~???side~
月曜日、それは一週間の中で最も憂鬱な日、数多くの学生や社会人が早く日曜にならないだろうかと願っていることだろう。
しかしこの俺、
「まずいな、後10分ほどで始業の
…ったく、なぜ生徒会の仕事が朝からあるんだ!」
彼は高校2年生ながら生徒会長に就任している。
その理由は彼はあのハーバード大学から勧誘を受けるほど頭がよく、最近では彼のだした論文で世界中の科学者が度肝を抜かすほど素晴らしいものだったとか、そのため成績は学年では常に一位を取り、教えるはずの教師達も逆に教わることが多く、分からない所があれば他の生徒達にも丁寧に教えてくれるため、教師と生徒からの信頼が高かったため会長に就任しているのだ。
生徒会の仕事を終わらせた彼は急いで教室に向かう
そして後もう少しで教室が見える所で
「よぉ、キモオタ!また、徹夜でゲームか?どうせ
エロゲでもしてたんだろう?」
「うわっ!キモ~。部屋に引き込もって徹夜でエロ
ゲしてるとかマジでキモいじゃん~♪」
すると廊下に下品で不快な声が響き渡る。このサルの方がまだマシな声をあげているのは
そいつらから「キモオタ」と呼ばれているのは俺の友人の
ちなみに悟がそのお礼に勉強を教えているためクラスでは悟とある問題児の次の3位という結果を残している。
さて、ハジメは確かにオタクではあるがキモオタと呼ばれるほど身だしなみや言動が酷いというわけではない。平凡ながらも中性的な顔立ち、髪もきちんと整えており、積極的に話すわけでもないがコミュ症ではない、こうして見ると一般的な普通のオタクである。では、なぜ彼はこんなにもクラスから毛嫌いされているのか?
それは一人の女子生徒の存在にある。
「南雲君、おはよう!今日もギリギリだね。もっと
早く来ようよ」
ハジメに声を掛けたのは
腰まで伸びている黒髪、おっとりとした目が特徴の女の子でこの学校では「二大女神」と呼ばれ男女問わず絶大な人気を誇っている。そして彼女こそハジメが毛嫌いされている原因でもある。
彼女は学校では誰にでも優しいのだが何故かハジメには特に優しい(まぁ、彼女がハジメに恋してるからなのが)。理由を知らない
そんな二人に近づく足音が3つ。
「おはよう。南雲君。いつも大変ね」
まず最初に挨拶したのは香織の親友の
ポニーテールにした長い黒髪がトレードマークで鋭い瞳ながらも柔らかさも感じられるためカッコイイという印象を与える。
身長172cmという女子にしては高く、引き締まった身体つき、その凛とした佇まいは侍を想像させる。
実際、彼女の家は八重樫流という剣道場を営んでおり彼女自身小さい頃から剣道をやっているため一度も大会では負けたことがなく美少女剣士として雑誌に載ることも多く熱狂的なファンもいる。後輩の女子からは「お姉様」と呼ばれているが本人はあまり嬉しくないようだ。
「おはようさん、ハジメ。親御さんの手伝いもいい
があんまり無茶すんじゃねぇぞ」
次に挨拶したのは香織と幼なじみの
短く刈り上げた髪に気合の入った目、身長は190cmもあり柔道部ではエースとして活躍している。
一年の頃は正しく脳筋と呼ばれる人種だったのだが部活に入ろうと思い柔道部に仮入部した時に坂上と組み手をしたところ彼の動きはよみやすかったため勝負は一瞬で終わってしまい観戦していた物や負けた本人でさえも呆然としてしまった。
