ボーイ8メンタルアウトアウト~学園都市編~ 作:真夜中のミネルヴァ
ⅩⅩⅤ
「エントリーナンバーナイン……」
スクリーンに名前が映し出され、会場が再び沸いた。
「「「蔵本かよっ!」」」
「「ビッグフォーの連ちゃんとは豪華だなぁ」」
「……
大会ミスパーフェクトの呼び声も高い山崎碧子の次に登場したのはセミロンの銀髪、青白いほどの肌に神秘的な赤い瞳をした美少女だった。そのどこか人間離れした端整な容姿には、碧子の圧倒的とも言うべき完璧な美貌と圧巻のパフォーマンスに動揺醒めやらぬ会場が再び水を打ったような静寂に包まれ、そして大歓声に変わっていった。
「始めて見るけど、あれが長点上機のメトセラ、蔵本瑠樹亜か……ホントすげぇな、あんなイキモノが居るってのは……」
「なんかもう、俺、だんだんアタマがついていけなくなってきたみてぇだ……あいつらってみんな人間のオンナなんだよなっ?」
純平が怪訝そうに眉をしかめて仲間の顔色を窺いながら言った。
「見てりゃワカルだろっ、あんないいカラダしたバケモンが居るわけねぇしっ」
コースケにツッコマレて頭を軽くハタかれる。
「だってよー、さっきから俺のチ○コがピクリとも反応しネェんだぜっ、ビビっちまってんのかなぁ……」
「シケタ
そう言うコースケも何かに気づいた様子で不意に複雑な表情を見せるようになる。
「どうしたコースケ?」
ⅩⅩⅤ
「エントリーナンバーナイン……」
スクリーンに名前が映し出され、会場が再び沸いた。
「「「蔵本かよっ!」」」
「「ビッグフォーの連ちゃんとは豪華だなぁ」」
「……
大会ミスパーフェクトの呼び声も高い山崎碧子の次に登場したのはセミロンの銀髪、青白いほどの肌に神秘的な赤い瞳をした美少女だった。そのどこか人間離れした端整な容姿には、碧子の圧倒的とも言うべき完璧な美貌と圧巻のパフォーマンスに動揺醒めやらぬ会場が再び水を打ったような静寂に包まれ、そして大歓声に変わっていった。
「始めて見るけど、あれが長点上機のメトセラ、蔵本瑠樹亜か……ホントすげぇな、あんなイキモノが居るってのは……」
「なんかもう、俺、だんだんアタマがついていけなくなってきたみてぇだ……あいつらってみんな人間のオンナなんだよなっ?」
純平が怪訝そうに眉をしかめて仲間の顔色を窺いながら言った。
「見てりゃワカルだろっ、あんないいカラダしたバケモンが居るわけねぇしっ」
コースケにツッコマレて頭を軽くハタかれる。
「だってよー、さっきから俺のチ○コがピクリとも反応しネェんだぜっ、ビビっちまってんのかなぁ……」
「シケタ
そう言うコースケも何かに気づいた様子で不意に複雑な表情を見せるようになる。
「どうしたコースケ?」
「なんでもねぇ……」
「だってよ……」
「だからなんでもねぇって言ってんだろっ!」
「オマエだってそうなんじゃねぇのっ」
「だからチゲぇよっ」
「じゃあ、なんで前を隠してんだよっ」
「うっせーなぁっ! なんか本気でねぇんだよっ、こう美形ばっかりだと調子くるうっていうか……」
胡座の股間を庇いながら言い訳をした。
「このトシでインポになんてされちゃかなわねぇよな……」
純平が情けない声を発すると、横に居たレイが慰めた。
「大丈夫だよ、純平くん」
「知恵者レイ、おまえはどうなんだ?」
「別に、ふつうだよ……美人だからって勃たなくても少しもおかしいことじゃないから」
「そう、なのか?」
「勃つかどうかって、そのコのことが好きかどうかでキマルことだからさ、べつに不能になったってわけじゃないよ」
「そうか……なんか……そうかもしれねぇよな……」
