幻想郷で死に戻る俺は   作:せかいちっ!

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〜魔法の森のその奥へ〜
九十一話 不思議な同行者〜destination is the same.


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久々に魔法の森を訪れる事になった。

死に戻りしてからは初めて故に何もかもが懐かしく感じる。

 

 

「蓮司の行き先って、この奥であってるの?」

 

 

「そうですね。前見た地図では、魔法の森のその奥に無縁塚がありました」

 

 

「成る程ね、じゃあこのまま森を突っ切っていけばいいんだ。分かったよ」

 

 

「ただ……無縁塚までの行き方を分かっていないんですが」

 

 

「地図を見たんじゃないの?」

 

 

「森の中まで詳細に書いてある地図なんてまず見つかりませんので……」

 

 

「確かにそれはそうだね。私も魔法の森の存在は知ってるけど見た事ないや……迷いの竹林の地図もないけどさ」

 

 

「なのでサッパリです!!」

 

 

「……いや、それはあんまりだと思うけど」

 

 

「あの時はアリスさんが来ると考えていたので……」

 

 

「いやいや、それって他力本願じゃない」

 

 

「まあ……そうですね」

 

 

「それに、アリスに地図でも描いて貰えば良かったんじゃないの?」

 

 

「……」

 

 

「あのさあ」

 

 

「……すみません」

 

 

「……まあいいや、行くよ」

 

 

「そうですね、森の地形もアリスさんの家周辺を始め少しは覚えているので迷子にはならないかなって……」

 

 

「違うよ、いきなり森に入るわけ無いでしょ」

 

 

「え?どうするんです?行かないって言われたら少し困りますが……」

 

 

「人里へ行って、知ってる人とか居ないか探した方がいいよ」

 

 

「アリスさんが迷子になった人里の人を送ったりはしてるらしいですけど、あくまで皆迷子ですし……森内を詳しい人って人里に居ますかね?」

 

 

「居るか居ないかじゃないよ。大事なのは居たらいいだから」

 

 

「そう言われると……そうですね。探さなければ話にすらならないと」

 

 

事前情報を怠ったのは俺だし、方針としては一番正しいと思う。

納得しつつ人里に向かおうとする。

しかしそうした途端、魔法の森の茂みからガサガサ音がする。

 

 

「誰かいるのか?」

 

 

「……むしろ僕の方こそ驚きなんだけどね。魔法の森にでも用があるのかな?」

 

 

銀髪に眼鏡。頭の先にはアホ毛のようなものが生えているようにも見えるが、雰囲気的には堅物そうに見える。

服装を見ると、本当に驚くような物だ。和服にも洋服にも見える。

人里の人間は和服どころか作業着だったからビシッとしている事にも。洋服に感じられる服にも驚かされた。

しかしそれ以上に驚くのは、目の前の人が男性である事だろう。……男装麗人とか言った言葉も存在しているみたいだし、そう言う格好をしているだけかもしれないけど……声からして間違いなく男性だろう。

驚いた理由でもあるが、幻想郷に来てから人里以外で男性を見たのは初めてだな。

 

 

「無縁塚に用がありまして」

 

 

「……あんな場所に用って、何もないと思うけど」

 

 

「知っているんですか?」

 

 

「今無縁塚から帰って来た所だしね」

 

 

「!?」

 

 

無縁塚の事を知っているどころか、今行って来たばかりだって?

正直案内して欲しいんだが……

 

 

「何を驚いているのか分からないけど……」

 

 

「無縁塚、案内して貰ってもよろしいでしょうか?」

 

 

「え?君達今から行くんじゃないのかい?」

 

 

「実は場所を分かっていなくて……」

 

 

「ますます君達の行動が謎なんだが」

 

 

「無縁塚に行かなければならないんです」

 

 

「……まさか幽霊の類じゃないだろうね?」

 

 

「違いますよ!?なんでそうなるんです!?」

 

 

「既に君は死んでいて、眠る場所を探していると考えた結果だが」

 

 

「生きてますからね!?」

 

 

「そうか、なら別の理由か」

 

 

「そうですね……お願い出来ませんでしょうか?」

 

 

「……僕は今帰って来たばかりだ、ここらの物も運んでおきたいしね」

 

 

「ここらの物って……」

 

 

彼の手元を見ると確かに何か持っている、森の中で邪魔じゃ無かったのだろうか?

 

 

「意外と重いのもあったし少し軽くしたい気持ちもある。すまないがこれの一部を店に運ぶのを手伝ってくれないかい?」

 

 

「それは……構いませんが妹紅さんもいいですか?」

 

 

「まあ構わないけど、人里で探すのも苦労しそうだし。私も持つよ」

 

 

「ああそれは俺がするんで大丈夫です。持ちますよ……えっと」

 

 

「ああ僕の名前は森近霖之助だ。近くの香霖堂で店主をしている」

 

 

「自分は小野寺蓮司と言います」

 

 

「藤原妹紅だ」

 

 

「了解したよ。ただ残念な事に店もあるし今日明日案内するってわけにはいかないが……数日以内には無縁塚へと案内する事を約束しよう」

 

 

「有難うございます!!」

 

 

流石に魔法の森をどうにかすれば抜けられると思ったのは早計だったのだと思う。

ただ結果的に案内出来る人を見つけたのでプラスだプラス。誰が何を言おうとも結果がよければ全て良しなんだ……

それに、霖之助さんは香霖堂って言っていた。

 

 

「魔理沙さんの霧雨魔法店は店主が居ないから何か違うし……人里のお店は結局寄れてないし」

 

 

どう言ったものが売っているんだろうと気になっている。

流石にコンビニどころか商店街などで売っているような品物も幻想郷には流れ着いていないだろうし……売っては無いだろうなとは。

 

 

「だからこそ楽しめそうな気がする!!」

 

 

「蓮司、何かあったのか?」

 

 

「いや、店って言われて気になってるわけでして」

 

 

「人里にもあると思うが……あーそういや香霖堂か」

 

 

「妹紅さんは香霖堂の事、知ってるんです?」

 

 

「慧音が確かその話をしてたなって、普通とは違う珍しいものばかり置いてあると」

 

 

「本当ですか!?」

 

 

「いや、私も行ったことないからね?」

 

 

「それはそうですけど、実際そうだったら良いじゃないですか」

 

 

「そう言うもの好き……あー君ロマンが好きだったもんね」

 

 

「当然、ワクワクが止まりません」

 

 

無縁塚に行くという目標もまだあるが、今はそれ以上に香霖堂が楽しみで仕方がない。

霖之助さんの後について荷物を運びながら、香霖堂へと辿り着いたのであった。

 

 

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to be continued

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