幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

36 / 238
三十四話 河童の野望〜gigantic dreams.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さーて、キリキリ吐くんだ!お前の罪状は明白なんだぞ!!」

 

 

「……」

 

 

「ダンマリか?よくないな、地元でお母さんが泣いてるぞ?」

 

 

……なんだこれ?

 

 

「あの……射命丸さん?」

 

 

「とっとと自首を……っと小野寺さんどうしました?」

 

 

「何してるんです?」

 

 

「いや、河童の尋問ってカツ丼とこう言った感じってしきたりがありまして……」

 

 

「ないだろうが!!鴉天狗、人間に嘘を教えるんじゃないやい」

 

 

「でも、喋らない河童の口を割らせるのはこれが一番だって……」

 

 

「がるるる……」

 

 

「まあまあ……相手困らせちゃダメですよ」

 

 

「なんですか小野寺さん、長年寄り添った私よりそこの河童を選ぶと言うんですか?」

 

 

「いや……少なくとも今回は射命丸さんが間違ってるようにしか思えないので……」

 

 

「ぐぬぬ、そんな薄情だとは思いませんでした!!」

 

 

「助かったよ盟友!」

 

 

「いや……無事ならいいですが……っと言うか盟友?」

 

 

「ああ、仲良く出来そうだったしな……それとも出来ないかい?」

 

 

「そう言うことはありませんが……」

 

 

「だったらいいだろう!」

 

 

まあ、この山で仲良く出来るに越した事はないが……一体どうしたんだ?

 

 

「相変わらず人見知りですか?」

 

 

「うるさい、天狗は早く帰れ!私は盟友に用があるんだ!!」

 

 

「残念ですが、彼を送るのも仕事なので帰ること出来ないんですよね」

 

 

「……この天狗を足に使うって何者だ?」

 

 

「いや……普通の人間ですけど……」

 

 

と言うか射命丸さんさっきこの子が人見知りって言ってたな。

……ってことはそれを解消させて、なんとか仲を取り持つ……いやこれマッチポンプじゃ?

 

 

「私は河城にとり、見ての通り河童だが」

 

 

見ての通りってなんだろう?皿があるとかそう言ったイメージしか河童にはないが……

帽子かぶってるから分からないし……

 

 

「小野寺蓮司です」

 

 

「そうか!じゃあ蓮司!私にもさっきの作ってくれないか?」

 

 

「そりゃ構いませんが……」

 

 

そう言って裁縫セットを……

 

 

「待って、何をする気だ?」

 

 

「何をって……人形を作る気ですが……?」

 

 

「人形……もしかしてアレって人形なのか!?」

 

 

「え?勘違いしてました!?」

 

 

「新型の機械か何かかと……」

 

 

確かにそう見えるようには作ったし、河童の専門分野的には仕方ないのか?

 

 

「だったらいらないです?」

 

 

「いや、用意してくれ」

 

 

「人形ですがいいのですか?」

 

 

「ああ、フォルムとかを見たいしな」

 

 

そう言うことならと見栄えだけは良くして作る。

時間かけさせて苛立たせてはいけないし……とパパッと作り上げた。

 

 

「おおーーーーーー」

 

 

「そっ……そんなにいいんですか?」

 

 

「ああ、見たことない感じだしな」

 

 

「機械作ってるのでは?」

 

 

「そうは言ったって、ロボットだっけか……こういった技術はない」

 

 

「なるほど……」

 

 

「と言うかだ……人間でここまで知識ある奴がいるとは驚いたな」

 

 

「小野寺さんは外の人間なので色々と知識があるだけですよ」

 

 

「ちょっ射命丸さん!?」

 

 

なんでいきなりバラしてるんです?

折角仲良くって思ったのに異邦中の異邦ですし追い出されるんじゃ?