「ボクたちの歳で不能になることなんてないから。大好きな女の子にエッチなことをしているのをイメージすれば、すぐにカッチカチになるから心配しないで」
「おう……」
「俺はもーカッチカチ、今までの子となら全員とヤレる自信があるぜっ」
マコトが巨体を揺すり、太ましい両脚の間を見せびらかすように上体を反らせた。
「オメェは節操無さ過ぎなんだよっ」
ヤッさんが広い背中をパチンと叩いた。
「俺はこれまでのところ、立花アリサかな……いちばん気になったのは……」
「誰だっけ、立花アリサって?」
「三番の子、枝垂桜学園の――」
言いながらスマホで当該少女の画像を見せた。
「ああ、この子か、うん、いいよねっ、ちょっと年上ってのが美味しそうだったりするから。ゆうちゃんの趣味って、ボクと近いかもしれないな」
「レイ、おまえら浮気すんなよっ、俺らは操祈ちゃん一本でまとまってるんだからなっ」
「浮気するなんて毛頭ないよっ、それよりまだ先生、出てこないのかな、だんだん心細くなってくるよ……」
「大丈夫にきまってっだろっ」
少年たちの顔にはまだ余裕があったが、ビッグフォーの二人を残して十五人目を過ぎても、なお操祈の名が呼ばれずにいると次第に憂慮と焦躁の色が広がり始めるのだった。
「マコトぉ、ホントに大丈夫なんだろうなっ?」
「大丈夫だと思うんだけどな……」
「思う、なのかよ……」
「エントリーナンバー、十六番――」
ホストの声に、少年たちは両手を合わせて祈るような面持ちになってスクリーンに注目したが、すぐに落胆に変わるのだった。一方で、黄色い歓声がひときわ大きくあがっている。
「
扉の中から現れたのは、艶やかなブルネットをショートヘアにした手脚の長い精悍な印象の美女だった。見事なプロポーションをしているが、同時にユニセックスの雰囲気も放っている。
「やっぱプロのモデルは違うな。前の連中と較べると歩き方からしてもポーズの決め方にしても狎れたもんだ」
「こういう女に見合う男って、どんなんだろうな? 俺は隣を歩く自信がまるでねぇよ」
「あのなヤッさん、今まで出てきた十六名全員、オメぇとは釣り合わねぇんだよ。横に居るとマネージャーか使用人と思われるのが関の山だな」
「コーの字、テメェもなっ」
いつもながらの鞘当てとなったが、それが盛り上がることはけしてなかった。
「そんなことよりあと四人だよ、うち一人は確実に北條真澄だよね、そうすると三枠しかないけど、あと有力候補で誰が残ってるの?」
珍しく焦眉の色濃いレイはマコトに確認を求めた。
「あと、残ってるのは……あ、桐峰真幌が居たか……」
「桐峰真幌!?」
「予選で五位の得票だった、ビッグフォーにいちばん近いヤツ」
「じゃあ、あと枠は二つしかないってこと?」
「ああ……」
「そうなると次、先生がこないと厳しいってことか……」
レイが口にすると、少年たちは不安げな顔を見合わせるのだった。
「エントリーナンバー、セブンティーン……」
ホストのコールが英語と日本語がごっちゃになっていたが、もはや誰も気にしてはいなかった。
少年たちは悲壮感さえ漂わせてスクリーンに目をむけている。
と――。
「なんでもねぇ……」
「だってよ……」
「だからなんでもねぇって言ってんだろっ!」
「オマエだってそうなんじゃねぇのっ」
「だからチゲぇよっ」
「じゃあ、なんで前を隠してんだよっ」
「うっせーなぁっ! なんか本気でねぇんだよっ、こう美形ばっかりだと調子くるうっていうか……」
胡座の股間を庇いながら言い訳をした。
「このトシでインポになんてされちゃかなわねぇよな……」
純平が情けない声を発すると、横に居たレイが慰めた。
