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「それでは、今から質問をするわ。尚、答えなかったら徐々に尋問や拷問に変わる可能性もあるから注意しなさい」
「なんでいきなりこんなピンチなんです?」
「心当たりないの?」
……パチュリーさんに詰め寄られる。
本当に何が……?悪いことした?
「魔理沙の件どうしてか聞いていいかしら?」
「……気付いたんですか?」
「ここにあった人形、消えてるしね」
「あっ……」
レミリアが持っていったと言えば言い訳は出来たかもしれないが……流石に嘘吐くわけにもいかないしな……
「それで、見つけたら言うように言ったんだけど、どうして逃したの?」
「実は……最初からこの部屋に居たらしくて……」
「え?」
パチュリーさんも驚いている。
そうだよな、俺もいるとは思わなかったし魔法使いは尚更察せただろうし……
「話して程々したら、そこの人形を持った上で帰られまして……」
「連絡は?」
「したら逃げますよ?」
「それも……そうね」
霧雨魔理沙と言う少女を理解しているからこそ逃げるって分かっている。
逃げられたら……実際どうしようもないし……
「だから無罪に……」
「なるわけないでしょ」
「そんなー」
残念ながら罰が下されるらしい。
仕方ないけど……どうしようもなかったと思うんです。
「何すればいいんですか?」
「そうね……学力はどのくらい?」
「高くはないし低いって程でも無かったですが」
「翻訳って出来るかしら?」
「いや無理ですよ!?英語そこまでの才能無いですし」
「ああ、英語じゃないわ」
「他の言語は尚更無理ですが……勉強して無いですし」
「そこら辺ではないの、出来ると嬉しいって程度だけど……」
「……無理だと思いますが、なんの翻訳をやらせたいんですか?」
「……古典って出来ない?」
「古典ですか?」
「紅魔館に訳せるのが居ないのよね、しょうがないんだけど」
そう言えば名前的に考えると全員外国人か、咲夜さんは違うけど古典とかよりは英語向きだろうし……
それじゃあ確かに無理か……
「古典なら完全に無理なわけでは無いんですが……使うんですか?」
「ええ、ちょっと使えるかなって」
「……?」
何をする気か分からないが、パチュリーさんの話を聞く。
翻訳する場所やその意味を……
「助かるわ、これで少しはマシになるかもしれない」
「何故そんな、急にこんな事をし出したのでしょうか?」
「永遠亭との件で少し必要なのよ」
「永遠亭と交渉するんですか?」
「ええ、それで姫様が云々って」
姫様……蓬莱山輝夜か……
彼女は一体何を……?
「彼女達が勧めてきた本をそのままじゃ読めないから悪いけど頼んだわ」
「了解……ただ……その本はかぐや姫のか」
話になる程の有名な人だ、達筆で読めないとか難しい言葉を使ってきたら……と思う。
不安ながらも本を取り訳し始めた。
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古文そこまで得意では無いが、赤点を取る程ではなかった。
だけど……相当難しいんですが……
「流石平安時代って言ったところなのかもしれない」
正直分からない単語もある……
そう言ったのは全て飛ばして、分かるところを訳して行く。
「しかし……なんだこれ?」
竹取物語とかかと始め思ったが……
最初が同じなだけで全然違うぞ?
「働きたく無い姫が如何にサボるか……?」
本当に何が書いてあるんだこれ?
訳は間違っている気しかしないけど……こう書いてあるよなあ……
「五つの難題とかも……これが現実だったら正直ドン引きするぞ?」
見てはいけない物を見てしまった気しかしない……
ただ翻訳を続けるしか無いか……
「最後はマシになる事を祈ろう……」
そう祈って最後まで翻訳する。
……ダメでした。
「突っ伏してどうしたのよ?頭痛くなった?」
「いえ……翻訳終わりました」
「早く無いかしら?」
「一応古語とは言え母国語なので……完全な翻訳では無いですが……」
「読めればいいのよ」
そう言いながらパチュリーさんはページをめくり、翻訳された文を読んでいく。
そして……そのまま険しい顔になった。
「巫山戯てるの?」
「いえ!!それちゃんと訳したらそうなったんです!!」
「なんか引っかけとか、貴方が騙されたとかあるんじゃないの?」
「……いえ、完全に全てが読めたわけではないですけど、それでもその文は大体そうなんです」
「そこまで言うのなら信じるけど……」
正直信じ難いのは分かります。
翻訳してた俺でさえ信じきれてないんですから……
「このまま言えばいいのかしらね……正直怒らせる気しかしないのだけど」
「……信じて下さい。と言いにくいなあ」
「でもあってるんでしょう?信じるわよ」
「訳したせいでこんな微妙な雰囲気になるとは思わなかった」
「これは……送られて来た物が悪いから仕方ないわよ」
不死になったから好き勝手にやって自由に生きる
まるで最近流行ってる感じの漫画の様なお決まりパターンにかぐや姫までもがなってしまったとか信じたくないんだが
「……そう言う本もあるって割り切ろう」
歴史マニアとかが見れば間違いなく卒倒するだろうけど……
ただ少なくとも幻想縁起では蓬莱山輝夜が本物のかぐや姫だってあったし……
わざわざ嘘の書かれた本を大々的に出版もリスク高いよなって。
「また……そのうち永遠亭のメンバーについては読んだ方がいいかもしれない……」
じゃないとギャップ差に押し潰されるかもしれないし……
ああ、藤原さんもそのうち探してみようか。
「それじゃあ今日はありがとう。巻き込んでしまってごめんなさいね」
「俺が出来る事はこれくらいですから……」
「実際、一般人以上に頑張ってるわよ。だからむしろ誇ってちょうだい」
パチュリーさんに最後褒められて、部屋を去って行く。
翻訳は、最初は不安しか無かったが……ちゃんと出来てよかったなと思う。
これから先も出来ることをうまく使って、みんなの役に立てたらいいなって、そう願うばかりだった。
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to be continued