傷を……治しようも無いよな」
治療道具も無ければ、そんな魔法を覚えてたりもしない。
これ以上の傷を増やさないようにしないと……
「ただ……回り道は無いか」
そんなものがあればさっき使うので諦めてもう一度登る。
「っとわっ!?」
やっと端を摘んだ筈がそこで痛みで握力が落ちる。
しかもこれは……頭から……まずっ。
「……あれ?」
落ちた筈だった。いや落ちている筈だった。
なのに何故か登っている。
「何が……?」
周囲を確認する。しかし誰も居ないし何も無い。
「……」
手をぐっぐとする。違和感がある。まるで誰かに引っ張られたような……
まさか透明人間かと周囲を触れてみるが何も居ない。
「そもそも透明人間だとしても手伝わないか……」
自分は明らかな部外者なのだ。そんな存在を手伝うとは思えない。
「止まってる暇もないか」
原因探しをしている暇もない。ここに何かが通りかかれば危険なのだから。
「行くか……」
地底を進む。求めて求めて。
分かれ道があったが、何故かこっちだと確信して進む。
そして遂に辿り着いた。
「……え?家?」
地底に?なんで?建物があるんだ……?
「っとそれどころじゃない」
まるで導かれたかのようにここに来てしまったが……そうじゃない。
誰かにバレてしまったら不味いのに誰かが居そうな場所に来てどうするんだ……
「離れ……」
「誰か居るんですか?」
「!?」
声がして慌てて隠れる。急いで火も消す。
不味い何かが……
「気のせい?それともあの子が?」
……女の子?いや待て。
こんな場所に居るわけ無ければ、人間の姿に似た妖怪は今まで沢山いた。
だから、油断しちゃ。
「……そこですか。騒がしいのは」
……は?声に出てた?いや出てない筈。
音も出してないよな?騒がしいって。
「話はゆっくりと聞きましょうか」
逃げなきゃ、殺され……
その直後弾幕が降り注ぐ。
避けることも叶わず直撃する。
「……人……?……の子……呼ん……しょう……」
何か言ってるが分からない。ただこれじゃあ生きられないだろう。食われるかどうか……死ぬだけか。
地底がここまでじゃあ安易に受けたのは失敗だったかなと思いつつ……その後はどうなったか分からない。
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to be continued