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翌日、全員に伝えておくべきだと思い永琳さんの元へと向かった。
永琳さんは忙しそうにしているが……タイミングが悪かっただろうか?
「どうしたのかしら?」
「今大丈夫ですか?忙しそうですが……」
「いつもこのぐらいだから問題ないわ。用件があるのなら」
「願いの件なんですが……」
「それは悪いけど輝夜に……あああの子出て来ないのね」
「そうですね……」
更に言うなら聞いたところでだったしなと。
永琳さんに言ってどうにかなればいいが……
「聞かせてちょうだい」
その後、永琳さんにも同じ事を話した。
当然と言えば当然だが頭を抱えてしまった。
「正気?」
「はい」
「そう……」
「輝夜さんにも事情はあるんだとは思います」
「……まあ、そうね無くはないわ」
「しかし恩人にああされてしまうと……」
「そうね……殺し合いするのも放置してたけどいい加減どうにかするべきでもあるわね」
「当たり前のように殺し合われても困りますし……」
俺は死にかけで済んだ……済んだと言っていいのだろうか?とも思うが。
実際竹林に迷い込んだ人が死者とかになってるのでは無いかと思う。
「……理由はあるのよ」
「理由ですか……?」
その点は我儘や自分がやりたいからと考えていたが、理由はあるのだろうか?
「あの子が不老不死なのは知っているでしょう?」
「分かっています、色んな書庫にありましたし」
「どうしても、永久を生きるとなると……出来る事はなんでもし尽くすわけなのよ」
「そうですね、実際の所時間が無限にあるならなんでもやり尽くせます」
「そしたらどうなるか分かる?」
「……暇だからとか言い出しませんよね?」
「違うわ、生きている実感が無くなる。何もする気が起きなければ死んでいるのと一緒になるわ」
「……分からなくもないですが」
「……だから姫様は自分が生きている事を実感する為に」
「……色んな手を使って殺し合いをするんですか?」
「そう言う事」
「……」
何もやる気が起きなければ、人は朽ちていくのみ、確かにその通りだ。
人が人らしく生きるには刺激が必要になる。
ただし、そんな綺麗事だけでは収まらないだろう。
「……妹紅さんにとっていい迷惑ですよね」
「そうね。彼女はただ巻き込まれているだけだもの」
「……ダメじゃないですか」
「甘やかし過ぎたかしら」
それ以外の点を見ても、普段から永琳さんは甘やかしている印象がある。
特にやり過ぎでは?と思うケースが何度か見られた。
「だから皆、あの願いです」
「……あってはいるんだろうけど、飲まずに部屋に籠ったと」
「……はい」
「プライドが異様に高いものね、認めたくないっていつも通りやってるのが目に浮かぶわ」
「だから仲良くしろとまでは言いませんが、どうにかならないかなと思いまして……」
「いい加減、立ち向かわなきゃいけない問題ね」
「……」
各々がどうにかしようと思ってももどかしいと思うケースはよくある、もう一度話せないものか……
「着いてらっしゃい」
「うん?」
「姫様の所へ行きましょ」
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「……何?」
「何じゃないでしょ、意地張ってるのは貴女じゃない」
「ぐっ……永琳に言ったの?」
「皆に話しましたよ……願いの話になりましたし」
「そう……」
「貴女が好き勝手やってその結果がこれじゃない。どうするの?」
「永琳……どうするって言われてもねえ」
予想は付いていたけど……やっぱ輝夜さんは永琳さんには弱いのか。
「えぇ……」
「一応、他の人はどうなったの?」
「全員、同じになりました」
「……は?」
そりゃ驚くよな、実際に俺もこれは驚いたし。
「全員で私を追い詰めたいわけ?」
「……そもそも追い詰めるとかそう言った気は一切ないですし、先にやったのは輝夜さんの方では」
「そう言われると言い返せないけど」
「私からも今日は言わせてもらいますからね」
「永琳……?」
「かつて来たメンツならまだしも一般人さえも巻き込んで、それで願いをって事で許したけどその結果がこれですか」
「ちょっと待って永琳、これにはワケが……」
「ならそのワケは……?」
「……」
輝夜さんが悩み出す、その時点でアウトなのでは?
「……そうよ」
「ん?」
「私は永遠亭から出られないの。だから妹紅が永遠亭へと来たら考えるわ」
「ちょっと輝夜さ……」
「分かったわ」
「永琳さん……?」
「流石永琳分かってくれるじゃない」
「妹紅さんが来た場合、土下座ね」
「え?」
「来た場合土下座して貰います」
「……何を言っているのかしら永琳?」
「いいわね?」
「……」
「あの、輝夜さん……?」
「いいじゃないの……」
「え……?」
土下座までしろって言った覚えはないしそもそもこれ何が起こっているんだマジで!?
「へえ、良いって言ったわね」
「元々蓮司との約束ではあったしね、それで半端とは言えこなして見せた」
「……」
え?アレ、マジで半端扱いなのか……?
まあそれは置いといたとしても……謝罪の気はないかやっぱり……妹紅さんは来ないだろうし
「だから私はそうそう永遠亭から出られないから、あの妹紅が来た場合はしてあげるわ」
……肝試しの時に普通に出回ってた気がするんだが、注意しようにも永琳さんが良い笑顔してるし何か企んでいるのか?分からない
「言ったわね」
「言ったわよ、断言したわ。まああの妹紅が万が一……いや億が一来る事なんてあり得ないでしょうけどね」
「それは良い事を聞いた」
「え?」
入り口の方を見る、妹紅さんがいる……え?なんで!?妹紅さん絶対に来るタイプじゃないでしょうよ!!
「妹紅……?」
「よう来たぜ輝夜」
色々と混乱している。てゐが隣でピースしてるけど理解出来てない。
永琳さんもガッツポーズしてるからこれが目的だったんだろうけど……俺何も聞いてないんですけど!?
「とりあえず……状況説明してください……」
突然動き回った状況に、一人だけ追い付けずに困惑した俺は、深刻な空気をぶち壊したのであった。
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to be continued