幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

64 / 238
〜魔法使い集結編〜
六十二話 お茶会のお知らせ〜tea break.


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

紅魔館での暮らしも慣れて来た、その中で気付いたことがあるんだが……

 

 

「魔理沙さん……またですか?」

 

 

「お邪魔するぜ」

 

 

「また来てるんですか……?」

 

 

「ああ、図書館寄ったからな」

 

 

「また盗って来たんですか……?」

 

 

「ああ、読むか?」

 

 

「後でちゃんと返して下さいね」

 

 

「死んだら返すぜ」

 

 

「……それやって前にアリスさんに怒られましたよね」

 

 

「何のことだ?」

 

 

「……いえ」

 

 

魔理沙さんにも記憶はない。

霊夢さんに記憶が無かった以上、ない事は分かっていたが……

 

 

「そうか、なら私は帰るが」

 

 

「まあ少し待って下さい」

 

 

「まだ何かあったか?」

 

 

「はい」

 

 

「それなら構わないが、早くしてくれよ?」

 

 

「ええ、すぐ終わりますので……」

 

 

「そこまでよ!!」

 

 

バタンとドアが空いてパチュリーさんが現れる。

それに魔理沙さんは驚く。

 

 

「なっ蓮司騙したな!!」

 

 

「騙したって言うか……流石に毎度魔導書を持ってかれるとですね……」

 

 

「裏切るなんて卑怯者ー」

 

 

「少しは反省しようとしなさいよ……」

 

 

「やなこった、私は悪いと思ってないしな」

 

 

そう言ってその場に座り込む、なんで?

 

 

「そう、反省して貰わないと困るのだけどね」

 

 

そう言ってパチュリーさんはその場に正座する。……だからなんで?

 

 

「あの……二人とも?」

 

 

「何?」

 

 

「何だぜ?」

 

 

「何故ここで座り込むんです?」

 

 

「そりゃ此処の方が話しやすいしな」

 

 

「そうなんですかねえ……?」

 

 

「それに、貴方だって偶にはワイワイしないとダメよ」

 

 

「一応、レミリアは毎日来ていますが……」

 

 

「また人形劇見に来てるのね……まだ歩けもしないのにレミィは無茶させて……」

 

 

「腕はあるので、人形を作ることは出来てはいますが」

 

 

「アリス並みに上手だよな」

 

 

「……そうですね」

 

 

「……?」

 

 

魔理沙さんには死に戻りのことは話していない。

最初に話す余裕が無かったこともあるが、図書館の本が犠牲になると共に、仲良くなって行ってしまったため話すのが怖くなってしまった。

レミリア同様に、話さなきゃって思う気持ちもあるが……これは話さなかった事で何か不都合があるわけじゃないしと。

 

 

「そう言えば……」

 

 

何かを思い出した、と言うよりもこちらの顔を伺う様に話し始める。

 

 

「明日、お茶会を行うわ」

 

 

「そうなんですね、まあ俺は行けないでしょうけど」

 

 

「もしかして私がわざわざここに追い詰められたのって……」

 

 

「ホールを汚されたら困るからよ」

 

 

「しまった、それならホールからなら逃げられたな……」

 

 

「魔理沙」

 

 

「悪かったって……それで私も参加していいのか?」

 

 

「本を返したらね」

 

 

「うぐっ……」

 

 

「いや返しなさいよ、全部とは言わないから」

 

 

「……ただで飲み食い出来る方がマシか、少しだけだからな!」

 

 

「本当は全部返して欲しいのだけど、まあ仕方ないわ」

 

 

「賑やかになりそうですね」

 

 

「貴方も参加するのよ?」

 

 

「いや……俺まだ辛いのですが」

 

 

「そうも言ってられないわ」

 

 

リハビリとか兼ねてなのだろうか?

それだと脚すら戻ってないのにリハビリなんて不可能だが……

 

 

「アリス・マーガトロイド、彼女も参加するわよ?」

 

 

「本当ですか!?」

 

 

「ええ本当、だから貴方も参加しなさいって」

 

 

「アリスも参加するなら蓮司も居た方が良さげだな、人形遣いの先輩として教わる事多いだろうし」

 

 

「同じ人形使いとして教わる事が多いと」

 

 

「いや違うぞ?」

 

 

「え?何がですか?」

 

 

「アリスは人形遣いだ」

 

 

「ですから人形使いですよね?」

 

 

「ニュアンス?よく分からないが違うんだ……」

 

 

「はっはぁ……」

 

 

よく分からない、何か違う?

悪くない事ではあるが……なんと言うか複雑に感じる

 

 

「しかし……それなら参加しますけどどうしましょうか?」

 

 

「こう言う時こそ妖精メイド達を酷使させるから気にしないで」

 

 

「分かりました……」

 

 

何というか……申し訳ない気持ちで一杯になるが……

 

 

「なるほどな、明日のお茶会は凄い賑やかになりそうだな」

 

 

「魔理沙さんが一番賑やかそうですけどね……」

 

 

「まあな、貰えるもの全部貰っていくし」

 

 

「……」

 

 

この人、また本を持ち帰る気しかしないのだけど……大丈夫なのだろうか?

 

 

「あーパチュリー」

 

 

「何?」

 

 

「明日に備えて今日泊まっていくから。部屋の準備とか伝えておいてくれると助かる」

 

 

「……図々しいわね」

 

 

「別にいいだろう?」

 

 

「……本はどうするのよ?」

 

 

「それはだな」

 

 

魔理沙さんは服の中をガサゴソしている。

一体何をする気だ?

 

 

「はい、これ」

 

 

魔理沙さんから取り出されたのは数冊の魔導書だった。

 

 

「……これは?」

 

 

「今日借りてくつもりだった本だ、残念だけどな」

 

 

「……」

 

 

「ちゃんと約束通り返したからいいだろう?」

 

 

魔理沙さん、ちゃんとパチュリーさんの方を見てあげて下さい!!

今パチュリーさんしちゃいけない様な顔してますから!!気付かないとヤバイですから!!

 

 

「それじゃあ、レミリアに飯をタカりに行くか」

 

 

「どんだけ傍若無人なのよおおおお」

 

 

そのまま厨房へと向かった魔理沙さんへとため息を吐く。

俺でも吐きそうというか、今吐いた気がする……

 

 

「本当に自由過ぎるわね」

 

 

「放置で良かったんですか?」

 

 

「魔理沙に関しては良くない事だらけだけど」

 

 

「でしょうね……」

 

 

「久々にアリスに会えるし問題ないわ」

 

 

「俺のためにわざわざすみません」

 

 

「構わないわ、別に用もあったし」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「気にしなくていいけどね」

 

 

「分かりました」

 

 

気にしなくていいってより聞いて欲しくなさそうに見えるし諦めた。

 

 

「しかし……またアリスさんに会えるのか」

 

 

紅魔館に来てから一度も会ってなかったし、本当に久々だ。

少しでも話せたらいいなと思うばかりだった。

 

 

そして翌日、今からお茶会が始まる。

そこにはアリスさんもいた。

 

 

ちゃんと話さないと、色々と話したい事を……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

to be continued

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。