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「ここは……?」
何があったのか状況整理をしながら周囲を見渡す。
側には咲夜さんが居た。
「咲夜さん、一体何が?」
「目を覚まされたのですね」
「……お陰様で」
脚を見る、包帯が何重にも巻かれていて見ただけでは判断出来ない。が……感覚が無い事から脚を失ったのだろう。
「遅れて、申し訳ありませんでした」
「え?」
頭を深く下げて謝られるが……そんな咲夜さん達が悪い事をしたわけじゃないだろうに……
「私達のせいで、小野寺さんにここまでの重傷を負わせてしまうだなんて」
「いえ、頭を上げてください。異変解決を頼んだのは俺なんですから」
「身内の問題事に巻き込んでしまうだなんて……」
「いえ……俺も迂闊で……って今はそうじゃない」
慌てて起き上がろうとするが痛みで起き上がれない。
「痛っ」
「小野寺さん、無理に動かれては……」
「そうは言ったって……今はそれどころじゃ無くて……咲夜さん!!俺はいいのでレミリアの手助けを!!」
「ああ、そう言う事ですか」
「のんびりしてないで急がないとやられ……」
「ああそれなら大丈夫ですよ」
「なんで……?」
「お嬢様はいつもと違って本気ですから」
「本気……」
「破壊とかの分野では勝っていませんが、万能な方なのであちこちフランさんに勝ってますし負けませんよ」
「……それでも」
「お嬢様は貴方の身の安全を頼みました」
「……」
「貴方の言う事も分かるけど……理解して」
「……分かりました」
レミリアの事は心配だが……それに気になる事も沢山あるし……
「咲夜さん……」
「何かしら?」
「異変って解決したんですよね?」
「ええ、首謀者の八意永琳を止めたわ」
「それなら良かったです……」
「ってカッコ付けられたら良かったのだけどね……」
「え?何があったんです?」
「ウチのお嬢様は見事に騙されたのよ」
「え?騙されたって?」
「……異変の主は八意永琳だったのだけど、偽りの月を掴まされまして」
「偽りの月?」
「ええ結局博麗の巫女が真実を突き止めちゃったの」
「ああ……霊夢さんですか」
「そうよ、だから異変はもう終わったの。問題ないわ」
「良かった……」
「良かった、ね」
「何かありました?」
「貴方、自分の事はどうでもいいの?」
「自分の事ですか?」
「脚よ脚」
「ああ……脚ですか」
「そうよ、なんで気にしてないの?」
「……治るなら治りますし、治らないなら仕方ないかなって」
「仕方ないって……貴方の脚でしょ?」
「それはそうですけど……異変を止める事が大事だったので」
「そう……まあこっちでもやる事はやって見るわ」
「ありがとうございます」
こっちの問題は済みそうだ……だからレミリア頑張ってくれ。
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「お姉様、もっともっと」
「フラン、焦らないの」
レミリアは妹の攻撃を軽くいなす、パチュリーと美鈴がいるがそれでもやはり辛い。
「咲夜は?」
「私達で時間を稼ぐわ」
「……なるほど、分かったわ」
パチュリーは了承して戦う。
しかし妹の名に恥じない強さだ……
「神槍:スピアザグングニル!」
「日苻:ロイヤルフレア」
フランの周りを弾幕が、槍が包む。
これで止まってくれればいいのだが……
「あっはっはっはっはっは」
「やはり無事ね……」
これくらいでは余裕だと言わんばかりに、それどころか……
「禁忌:フォーオブアカインド!!」
フランドールが四人となる。
危惧していたが結局は発動させてしまった……
「まだなの?」
「後少し……」
「いっくよーお姉様!!」
そのまま暴れ始める……そう思った時……
紅魔館の窓が割れた。
「お届け物だぜえええええ」
「魔理沙!?」
魔理沙が紅魔館の中に入ってきて、全フランの目も釘付けになる。
「魔理沙……来てくれたんだ」
「おうフラン、遊ぼうぜ」
そのまま外へと出て行く、フラン達も追いかけて行く。
「間に合ったわね……」
「レミィ、間に合ったけど……魔理沙は大丈夫なの?」
「ええ問題ないわ。本来であれば宴会を開く気だったのだもの」
「だったら何よ」
「宴会だもの。彼女がいるに決まってるでしょ?」
そうして外では、魔理沙だけではない。
紅白の衣装をした巫女がフランの前へと立ち塞がっている。
「夢想封印」
「霊夢ー、それはー」
四人いたフランドール達が打ち落とされる。
妖怪退治専門の巫女が相手じゃ敵わない。
「全く……なんで異変解決したばかりでコイツの相手しなきゃならないのよ」
「いいじゃないの別に、その分食べ散らかすのでしょうから」
「紫、でも紅魔館被害が大きいわよ?」
「そうね、でも貴女はそんなの気にしないでしょう?」
「勿論」
「……まあ貴女らしいですけど」
紫は紅魔館の方を見る、そして気付く。
「ごめんなさい霊夢、やっぱり私は帰るわ」
「何?勝手にしたらって思ったけど、アンタが帰るのは意外ね」
「ちょっと会いたくない人がいるのよ」
「ふーん」
興味なさそうに返答する。
実際に紫の行動には興味が無い。
「まあ、誰か居るのかしら?」
既にスキマ妖怪への興味は失せており、それよりも紫が何を嫌がったのかに興味を持った。
「宴会はこれでもするでしょうし、その時分かるでしょう」
つまらなそうな人間ならどうでもいい。ただそんなつまらない人間を紫が嫌がるわけがない。
「まあ、出て来たらだけどね」
そもそも人間かも分からないし、何よりレミリアが隠してくるかもしれない。
それは全く分からない……
「はあ……また紅魔館から異変が起きないといいけどね……」
わざわざ異変を起こそうとするとは思わない。
ただ……何があるか分からないし……
「まあ疑うのは後でいいわよね」
宴会が始めるしそっちを優先しようと、博麗霊夢は頭の中を空っぽにするのだった。
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to be continued