「大丈夫だよ、純平くん」
「知恵者レイ、おまえはどうなんだ?」
「別に、ふつうだよ……美人だからって勃たなくても少しもおかしいことじゃないから」
「そう、なのか?」
「勃つかどうかって、そのコのことが好きかどうかでキマルことだからさ、べつに不能になったってわけじゃないよ」
「そうか……なんか……そうかもしれねぇよな……」
「ボクたちの歳で不能になることなんてないから。大好きな女の子にエッチなことをしているのをイメージすれば、すぐにカッチカチになるから心配しないで」
「おう……」
「俺はもーカッチカチ、今までの子となら全員とヤレる自信があるぜっ」
マコトが巨体を揺すり、太ましい両脚の間を見せびらかすように上体を反らせた。
「オメェは節操無さ過ぎなんだよっ」
ヤッさんが広い背中をパチンと叩いた。
「俺はこれまでのところ、立花アリスかな……いちばん気になったのは……」
「誰だっけ、立花アリスって?」
「三番の子、枝垂桜学園の――」
言いながらスマホで当該少女の画像を見せた。
「ああ、この子か、うん、いいよねっ、ちょっと年上ってのが美味しそうだったりするから。ゆうちゃんの趣味って、ボクと近いかもしれないな」
「レイ、おまえら浮気すんなよっ、俺らは操祈ちゃん一本でまとまってるんだからなっ」
「浮気するなんて毛頭ないよっ、それよりまだ先生、出てこないのかな、だんだん心細くなってくるよ……」
「大丈夫にきまってっだろっ」
少年たちの顔にはまだ余裕があったが、ビッグフォーの二人を残して十五人目を過ぎても、なお操祈の名が呼ばれずにいると次第に憂慮と焦躁の色が広がり始めるのだった。
「マコトぉ、ホントに大丈夫なんだろうなっ?」
「大丈夫だと思うんだけどな……」
「思う、なのかよ……」
「エントリーナンバー、十六番――」
ホストの声に、少年たちは両手を合わせて祈るような面持ちになってスクリーンに注目したが、すぐに落胆に変わるのだった。一方で、黄色い歓声がひときわ大きくあがっている。
「
扉の中から現れたのは、艶やかなブルネットをショートヘアにした手脚の長い精悍な印象の美女だった。見事なプロポーションをしているが、同時にユニセックスの雰囲気も放っている。
「やっぱプロのモデルは違うな。前の連中と較べると歩き方からしてもポーズの決め方にしても狎れたもんだ」
「こういう女に見合う男って、どんなんだろうな? 俺は隣を歩く自信がまるでねぇよ」
「あのなヤッさん、今まで出てきた十六名全員、オメぇとは釣り合わねぇんだよ。横に居るとマネージャーか使用人と思われるのが関の山だな」
「コーの字、テメェもなっ」
いつもながらの鞘当てとなったが、それが盛り上がることはけしてなかった。
「そんなことよりあと四人だよ、うち一人は確実に北條真澄だよね、そうすると三枠しかないけど、あと有力候補で誰が残ってるの?」
珍しく焦眉の色濃いレイはマコトに確認を求めた。
「あと、残ってるのは……あ、桐峰真幌が居たか……」
「桐峰真幌!?」
「予選で五位の得票だった、ビッグフォーにいちばん近いヤツ」
「じゃあ、あと枠は二つしかないってこと?」
「ああ……」
「そうなると次、先生がこないと厳しいってことか……」
レイが口にすると、少年たちは不安げな顔を見合わせるのだった。
「エントリーナンバー、セブンティーン……」
ホストのコールが英語と日本語がごっちゃになっていたが、もはや誰も気にしてはいなかった。
少年たちは悲壮感さえ漂わせてスクリーンに目をむけている。
と――。
昨夜は久しぶりに動く操祈を見られてハッピー