その帰り際「なんでそんなに強いんだ?!」と質問を受けたので「君の動きは本能に従った動きしか出来ていないから考えて動けばもっとよくなる」とアドバイスしたのだがどうやら彼は勉強が苦手みたいだったので教えてあげることにした。最初は苦戦したものの慣れてくるとスポンジが水を吸うかのように知識を吸収しはじめ今ではクラスで10位以内に入る成績を残している。
そんな彼も最初はハジメのことを毛嫌いしていたのだがテスト期間中に一緒に勉強することになりその時にハジメの親がゲーム会社の社長で技術を学ぶために親の仕事を手伝っていることを知り、人それぞれに努力の意味が違うことを知りハジメと和解。今では名前で呼び合う仲だ。
この二人は、ハジメと友好的な関係なのだが問題は
「香織、また彼の世話を焼いているのかい?本当に、香織は優しいな」
最後に嫌みったらしくキザなセリフを言ってるこの男の名は
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な完璧超人だ。サラサラの茶髪と優しげな瞳、180cm近くの身長に細身ながら引き締まった体、誰にでも優しい。
これだけなら女子にモテるのは頷けるのだがこいつにはある問題点がある。
「おはよう、八重樫さん、龍太郎君、天之河君。はは、まぁ、自業自得とも言えるから仕方ないよ」
「それが分かっているなら直すべきじゃないか?いつまでも香織の優しさに甘えるのはどうかと思うよ。香織だって君に構ってばかりはいられないんだから」
「いや~、あはは…」
「? 光輝君、なに言ってるの?私は、南雲君と話したいから話してるだけだよ?」
「えっ ……ああ、ホント香織は優しいな」
こいつの問題点、それは自分の都合のいいように物事を考えることだ。今も香織がハジメに声を掛けるのは彼女が優しいからと解釈しておりハジメのことは頭がいいだけの不真面目な生徒と認識している
しかも、こいつはいつも正義正義と語っているがハジメが小悪党組に暴力を振るわされていた時に俺がそれをカメラに抑え学校に提出しそいつらに罰則が決まろうとした時に何故かハジメではなく小悪党組を擁護し始め挙げ句の果てには、「鈴木と南雲が共謀し彼らを陥れるためにわざと挑発して怒るように仕向けたんだ!」と言った時はあまりの茶番に言葉が出なかった。普通なら証拠もあるためこちらが有利のはずなのに学校側は天之河の言葉を無下にするわけにもいかず小悪党組には厳重注意だけで済ませた。この事から俺は天之河を「正義感があるだけのクソ野郎」と認識した。
これ以上聴いているとハジメが不憫な思いをすると考え急いで教室に向かった。
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~ハジメside~
僕が白崎さんと天之河君をどう対処すればいいのか考えていると後ろの扉から誰かが入ってくる。
「おはよう、ハジメ」
振り向くとそこには僕の数少ない友人の1人、悟がいた。
「おはよう、悟。今日は遅かったね?」
「ああ、生徒会の仕事が朝からあってね。それで遅れた。」
「生徒会長も大変だね」
「全くだよ」
僕達が何気ない会話をしていると今度は白崎さんが声を掛けてきた。
「おはよう、鈴木君」
「おはよう、白崎。おや?何か朝からいいことでもあったのかい?」
「うん!また朝から南雲君と話せたから」
白崎さんがまた爆弾発言を言うとクラスの男子達から殺意のこもった目で見られる…コワッ!
