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永遠亭、ここにあるって事は古くからある場所なんだろうけど……
それでもよくあるなと思いつつも案内された場所へと向かう。
「ここがそうですね」
「探すのは大変そうだな……」
「ここからここまでですよ」
「多く無いですか?」
「そうでも無いと思いますけど……」
そう言ったって1冊あるだけでも驚きなのに、数冊あるなんてマジかって思うわ。
「それじゃあ、待ってますので終わったら言ってください」
「あれ?戻らないんですか?」
「戻って欲しいんですか?」
「いえ……そう言うわけでは無いのですが」
「それに帰っちゃっていいんですか?」
「なんでですか?」
「また迷うと思われますし、大丈夫なんですか?」
「それもそうですね……そっちの事を全く考えて無かったです」
「それに……」
「?」
「あの時と違って今度はお嬢様見つかりましたよね」
「確かにそうですが……それがどうしました?」
「さっきの続き、出来ますよ?」
そう言いながら小悪魔さんが近づいて来る。
その顔は妖艶さを秘めている。
「小悪魔さ……」
「さて、小野寺さん……どうしたいですか?」
「……」
慌てて本の方を見る、ついついそっちの方を見掛けるが……今はこっちに用があるんだろう!!
「ふふふ、いつでも言ってくださいね」
「やめてください!!」
本気なのか遊ばれてるのか分からないまま、多少そっちに気を取られながら本を漁り始めた。
「永遠亭については……これか……。こっちもそうだけどまずはこれから」
永遠亭……そこには月人が住んでいて……いきなりなんだこれ?
「月の住人……?月に人なんて住んでいたのか?」
八意永琳……蓬莱山……てるよ?
「いや違うか、読み方はかぐや……かぐや姫!?」
どう言う事だ……?かぐや姫が実在しているのか!?
物語だと思っていたのに……
「因幡てゐに……この兎は……!!」
鈴仙・優曇華院・イナバ……間違いなくこの兎だ……兎でいいのか?
能力は……狂気を操る程度の能力……これか。
「幻覚……発狂……これは……」
アリスさん達も、レミリアさん達も危険だと思う。
自分でその恐ろしさが分かっているからこそ……尚更そう思う。
「瞳を見なきゃいいのかな……?」
他のメンバーの確認もするが……薬を作ったり幸運だったり……対応しようがないか?
そう思いながら次の文を読む。
「……え?」
不老不死……?妖怪みたいな長命じゃなくて……永遠亭の蓬莱山輝夜は不老不死……?
不老不死の薬は物語ではかぐや姫から渡されて富士山で焼いたんじゃないのか?
本人が飲んだのか?
「老いる事も死ぬ事もない……俺は戻るから違うんだけど……それでもこう言った事を知っているかもしれない」
会いたい……会って話を聞いてみたい……
「ただ……今は無理だろうな」
明らかに異変を起こす寸前だし今行言っても前のように。
……もうあの瞳は勘弁してくれ。
「どうですか?」
「小悪魔さん!?」
何かして来たわけではないが、つい身構えてしまう。
さっきのあったし仕方なくはあるが。
「いきなりその態度はこちらとしても悲しいんですが……」
「申し訳ありません」
「構いませんが、大丈夫そうですか?」
「はい、レミリアさんとかにも伝えたい事が出来ましたし」
「では戻りますよー」
小悪魔さんに連れられるまま元の場所へと戻った。
絶対小悪魔さん居なければ迷ってたなこれ……
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蓮司が書物を漁りに行ってすぐにレミリアは話し始めた。
「彼はどう思う?」
「どうって言われてもまだ分からないわよ……少々特殊には感じたのだけど」
「まあそれでいいわ」
「……何隠してるのよ」
「いずれ彼から聞きなさい」
「……そもそも彼、いつから紅魔館にいるのよ」
「だいぶ前、とだけ伝えておくわ。貴女がずっと図書館から出なかったのだもの」
「……それで、用件は?」
「後一月程で異変が起きる」
「根拠は?」
「さあどうでしょうね、それで私と咲夜で異変を解決しに行くわ」
「異変を解決?貴女が?」
「ええ、異変を起こせる私にとってその解決なんて暇潰しよ。つまらなければ丸ごと潰すわ」
「……面白ければ?」
「全力で潰すだけよ」
「……」
「何かおかしいかしら?」
「おかしさしかないのだけど……妖怪が異変を解決するの?」
「あくまで咲夜が解決すれば人間が解決したってことになるわ」
「屁理屈じゃないの」
「何か悪いかしら?」
「……しかしそれでも随分と唐突ね、そしてそれを私に伝える理由は?」
「その間、妹と彼の事を頼むわ」
「妹の件は分かってるけど……彼もなの?」
「ええ、ちょっと死んでは困るの。お願いしたわ」
「何?さっきは巫山戯て言ったけど……本当に彼に惚れ込みでもしたの?」
「色恋なんて、人間らしい事は正直どうでもいいわ」
「でも惹かれているのかも?」
「さあね、面白いかどうかだけ。そう言った感情はどうでもいい」
断言するように言い切る。
彼を他の人間と違うようには見ているが……ただそれだけだ。
何より死んで世界が勝手に戻されるのは苛立つし。
「……どうでもいい……としてもレミィが本当に入れ込むなんてあの時以来ね」
「あの時……?」
「……なんで貴女が覚えてないのよ」
「そんな記憶はないもの」
人間は彼と咲夜以外誰かいた?
気に入らない巫女達の記憶しかないけど。
「……私は興味が無かったから顔を合わせなかったけど人間の男がいたでしょう?」
「いつの話よ」
「去年の話よ、貴女がその事を話したんでしょうよ」
「……え?」
自分にそんな記憶はない。
パチェは何のことを言っているのだろうか?
「……そもそもレミィ……貴方が異変を起こしたのってその彼が貴女を唆したからでしょう?」
「いや……私は自分で異変を……」
起こしたはずだ……だってそんな記憶がある……
多少抜けてる気がするが……それでも異変は起こしたしパチェの言う男の記憶はない。
「その男の名前は?」
「知らないわよ、そこまで聞いてなかったし」
「だったら他に特徴は!!顔が良いとか背が高いとか……変な言語で喋るとか」
「そんな事も話されてないから分からないわよ……と言うか急に迫ってこないでちょうだい」
「……ごめんなさい」
「でもそうね……一つだけ言っていたのを思い出したわ」
「聞かせて」
「貴女は私に、まるで道化師の様な恐れを知らない話し方が気に入ったって言っていたわ」
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to be continued