幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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二十八話 秋を待つ姉妹〜little god.

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翌朝、事情を話して山の方へと向かう。

驚かれると思ったが……ああやっぱりみたいな感じだった。

疑問には思っていた、が豊穣神様によろしくなって話を聞いて昨日話していた神様達かと理解する。

 

 

「神様って幻想郷では多いんですか?」

 

 

「そうね……、貴方達の世界よりは……ちょっと待ってね貴方達の世界も八百万だったかしら?」

 

 

「そう言えばそうですけど……そうでは無くて目に見えて私が神様だ!って本物の神様は居ないので」

 

 

「そうね……そう考えると多いのかもしれないわね」

 

 

「身近な神様っていいのか悪いのか分からないですが……。」

 

 

身近な神様っていい神様よりも好き勝手やるようなイメージあるし……俺が現れたんだから色々やれってみたいな。

空さんに必要以上に力を与えたのも神様だっけか。

 

 

「会ってみれば分かるわよ」

 

 

「気軽に会っていいのか不安なんですけどね……」

 

 

「会わないとどうしようもないでしょう?麓な以上会わないと進めないし」

 

 

「お土産とか必要ですかね?」

 

 

「いえ、必要なら集落の人たちが言うから大丈夫でしょう」

 

 

「そう言われればそうですね、分かりました」

 

 

納得しつつ麓へと辿り着いた。

射命丸さんが来てるかと思えば来ていない。

 

 

「〜♪」

 

 

「ん?」

 

 

何らかの歌声がしたようでその方向へと向かってみる。

見れば少女が歌っていた。

 

 

「こんな所に少女一人じゃ危ないんじゃ……?」

 

 

なんだか美味しそうな匂いがするんだが……もしかして少女何かを焼いてる?

 

 

「そうねえ……確かにここだと山から来た妖怪とか近くに住む妖怪とかに食べられそうだけど……」

 

 

「ちょっと注意しにいって来ます!!」

 

 

「ただそれなのにいる場合って大抵はただの少女じゃ無くて……あら?」

 

 

アリスの言葉を途中まで聞き駆け寄る。

 

 

「ちょっと、危ないよ」

 

 

「いきなり何の用?と言うか危ないってわけ分からないんですけど」

 

 

「ああ、それはそうだなすまない……。ただ山の付近に少女一人じゃ危ないでしょうが」

 

 

「ここから出て行けって言いたいわけ?」

 

 

「出て行けって言うか……ああもしかして集落の子だった?だとしても一人でここ来ちゃ危ないと思うんだけど」

 

 

「……」

 

 

よく見れば少女は裸足なんだが……

捨てられたとかそう言った感じ?

 

 

「もし、集落でなんかあったって言うなら相談にだけでも乗るけど……」

 

 

「……態度は態度とはいえ純粋な心配からのようだから許すけど、だいぶ不敬だからね?」

 

 

「え?」

 

 

「その人……多分神よ」

 

 

追いついて来たアリスさんがそう告げる。

 

 

「……え?」

 

 

いやいや、多少の違いはあるものの見た目人間と変わりないじゃん……

神様もこんな似ているものなの?

 

 

「豊穣の神と言えば分かるかしら?」

 

 

「……集落で言われてましたね」

 

 

「秋になれば集落だったり人間の里へ行ったりするのだけど……今は夏だしね」

 

 

明らかに神様を騙ったやべー奴とか言う雰囲気は全く無くて……本当に神様なんだろうなって。

……俺まずくない?

 

 

「かかかか……神様とはいざ知らず申し訳ありませんでした」

 

 

「神様であろうと無かろうとふざけた態度だったら許さなかったけど、さっきのは純粋に私のこと心配してくれたみたいだからいいわよ」

 

 

「……なんとか済んだのかな」

 

 

「それよりも……人間が来るなんて久しぶりね、五穀豊穣の時期だから頼みに来た感じかしら?」

 

 

「いえ……すみませんがそうではないですが……」

 

 

確か豊穣祭って収穫時期にやるもんじゃ無かったっけ?

 

 

「そう……豊穣祈願って本来は収穫前にするはずなのに毎年誰も来ないのよね……」

 

 

「前なんです?」

 

 

「獲りきってから何を祈るのよ」

 

 

「ありがとうございました、みたいなですかね……?」

 

 

「豊穣神としては豊作にしてくださいみたいな時期に来ずに戸惑っているのだけどね」

 

 

「神様も色々な意味で大変なんですね……」

 

 

「姉に比べればマシなんだけどね」

 

 

「姉が……いるんですか?」

 

 

神様でも姉妹や兄弟とかは無い話では無いが意外といえば意外だ。

この子しか見てなかったし。

 

 

「私達の季節は秋だって言って今はだらだらしてるわ……暑いしって」

 

 

「……そうですか」

 

 

博麗の巫女さんとかがだらだらしているのって神様がだらだらしているからなのでは……?

 

 

「起こしてくるわね」

 

 

「いやわざわざ寝ている方を起こさなくても……」

 

 

「お客様が来ているのに寝ている姉が悪いのだから」

 

 

そうしてフッと何処かに行ったかと思うと、タンコブを付けた神様と思われる方がもう一人来た。

 

 

「なによぅ穣子、まだ六月で夏真っ盛りじゃないの」

 

 

「お客様が来てるんだってば、シャキッとして」

 

 

「お客様は神様って言ったって、私達の方が神様なのよ」

 

 

「ほらいいから」

 

 

イヤイヤとしている姉を無視して話を進める。

 

 

「改めて自己紹介するわ。さっきもしてなかったしね。私は秋穣子。豊穣の神よ」

 

 

「秋静葉、紅葉の神よ」

 

 

姉の方は少々不満げに答える。

と言うかそもそも対話出来る時点で中々に人間に対して優しいのだろうけど。

 

 

「小野寺蓮司です、人間です。ここに来ましたが本当に人間です」

 

 

「アリス・マーガトロイドよ」

 

 

「げ……魔界の神の……」

 

 

「余計な事は言わなくていいわ」

 

 

「でも……流石にこれは……」

 

 

「私達は妖怪の山へ遠足に来たみたいな物だから何かするわけじゃないわ」

 

 

神様相手に対等に話してる?

と言うかさっき妹さんの方から何やらヤバイワードが聞こえた気がするが気のせいかな……?と言うかなんて言ったのかあまり分かってないし。

 

 

「遠足って……人間じゃ無理だと思うわよ?」

 

 

「そうね、でも必要だからやるの」

 

 

「……あまり人間に限度を超えた無茶はして欲しくないのだけど」

 

 

「話ももっとしてみたい事はあるけど、今は山の鴉天狗にお呼ばれしているから行くわね」

 

 

「待った」

 

 

「まだ何か用があるのかしら?」

 

 

「魔法使いの戯れに付き合える程の人間だとは思えないわ」

 

 

なんか酷い事言われてない?

でも事実かあ……そっかあ……そうだよなあ……

 

 

「だったら、少しテストをさせて貰うわね」

 

 

「時間がないのだけど……」

 

 

「だーめ、神の忠告は守った方がいいわ」

 

 

「……え?俺何させられるんです?」

 

 

「ちょっとした無理難題(お遊び)よ」

 

 

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to be continued

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