幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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三十三話 河城にとり〜only understander.

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山の中腹、河童達の住処、そこにアリスさん達と共に訪れた。

 

 

「さて、今日も来たけど……」

 

 

河童達の住処に着くも誰も出てこない……そりゃそうだろうけどさ。

 

 

「一応言ってはおいたんですが、河童達は興味がないのでしょう」

 

 

「じゃあ昨日の通り天狗達にですかね?」

 

 

「ええ。同胞は楽しみにしていたので、今日も迎え入れてくれるでしょう」

 

 

「それじゃあ行くわよ」

 

 

「了解っと……」

 

 

出ようとすると何やらこちらの方をチラリと見ている。

確認しようとすると……見えなくなっ……消えた!?

 

 

「何やってるんですか、小野寺さん置いてくわけにはいかないんですから」

 

 

「あの射命丸さん……?」

 

 

「なんでしょう?」

 

 

「この山って幽霊っています?」

 

 

「まあ、居るんじゃないでしょうか?妖怪の山ですし」

 

 

「確かにそう考えるとおかしくないのか?」

 

 

「何より、失踪者が多いので誰かしら幽霊になっているとかもあるんじゃないでしょうか?」

 

 

「そう言われるとそうだった……」

 

 

と言うことはアレは幽霊だったのか?

あれー?急に怖く感じてきたぞー?

 

 

「……幽霊でも見たんですか?」

 

 

「かもしれませんね……」

 

 

「ちなみに、興味があるのでどんな見た目でしたか?」

 

 

スクープだと思ったのか射命丸さんが興味を持つ。

いや、俺幽霊なら関わりたくないんですけど……

 

 

「えっと帽子を被っていて」

 

 

「ほうほう、普通の幽霊のイメージと違いますね」

 

 

「リュックも背負ってました」

 

 

「……」

 

 

「あの……どうしたんです?」

 

 

急に残念そうなものを見る目に変わって戸惑う。

え?なんか不味い発言した?

 

 

「それ……河童です」

 

 

「え……河童?」

 

 

河童ってもっとそうじゃなくて……

いや目の前の射命丸さんみたいな天狗がいる以上河童もそう言うものか……

 

 

「しかし河童がこちらに興味を持つのも気になりますね」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

アリスさんは確か一人だけ興味を持ってたって言ってたし……実際珍しいのだろうけど。

 

 

「アリスさんすみませんが、小野寺さんと私は予定を変更させてもらいます!」

 

 

「え?何するつもりなの?」

 

 

「河童を追います!アリスさんはそのまま頑張ってください!」

 

 

「ちょっと!!」

 

 

「行きますよ小野寺さん!」

 

 

そのまま俺は連れて行かれた、ただし河童が見えなくなるって言うなら……無理じゃないのかこれ?

まあ……探すの頑張ります。

 

 

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「居ましたか小野寺さん?」

 

 

「見たの一瞬ですし分かりませんって……」

 

 

結局、調査のために河童達の住処にお邪魔させていただいている。

鴉天狗には逆らえないのか従っているが……勿論俺を見る目が怖い……

 

 

「早く帰りましょ……?」

 

 

「ダメですよ、人間に興味を持つ河童なんて面白いんですから」

 

 

「そもそもそのいた人物もチラッと見ただけであって河童であったとは限りませんよね!?」

 

 

と言うかこの河童達……俺達のせいで開発の邪魔されまくってるじゃん……

 

 

「すみません、人間に興味津々な河童って知りませんか?」

 

 

「知らんよ」

 

 

「またそう言って……実は知ってるんじゃないですか?」

 

 

「知らんっての……」

 

 

「本当のところは?」

 

 

「射命丸さん、本当に知ってなさそうだしやめましょう……」

 

 

「えー、知ってるかもしれませんよ」

 

 

「そもそもそこの人間のような異邦者を好む奴など河童にはおらんよ」

 

