幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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五十一話 魔法図書館〜little demon.

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魔法図書館、何が魔法なのかよく分からないがそう呼ばれているらしい

確かに言われた通り広さを感じる。

 

 

「どうかしら?」

 

 

「正直舐めてたかなって思ってます」

 

 

「構わないわよ、正直驚いた顔を見るのが楽しいからね」

 

 

「何処が良いのかは分かりませんが……」

 

 

「迷わないように気を付けなさい、私でも見付けられるとは限らないから」

 

 

「迷いますよねこれ……」

 

 

「でしょうね、私ももっと見分けが付くように本の置き方考えてとか言ったのだけどね」

 

 

「それで済むレベルじゃない気がするのですが……」

 

 

「それもそうだけど、仕方ないわ」

 

 

迷いそうだから離れないようにとレミリアさんの方をチラチラ見ながら進んで行く。

しかし曲がり角で彼女の存在を見失う……

 

 

「え……?」

 

 

迷いの竹林とかみたいに幻覚とか迷う要素は無かったよな?

離れるような事はなかった筈だが……

 

 

「……」

 

 

一方のレミリアは本棚の上で彼の事を見下ろしている。

飛んで本棚へと乗ったまま彼の慌てる様を見ているのだ。

 

 

「さて、暇つぶしにはなりそうね」

 

 

「何処ですか!?」

 

 

慌てて戻るが見当たらない。

一人になると不安で出口を探すが……何処だったっけ?

 

 

「あれ?ここら辺に小銭を落としておいた筈なんだけどな……。」

 

 

予め回収されていたそれは見当たらない。

だからこそ目的の場所以上に戻って行って更に迷う。

 

 

「行き過ぎた……?」

 

 

行ったり来たりするが結局見当たらない。

図書館内だし風とかが吹いているわけではないんだが……

 

 

「レミリアさーーーん!!誰かああああああ!!」

 

 

叫ぶが誰もいない……誰かが図書室ではお静かにとか言い出せばむしろ安心するんだが……誰もいねえ……

そのまま辺りを駆ける、途方もなく走り続ければもしかしたら誰かに会えるかもしれないと……

無我夢中に走り続けた。

 

 

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どれだけ走っても終わりがない、奥が闇に染まっており壁がない事に少し絶望する。

 

 

「誰か……居ませんか?」

 

 

希望薄めに探しはするものの、誰も居ないだろうと……

そう思っていたがガサガサし始めた。

 

 

「誰だ!?」

 

 

慌てて見ると赤髪の少女が……

いや少女と言うには人には無い翼、そして尻尾が生えている。

 

 

「……と」

 

 

「うん?」

 

 

「ボクと契約して魔法少女になってよ!」

 

 

「え……?なりま……せんけど?」

 

 

「ですよねえ、私もこんなのじゃなりませんし、何より今じゃ低級悪魔だってこんな勧誘しませんよ」

 

 

「え?はい……」

 

 

「それで貴方は?忍び込んでいるのがバレるとお嬢様に殺されますよ?」

 

 

「いや……レミリアさんに案内されて図書館に来たのですが。はぐれてしまいまして……」

 

 

「レミリア様に友人なんているわけないじゃ無いですか」

 

 

「美鈴さんもそうですがそのイジメ流行ってるんです?」

 

 

「別に……イジメってわけじゃ無いですけど」

 

 

「イジメにしか思えないんですけどね……」

 

 

「それで、図書館に探し物ですか?」

 

 

「なくは無いですが……それよりもレミリアさんを探さないと……」

 

 

「あー、確かにそれはそうですね」

 

 

「見たりしましたか……?」

 

 

「……」

 

 

目の前の少女は無言になるが……

 

 

「そう言えば見たわ」

 

 

少しだけ間を置いてそう答えた。

 

 

「本当ですか!?」

 

 

「付いて来てくださいな」

 

 

「分かりました……えっと……」

 

 

「……そうね、小悪魔とでも呼んでください」

 

 

「小悪魔……さん?分かりました」

 

 

自分で悪魔を名乗るんだ。

悪いとは言わないけど、不思議な感じがする……

 

 

「何かありました?」

 

 

「悪魔って自分で名乗るんですねって」

 

 

「契約では無くても、悪魔は悪魔である事を隠しませんよ。本当の名前は伏せますけど」

 

 

「なるほど……」

 

 

そう言いながら案内された先にはやっと壁が見えた……

壁伝いなら外に出れるかもしれないが……本当にレミリアさんがここにいたのか?

 

 

「あの……本当にレミリアさんを見たんですか?」

 

 

「うーんこっちの方には来てないんじゃ無いですか?」

 

 

「え?」

 

 

そう言うとポスンと身体を預けてくる。

……どう言う事?

 

 

「あの気難しいお嬢様が気にいる人間だなんて興味が湧きまして」

 

 

「……殺意を向けられるよりはマシですが……色々とツッコミたいんですが」

 

 

「不満ですか?」

 

 

「えっ?て言うか戸惑っているんですが」

 

 

「全て私に任せて……っ!?」

 

 

慌てて小悪魔さんが離れるが何が……

それと同時に何かが隣を過ぎて行って……目に入った時にはそれが槍だと悟った。

 

 

「やだなぁ、お嬢様……彼は心配してたんですからもっと早く出てあげればよかったじゃ無いですかあ」

 

 

「遺言はそれだけ?」

 

 

「いやいやいや、なんで急に殺伐になってるんですかぁ?」

 

 

「私のに手を出そうとしたじゃない」

 

 

「ん?」

 

 

レミリアさんのになった記憶はないんだが……

と言うか槍のせいで尚更恐怖度が増しているんですが。

 

 

「そんな気に入ったんですか?」

 

 

「別に、ただ見てない所で掠め取ろうとしたのが気に入らなかっただけよ」

 

 

「色々と理不尽だぁ」

 

 

「……と言うかレミリアさん見てたんですね」

 

 

「ええ、ずっとね」

 

 

「わざわざ放置してたと」

 

 

「その方が面白いじゃない」

 

 

「……」

 

 

本当にこの人は他者をいじめる事に事欠かないんだろうな……

 

 

「っといつまでも構ってる場合じゃなかったわね。パチェは何処かしら?」

 

 

「……パチュリー様ならいつも通りの場所に居ると思いますよ」

 

 

「そう、分かったわ」

 

 

「パチュリーさんって人がここの図書館の……」

 

 

「ええ、貴方が思っている通り、図書館を魔法で広げた魔法使いよ」

 

 

「なるほど……と言うか用があったんですね」

 

 

「ええ、結構大事な事がね」

 

 

「大事……?」

 

 

「貴方が……いえ、後で話すわ。今行きましょう」

 

 

「分かりました」

 

 

そうしてパチュリーさんの元へと向かう事になった。

……大事な話、俺も関係してそうなんだけど、一体何を話す気なんだろう?

 

 

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to be continued

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