ボーイ8メンタルアウトアウト~学園都市編~   作:真夜中のミネルヴァ

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第136話 獄中艶話 その3

 

 小半刻余りの後――。

「ワリぃ、徳さん、ちょっと待って」

 カズヤがまた布団から起きると用を足しに部屋の隅へと向かった。これで二度目で、「若いなぁ――」と、シニアの二人からの羨望とも冷やかしともとれる声が上がる。

 浩平もこっそりあてがっていたトイレットペーパーはすっかりグショグショになっていて、布団に擦り付けるたびに浸み出してこないかと気が気ではなかったのだった。

 徳さんの目の前で二人が演じたというラブシーンは、ラブシーンには違いないがあまりにも予想外で扇情的なものだったからだ。

 ベンチの上で密やかに始まったプロローグもスゴかったが、女が全裸に剥かれてからは息を呑むような大胆な濃厚プレイの連続だった。

 女の体の隅々までが露わにされて、それがいったいどのようにされていったのか、老人と聞き手たちとの間で行き交う卑猥な言葉のやり取りを、ただ耳をそばだてて聴いていただけだった浩平ですら、まるで手に取るように、目に見えるようにさえなっている。

 まるで男と女がどこまで許し合えるものなのかを一途に確かめあっていた二人。

 睦み合う話し声の内容から――女は生粋の日本人のようなネイティヴスピーカーで、それがまたいっそう好ましかった――二人が先生と生徒という関係だったことにも驚かされていた。

 教え子に犯される美しい女教師――。

 その最中の女のしぐさ、態度のどれもが慎まし気で愛らしく、男の子が夢中になったとしてもちっとも不思議ではなかったのだ。

 人の身の穢れを意識させない清らかさをたたえた美女と、それを間近で賛美するために寄り添う存在。

 浩平は老人の話にすっかり心を奪われて魅了されていたのだった。

「で、それからどうした? やっとホンバンか」

 森山が話の先を促し、

「それがおかしなことに坊主の方にはその気が全然ないみてぇでよ、自分は服を脱ごうとすらしねぇんだ……初めっからペロペロするのだけが目的だったみてぇで」

「ひゃあ、そいつはエライこっちゃな、そんな年端もいかねぇガキが既に舐め犬プレイに覚醒しとるなるなんて、ジツにけしからんっ。ソイツは生まれついての変態か、先生のことがよっぽど好きなのか、どっちかだな……まぁどっちもってことなんだろうが」

「自制心は我々にも大いに学ぶところがありそうですな」

「まぁ俺たちぐらいになると、アッチの方がだんだん弱ってもくるから、若いときのようにはいかないもんだけど、だがクセェからああいうのは俺は苦手なんだが、まぁそれも相手次第か、若いころの松原知恵子っていうなら確かにアリだもんな……で、どうなったんだい徳さん、続きを聞かせてくれよ」

 森山に促されて、徳三も

「松原知恵子ってんならオレだってダンナと同じよ、けどな、こっちの先生はもっとスゴかったぜ。おっぱいはりっぱだし、あんよは長ぇし、あっちのおケケだってピッカピカだしよぉ、そのかわいい先生の方は、もう生徒から何をされてもイヤがらずにおとなしく言いなりになってたぜ……そりゃそうだ、あんだけしつこく可愛がられれば気持ちだって折れちまう。大きな目をただ悲しそうにして……けど、それがまたそそる表情でなぁ……」

 既に二度、着衣のままの顔面騎乗と全裸にされてからの後背位という異なる体位による口淫によってイカされていたにもかかわらず、次もまた女に求められたのはやっぱりクンニなのだった。

 それももっと大胆な体位での――。

 女は命じられるままにベンチの上で仰向けになると、長い脚の両膝を腕に抱えるようにして秘所を丸出しにしたのだという。

「あんだけキレイな子が、そんなスゴイカッコするとこっちまでショックで、思わずうわっ、て悲鳴をあげちまいそうになっちまったよ。とてもそんなことができるような子には見えなかったし、けど、それでもぜんぜん変な感じには見えなくて、やっぱりすごくリッパなもんだった……アソコが匂いたつようにパッと咲いて、なんもかもがバッチリ見えちまって、そりゃもうたまんなかったぜ」

