幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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五十五話 自分なりの上海人形〜what's this.

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「人形を作れ……か」

 

 

レミリアさん本当に気に入ったんだなと。

アリスさんに教わった事を無駄にしてないからいいけど……このままじゃ俺も人形師になりそうな気もする。

 

 

「外の世界でも食っていけるよなこれ……」

 

 

師匠が優れ過ぎていたのもあって戻れたとしたら将来設計が安心出来るかもしれない。

……そもそも現状は外に戻れる手筈がないのだが。

 

 

「図書館に行けば何かあるかもしれないけど……」

 

 

図書館に殆どの物があるって言ってたし……加えて外の人間は殆どが餌になってるって事は幻想入りする人間は少なくとも他にも存在しているって事だ。

 

 

「ならば本はあるとは思う……。」

 

 

問題はそれを読む事をよしとしてくれるかだけど……

……レミリアさん所かパチュリーさんにすら見つかるとまずいかもしれない。

 

 

「今は……先に頼まれた人形を作りますか」

 

 

「何をしている?」

 

 

「あっ美鈴さん。今日は休みですか?」

 

 

館内で会うのは珍しいな……いつも門番しているイメージあったし。

 

 

「そうだな、四六時中仕事しているわけでもないし……休日だって時折ある」

 

 

「……」

 

 

門の近くを通るけど普段から寝てるし、ある意味仕事が休日なのでは無いだろうか?

 

 

「で、何やってるかですが……レミリアさんに頼まれて人形を作るところです」

 

 

「ああ、お嬢様が大層ご機嫌になる奴か」

 

 

「人形で喜んでいただけるなら嬉しい限りですけどね……」

 

 

「そうだ小野寺!私をイメージした人形も作れないか?」

 

 

「美鈴さんをイメージした……?」

 

 

「お前なら出来そうだしな!」

 

 

出来そうって理由で押し付けるのが一番良く無いんですが……

それで美鈴さんのイメージ……?

 

 

「……一応試してみます」

 

 

「そうか、出来たら教えてくれ!」

 

 

そのまま美鈴さんは去って行く。

イメージと言うか……ひとつ浮かんだ物はある。

上海人形、アリスさんが一番大事にしていた人形。

俺も作れない物かと……完全に一緒にはなる事はないしさせるつもりは無いが、自分なりの上海人形を作ってみようと思った。

 

 

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「頼まれた魔理沙さん人形は作ったけど……」

 

 

この前作ったような……?作ってなかったっけ?

いや作ったな……あれはどうしたんだろう?

 

 

「気にしても仕方ないか……」

 

 

自分だけの上海さんを作ってみようとする。

服装は上海さんは青だけど美鈴さんを考えると緑で……

 

 

「顔付きはどうしようかな……イメージって言われたし完全に被せるのも違うな……。」

 

 

着々と進めて行くが……そこで問題が生じる。

ついついイメージしてチャイナ服を作るが……センシティブだなこれ……

 

 

「いや……流石に人形にチャイナ服は変態って言われるかもしれないしな……」

 

 

だから切れ目も縫い付けて……いっそ洋服みたいに上と下別にするか……その方が問題ないだろう……

 

 

「スカート……でなんか言われるのもやだな。」

 

 

普段はスカートなんて気にしてないんだが……一度気にし始めてしまったせいで、余計に気になってしまってスカートも違うんじゃないかと陥ってしまった。

 

 

「……上海の服装をどうするか」

 

 

その結果……だいぶ迷走してしまったのだろうと自分でも思う……

 

 

「なんだこれ」

 

 

人形だけならまだマシだった、出来栄えも自信があったし。

ただ……最初のチャイナ服からなんか人形に着せる服じゃないと迷走し始めたのが行けなかった……

 

 

「……その結果が……これか」

 

 

外の世界ではジャージと呼ばれていた物になってしまった。

これだったらチャイナ服の方が良かったと思う。

 

 

「服装だけは悪いけど……この子も大事な子供の一人だし……無碍に扱うわけにはいかないよな」

 

 

人形を大事にする。

フランドールの元へと送られた人形がどうなったのかを知らないまま、アリスさんの教え通りに大事に扱う。

 

 

「ただ……この服は本当に大事に扱っているのだろうか?」

 

 

考えてみよう……親として……娘がジャージを着ていたら……うん悲しいかな。

 

 

「作り直そ……」

 

 

「出来たか!!」

 

 

「うわっ!?」

 

 

ノックもせずにドアがバンと開かれる。

ひっくり返るまではしなかったが、ビクッとする。

 

 

「おー、ちゃんと出来ているじゃないか!!」

 

 

「美鈴さん……ノックはちゃんとしてください……」

 

 

正直心臓に悪いんで……未だに吸血鬼の住処という事で夜も怖く感じる時もあるのに。

 

 

「……はーい、気を付けはする」

 

 

返事はするもののこっちは向かず人形の方見ており空返事だ……本当に大丈夫か?

と言うか人形も人形で大丈夫か?

 

 

「ふむふむなるほど」

 

 

「……」

 

 

本当に分かっているのか疑問に思いつつ答えを待つ。

この子はウチで引き取って作り直しだと思うけ……

 

 

「気に入った!!」

 

 

「え?」

 

 

「え?って自信作なんだろう?この人形は」

 

 

「いやちょっと服g ……。」

 

 

「分かるぞ!服が一番力を入れたんだろう!!」

 

 

話を遮る勢いで喋って来て反論し返せない。

と言うか……時間は色んな意味で掛けたけど力はどうだろう?

 

 

「この服装が特に気に入った!なんて言うんです?」

 

 

「えっと……ジャージ?」

 

 

「ジャージですか、お嬢様に頼めば私も用意できるかな」

 

 

「え?」

 

 

「どうした?」

 

 

「着たいんですか……?」

 

 

「偶にはこう言う服もアリかなって。いつもチャイナ服ばかりですし」

 

 

「確かに何処かで売ってるかもしれませんが……」

 

 

「何より、動き易そうですしね。」

 

 

「あっそれははい……動き易いでしょうね」

 

 

元々体育とか運動用の服だしな……そりゃ動き易いだろう。

 

 

「この服だと蹴り上げると見えてしまうので……」

 

 

「そう言う話はどうでもいいですから……」

 

 

「それではこの人形貰ってく。ついでに咲夜さんにこの服あるか聞いてみるとする」

 

 

「……分かりました」

 

 

まあ美鈴さんは確かに門番だし……動き易い意味では正解と考えよう……絶対に門番がする服装ではないけど……

 

 

「最悪なのはパチュリーさんとかだしな……」

 

 

パチュリーさんは運動あまりしないって言ってたし……ジャージは楽だから慣れると多分後悔する事になるし……

レミリアさんもお嬢様としての品格が消えるし……やっぱ失敗だったのでは?

 

 

「師匠……まだまだ俺の腕は未熟なようです」

 

 

これからも練習はするものの、なんだかんだから回った物が出来て師匠は追い越せない気がしてきた……頑張らないと。

 

 

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to be continued

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