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爆発する元へと辿り着いた。
正確に言うと近くまで辿り着いた。
何故近くまでと言うと……
「空を……飛んでいる!?」
正直理解出来ない……女の子達が空を飛んでいるってどう言う状況だ……?
そう言った機械のような類は持ってなさそうだが……
「あの2人は……」
片方は金髪の黒い服を着た箒に乗った少女。
そうしてもう1人は……
「人喰い……」
ルーミアと名乗った人喰いだった。
あの2人が空を飛んで何かしているのか……?
驚きながらもそれに見入る。
一体何をしているのか、何故爆発が起きたのかと思いながら。
「飛び道具は持っていないはずだよな……?」
人喰いは、先程の用に少女に噛みつこうとはせず、何かを飛ばして戦っている。
「恋符マスタースパーク!!」
もう1人の少女がそう叫ぶと、直後に人食いの方へとビームに似た何かが飛んでいく……え?ビーム?
「直撃した……!?」
「もー……だめー……」
「私の勝ちだなっと、負けた事無いけどな」
そう言いながら2人とも降りてくる、そうして人喰いと目が合う
「人間……食べてもいいのかな?」
「ひっ……」
慌てて後退りする……見てる場合じゃなくてすぐにでも逃げるべきだった……
「ん?人間がいたのか?」
「あっさっきのレーザーの人……すみません助け……」
脇目も振らず助けを求める、見捨てられたらどうしようもないからかなり切実にだ。
「あー、ルーミア……食べちゃだめだぜ?」
「えー?なんでー?」
「霊夢にどやされる」
「そっかー、それじゃあダメなのか……」
「おう、そうしてくれると助かる」
「……助かったのか?」
「おう、そこの兄ちゃん無事で良かったな」
「はい……ありがとうございます……」
彼女が居なければ俺は夢の通りに喰われてた気がする……まだ人喰いがいる以上は油断は出来ないが……
「自分は小野寺蓮司と言います、貴女は?」
「魔理沙だ」
魔理沙って名前は非常に珍しい気がする……
ただし名前の雰囲気的にはやはり日本なんだろうなと思う。
ただ日本は日本で違和感あるんだが……例えばアニメとかだったらこんな世界なのかな?とかは思う。……がまあ流石に無いだろうな。
「ルーミアなのだー」
それよりなんと言っても彼女の存在だ……
明らかに日本らしさはないのに、日本語は平気で話せるのに帰国子女みたいかと言うと違和感もかなり残る。
「所で、こんな所でどうしたんだ?」
「自分、迷子でして……」
「なるほど、災難だったな」
「それで……街はどちらでしょうか?」
先程までの考えを捨てる。少なくともこの人喰い達を制止出来る人間達がいるってことは、普通の街があるはずだ……
「街は遠すぎるから里だな……ここから少し離れたところにあるが……博麗神社も遠いんだよな……。しゃあない、面倒だからルーミア案内してくれ」
「なんで私がー?」
「弾幕ごっこ負けたからいいだろう?」
「むー、分かったー」
そうしてルーミアと言われる少女が案内してくれることに……え?なんでですか?
「本気ですか?」
「何か、問題でもあるのか?」
「食べられたりしません?」
さっきも食べられかけたし、夢では喰われた以上そこまで信用が出来ないが……
「食べるなって言った以上は問題ないな、ルーミアだって霊夢を敵に回したくないだろうし」
その霊夢って人が分からないんだが……信じるしかないのか?
「じゃあ私はもう行くぜー」
そうしてそれ以上の言葉を伝えるまでもなく箒に乗った少女は去っていった……
そうして人喰いだけがこの場に取り残される。
「仕方ないから人間の里まで案内するよ」
「はいっ!ありがとうございますルーミアさん!!」
「ルーミアでいいよ」
逆らったら殺される、そんな気しかしない。
さっきの少女は大丈夫とは言ったが……流石に舐めた態度は命に関わりそうで取れないな……
「(今度こそは死ぬわけにゃ行かねえし……)」
都合の良い夢などは2度もあり得ないから、死ぬわけには行かねえな。
そうして、一時的な人間と人喰いの奇妙な2人旅が始まった。
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「それより、君の事見た事無いけど、街の人なの?」
「いや……こっからだいぶ遠いので、一応先に街へと行こうかと。里に行く事になりましたが」
「ふーん」
時々される質問を答えながら里へと向かう。
結構近くにあったようでよかった。自分自身体力は平凡程度だと思うから、疲れて動けなくなると機嫌を損ねるかもしれないし。
「着いたよ」
「ありがとうございましたルーミアさん」
「じゃあ行くー」
「っと」
あっと言う間に去っていってしまった。
それと同時に生き延びられた事に安堵する。
「ただ……喰われるはずの相手に助けられたのは意外でしか無いけどねえ」
「アンタどうした?」
「ああ、すみません迷子でこの里まで案内してもらったものでして」
「迷子かあ、そりゃ災難だったな」
「ええ、運良くここに辿り着けて良かったです」
実際運が良かったんだろうと思う。
ルーミアさんに夢の通りなら本当は喰われていた筈なのに……生きているだけじゃなくて助けられたまであるしな。
「おうそうかい、じゃあ当ても無えんかな?」
「はい……そうですね……」
一晩借りられればいいが野宿も考える……経験がないからキツいと思うんだけどさ。
「だったらこの里で暫く過ごしな、状況整理もしたいだろうしよ」
「いいんですか?」
正直一晩借りて情報を集めてそれまでと思っていた。
暫く泊まれるって言うなら非常に有難いが。
「流石に他所もんとは言え勝手に追い出しちゃあ里としてその程度かと知れちまうからよ」
「ありがとうございます!!」
幻想郷と言うもの自体がよく分からないし現在この場所が何処だかは分からない。
ただ、野垂れ死ぬことは無いって分かっただけでも助かった。
「元の場所にいつ帰れるかは分からない」
ただ喰われなかった以上生きていれば進展がある。
そう信じて生きて行く。やりたいことがまだまだあるからな!
腕を振り上げて、そう決意した。
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to be continued