 

「はははは……」

 

 

目の前で大嫌いって言われるの少しだけしんどいんですが……

まあガッカリしながらも次々聞いて……作業妨害してるようにしか見えないなこれ。

 

 

「見つかりませんでした」

 

 

「でしょうね……」

 

 

「でも……絶対に特ダネでしょうから諦めきれません」

 

 

「……そう言われてもですね」

 

 

「あっ天狗のお姉ちゃんだ」

 

 

「おや?子河童ちゃん達?どうしたの?」

 

 

「遊んで遊んでー」

 

 

「今は忙しいので後でね」

 

 

「えー」

 

 

「えーじゃないの、忙しいのを邪魔しちゃダメって言ったでしょ」

 

 

「はーい」

 

 

「あの射命丸さん……?」

 

 

「あっすみません、お恥ずかしいところを」

 

 

「いえ……問題ないですが懐かれてますね」

 

 

「子供達だけですけどね」

 

 

口調も記者の固い時とは違って親しく接してるようだったし。本当に懐いてるからなんだろうなって。

 

 

「そう言えば君達、人間に優しい河童って知らない?」

 

 

「えー?人間に優しい河童なんていないんじゃ?」

 

 

「やっぱそうよねえ……」

 

 

「そんなのにとりお姉ちゃん位でしょ……」

 

 

「あー……。そう言うことですか」

 

 

「え?どうしたんです?」

 

 

「人間好きな河童いました……山の中でも異端ですけどね」

 

 

「異端……まあ普段が人間をよく思わないって感じですしそうですか……」

 

 

「彼女なら確かにアリスさんの人形にも興味持ちそうですね……」

 

 

「何処にいるか分かりますかね……」

 

 

「迷彩スーツを着ているので分からない気もしますが……」

 

 

「迷彩スーツ……そんなものが……見えなくなった理由もそれか」

 

 

「キュウリもありませんしどうしたものかと……」

 

 

「アリスって昨日のお姉さん?」

 

 

「おや、知ってるんですか?」

 

 

「お父さん達から駄目って言われたけど……。昨日の人形凄かったなあって」

 

 

「なるほど、アリスさんの人形は凄いですもんね」

 

 

「彼女呼んでこないと駄目ですかねえ?」

 

 

「まあ動きはしませんが人形は俺も作れますよ」

 

 

「ほうほう、作ってもらっても良いですか?」

 

 

「了解」

 

 

ただ普通の人形は駄目って言われたようだし……

河童全体が好きそうなもの……機械とか弄ってるし、アリスさんや自分が普段に作るのとは違う、ロボットのような人形を作った。

……慣れてないし急がなきゃで出来はそこまでだが。

 

 

「凄いかっこいい!」

 

 

「そりゃ良かったです」

 

 

「なんですかこれ?アリスさんの人形とは違いますね」

 

 

「河童的にはこう言うのが良いかなって」

 

 

「良いね、私もそのフォルム気に入った……頼んだら貰えないかな」

 

 

「!?」

 

 

慌てて振り返るが誰もいない。

 

 

「でもちょっと話しかけるのは……」

 

 

「にとり聞こえていますよ」

 

 

「げっ、えっ!?」

 

 

慌ててドタバタしながら逃げていっている……多分。

しかし足音等で位置がバレて射命丸さんに捕まった。

 

 

「離せよー」

 

 

「捕まえましたよ」

 

 

「え?確かに探しにきましたが……これどうするんです?」

 

 

「どうしましょうか?」

 

 

「えぇ……?」

 

 

どうしましょうかって……それじゃ駄目なような。

 

 

「まあ各々お願い等もあるでしょうし、自己紹介から始めましょうか」

 

 

まだまだグダグダなのは抜けていないが……一度自己紹介から始めるのであった。

……河童の方が泣きそうな顔で正直不安だが……頑張ります。

 

 

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to be continued

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