すると悟は檜山君達に目線をやると…ハァっと大きなため息をついた。
「ああ?おい鈴木、なに俺達の顔見てため息ついてんだよ?」
「檜山、お前達の声が廊下に響き渡っていたぞ。それにハジメのことをキモオタと呼んでいたな?」
「キモオタをキモオタと呼んで当然だろ?」
檜山君が笑いながら言うと他の3人も笑う。
「ならばお前達はキモオタ以下の存在ということだな」
「……どういうことだ?テメェ」
4人は笑うのを止め悟を睨む。
「お前達は一度でもハジメよりいい成績を残したことがあるのか?……無いだろう?しかもお前らの成績は学年では最下位に近い。人をバカにする暇があるなら、まず自分達が努力しろ」
「グッ……」
悟に一方的に言われ何も言い返せない彼らは歯ぎしりをする。だが、それに天之河君がまったをかける。
「おい!鈴木!」
「ハァ……何だ?天之河」
「檜山達に何てことを言うんだ!彼らだって彼らなりに必死に努力をしているんだぞ!」
「ほぅ?人をバカにし、暴力を振るうことがこいつらの努力とはよく見ているんだな」
「そんな事は言っていない!」
2人の言い争いが
キーンコーンカーンコーン~♪キーンコーンカーンコーン~♪
「おっと、チャイムがなってしまったな。では天之河、
「待て!話しはまだ終わって・・・」
「はいはい、さっさと席に着きましょう。光輝」
「早くしねぇと先生に迷惑がかかっちまうぜ。」
その場を去ろうとする悟に天之河君はなおも食い下がろうとしたが親友の二人に言われ渋々ながら了承した。
悟はそんな二人に向かってペコリと礼をすると龍太郎君は親指を立て、八重樫さんはパァ…と瞳を輝かさせた。
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~悟side~
昼休み、午前の授業が終了しハジメを昼飯に誘おうとした時
「お
俺に甘えるような声を聞きながら突如体に衝撃が走る。
「ぐふっ!…何だ
「むぅ~ひっど~い!せっかく可愛い
俺の腰部分にしがみつき頬を膨らませているこの少女の名は
ショートカットの髪にメガネをかけている女の子で前は
それよりも先程から俺の腰に"むにゅん"と女性特有のものがあたっていた。
「おい、あたっているぞ」
「ええ~?あててるんだよ~♪」
「・・・」
恵里はハジメとも仲がいいのだが、そのせいか最近ではこういったネタを使うこともある。俺達がこんなやりとりをしていると
「す、鈴木君。お昼一緒に食べない?///」
するとお弁当箱を持ちながら八重樫が声をかけた。
…頬が赤いのは気のせいだろうか?
「ああ、俺は構わないが…」
「ええ~でも八重樫さんは天之河君がいるから別にいいんじゃない?」
俺が了承しているのに何故か恵里が不機嫌になりながら文句を言う。
「大丈夫よ。光輝は今、香織を追いかけるのに夢中になっているから」《ピキピキ》
「だったら別にお義兄ちゃんを誘う理由はないよね?」《ピキピキ》
二人は眉間にシワを寄せながら睨みあっており、そんな二人を置いて俺はハジメの方に視線を向けると白崎と天之河が何やら話しているようだった。
「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだし、せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
天之河は性懲りもなく白崎がハジメに近づかないようにしようとしたのだが
「え? なんで光輝君の許可がいるの?」
「「「ブフッ」」」
白崎が素で聞き返したため、聞いていた俺や睨みあっていた二人も思わず吹いてしまった。天之河は苦笑しながらもめげずに話しているのだが、すると突然ハジメが床を見て固まっていた。
俺もつられて床を見てみると天之河の足元を中心に魔方陣のようなものが浮かび上がっていた。それが徐々に光を増していき教室にいた全員が身の危険を感じた。その場にいた愛子先生が咄嗟に「みんな!教室から出て!」と叫んだが時すでに遅し。
俺は少しでもその危険から二人を守るために抱き寄せた。すると光は教室全体を包みこんだ。ーー
ーー光が収まるとそこには生徒の姿はどこにもなく残っているのは倒れている椅子と食べかけの弁当、まだ飲み干していないペットボトルだけだった。
鈴木 悟
容姿:黒子のバスケの緑間真太郎(なのだよは言わない)
身長:188cm
体重:78㎏
誕生日:4月13日
血液型:AB型
詳細:警察署長の父と敏腕弁護士の母を持ち常に物事を冷静的に判断しないと気がすまない。勉強ができない人よりも常識を理解していない人を嫌っている。一見冷徹そうに見えるが大切な人がバカにされたり危険な目に遭うと熱くなる面もある。
普段は相手の考えることもわかるのだが自分に向けられた恋愛感情などは全然気づかない。ハジメからは「天才の朴念人」と評されるほど。