 

 

「なんだと!?外の人間なのか!!」

 

 

「山から追い出さないでいただけると嬉しいですが……」

 

 

「とんでもない、蓮司なら分かってくれそうだとな!」

 

 

「え?何がです?」

 

 

とりあえず外の人間に悪い印象が無いようで良かった。

 

 

「巨大ロボってどう思う?」

 

 

「いいんじゃないでしょうか……いや実際にあったら最高か?」

 

 

ロボット物とかキャッキャするのは一応卒業したが……

それでも男な以上は一度は巨大ロボとかに乗りたい物であろう!!

 

 

「やっぱり君は盟友だ!!」

 

 

「それなら良かったですが」

 

 

「色々と外の世界のロボットについて教えてくれ!!」

 

 

「そこまで知識があるわけではありませんが……出来る限りなら」

 

 

「あの……」

 

 

「なんだ?私は蓮司に聞きたいことだらけで忙しいんだ」

 

 

「山に被害がでるほどのロボットはやめてくださいね?」

 

 

「知ったことか!ロマンが一番だ!」

 

 

つい同意しかけたが、そこまでのロボットは正直やばいと思って言い止まる。

ってかこの子一人で作る気なのか?

 

 

「他の河童達は?」

 

 

「いいや、アイツらの手は借りない」

 

 

「流石にキツ過ぎません?そうなってくると」

 

 

「巨大ロボのロマンを分からないものに手伝わせるものか!!」

 

 

「言い分は分かりますが……」

 

 

もしかしてこの子マッドサイエンティスト系なんじゃって思い始めてきたんだが……

 

 

「巨大ロボのロマンが分からない奴らに見せびらかして、ギャフンと言わせるのが私の野望だ……」

 

 

「ギャフンと言わせるのはいいですが……あまり人里や山の外に迷惑かからないようにしてくださいね」

 

 

下手したら異変になる可能性がある以上やり過ぎは止めなければならないだろう。

と言うか俺が原因で異変が起きましたとかになったら勘弁だし。

 

 

「まあ流石に妖怪の山程になるのは自重する」

 

 

「当たり前です、河童だけの山じゃないんですからね?」

 

 

「だが蓮司が手伝ってくれる以上は彼の名を傷付けないように最大級のものを作らねば失礼だろう?」

 

 

「え?」

 

 

流石に規模ヤバすぎるなら躊躇うのだが……

 

 

「手伝ってくれないのか?」

 

 

「まあ……知識くらいなら貸しますけど……」

 

 

「だったら今から」

 

 

「にとりさんを探したり人形作ったりでもう夕方なのでまた明日以降で……」

 

 

「なんでだ?場合によってはウチで泊めるけど、聞きたいこともあるし」

 

 

「天然の自然はまずいって言われたので……」

 

 

「あー……そうだなすまない」

 

 

それで納得してくれたようで良かった。

と言うか射命丸さんの誇張じゃなくてやっぱやばいんだよなあ……と思わされる。

 

 

「じゃあ今日は情報集めもしたいし……あの子達の人形も貸してもらうか?」

 

 

「え?子供達から人形奪うんですか?」

 

 

「いや、そうではない。ただ一つ一つが差があるから多少の参考にと」

 

 

「本当に根っからの職人だなと……。」

 

 

と言うかあの子達もういないんじゃ……?

と振り返るとまさか居て驚いた。

 

 

「あれ?君達帰ってないのかい?」

 

 

「帰ったって何も無いから……それならお兄ちゃん達と一緒がいいかなって」

 

 

「何も無いって……」

 

 

確かにゲームは無いと思うし、子供は外で遊べって言うんだろうけど、もう夕方で何も無いって言うのも……

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

堪らず射命丸さんが子河童達に尋ねた。

 

 

「親が構ってくれないんだ」

 

 

「あややや、手が離せないとかが無ければ河童も四六時中工房に潜ったりしませんから夜はいるはずなのですが……」

 

 

「いることはいるんだ……」

 

 

「だったらなんで……」

 

 

「信じて貰えないかもしれないけど……親も皆も……宴会ばかりしてるんだ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

to be continued

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。