 少し場所を移動すると徳さんにも女の局部までがよーく見えるようになったという。

「顔やカラダだけじゃなく、ダイジなところもこれまた見事なもんだったからよ……きれーな薄いピンク色をしててなぁ、パックリ柔らかそうな深い谷間に、小指の先っちょくらいしかない小さなおマメさんがかわいらしく尖ってて、端っこの方がくるんっとなってた花びらもウブな感じで……そいつが男の子の指でクイッと広げられちまったもんだから、中のほうまで丸見えになって、ありゃ、先生の方はきっとまだ処女だったんだな……あんだけ広げられても塞がってて大きい方の穴はよく見えなかったから……なのにケツの穴は何度も指をむりやり食わされていて……ただそっちもキレイなもんだったなぁ、ちっとも黒ずんだりなんかしてなくてよ、細かい皺がいー感じで、あれじゃ男なら誰でも吸い付きたくなるにきまってらぁ、じっさい坊やの方は、いい匂いだ、いい匂いだって嬉しそうにソコを嗅ぎまわってはしつこく舐めくじってたからよ」

「えっ! どこを舐めまわしてたって? 爺さん、待ってって言ったじゃん」

 用足しを済ませて賢者モードになって戻ってきたカズヤが不平をこぼしながら掛け布団にくるまっていたが、セキトリから徳三がしていた今の話のあらましを聞かされると、また布団の中で腰をもぞもぞとさせ始めるのだった。

 始めは銘々、思い思いの格好で話を聞いていたが、いまでは男たち六人は、まるで修学旅行の厨房男子のように、うつ伏せのまま額を寄せ合うようにしてヒソヒソと話をしていた。

「辛ぇなあ、俺らのメー○ルが処女で、子供からエロいマングリクンニされてたなんてよ、ったく羨ましいガキだぜっ、もしもメー○ルがそこまでしてくれるんなら、俺ならネジにされると分かっててもなーんも文句言わずについてくよ、なあ、セキトリ」

「俺なら子作りにもハゲむよ、終点につくまでにパパになって、初孫の顔を見せりゃ怖いおばあちゃんだって態度が変わるかもしれないし」

 セキトリは細い目をさらに細くしている。

「おっぱいの大きなグラマーな松原知恵子なら、そりゃあ毎晩、楽しいだろうなぁ」

「仕事を放りだして、ひたすら男としての第一のお勤めを果たすことに邁進するでしょうな」

「捗る、捗る、ハッハッハッハ」

 徳さんの話に触発されて、それぞれが勝手なことを妄想しているようだった。

「済ました顔をしていても、普通、いい女ほど濃いセックスをしてるもんさ、なんといっても男がほっとかねぇ、可愛いからこそいろんなことして可愛がってやりたくなるもんだからな」

「まったくです、私も若い子を相手にする時は、ついついやりすぎてしまって……おっといけない、私もそろそろ用足しに行かなくては――」

 チャカが立ったので、浩平もその後に続こうと思った。が、立ち上がるよりも先に森山が

「で、それからどうなった? ちょっと待ってな、俺もチャカさんの後でションベンだ」

 と、言いながら起き上がってしまったので、既に二度もパンツの中にムダ撃ちしていた浩平は、下着まで汚してしまわないようにとハラハラしながら布団の中で腰を浮かせ加減にしてトイレが空くのを待っていた。

 幸い、分厚く折りたたんであてがっていたトイレットペーパーは、ぎりぎり漏れ出すことなく汚れを受け止めていて、皆の前で粗相がバレずに無事、便器に流すことができたのだった。

 その後の話の続きは、子供の方は疲れ知らずでまだまだやる気まんまんだったようだが、炎暑のさなかに三回も“いっぱい”蜜を溢れさせられた先生の方はさすがにもうクタクタで、それを慮ったのか二人の真夏の青空デートはようやく終盤を迎えたとのことだった。

 恥ずかしいクンニをたっぷりされて三度もイカされて、しょんぼりしてる先生を、男の子はかいがいしく労わりながら「女のコの蜜をたくさんふるまってくれてありがとう」「先生のは美味しかったよ、ごちそうさま」「それにすごくいいにおいだったから、とっても嬉しかった」などと言葉攻めにして辱めていて、あれじゃあカワイコちゃん先生は大変だ、と気の毒にもなったそうだ。

 もっとも、女も相手のことを本気に思っていなければ、あんだけのことをするわけがなかったし、二人が普通のキスをして仲直りをしているのを見ていると、どんなに互いのことを好いているかが伝わってきて温かい気持ちにもなれたという。

「たいしたオンナ誑しぶりだな、その小僧は、ガキの分際で女のカラダの扱いをよーく心得てる、ったく親の顔が見てやりてぇぜ」

 森山が感心したように言い、

「どうやら徳さんのが一席ということになりそうだねぇ」

 と纏めて、浩平を含めた他全員が

「異議なし――」と、唱和した。

 かくして真夜中の猥談合戦は徳さんこと並木平輔の勝利に終わり、明日の夜に配られるごん兵衛は五つとも徳さんの手に渡ることになったのだった。

 

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