今回はオリジナルの話のため駄文が多くあると思いますが楽しんで読んでいただけると助かります。
それではどうぞ。
自分達のステータスを確認した俺達は、今は城の宝物庫に来ている。
自分専用の武器を選ぶためだ。何でも似た天職だからといって同じ武器が使えるとは限らないらしい。そのため俺達は自分に合う武器を探さなければならないのだ。
「う~ん?これも違うな」
俺は魔法詠唱者のため杖を中心に選びながら探しているのだが、なかなか良いのが見つからなかった。
「お義兄ちゃ~ん!」
「うん?」
すると先ほどまで俺とは違う場所で武器を選んでいた恵里が俺に手を振りながら近づいてきた。
「どうしたんだ?恵里。もう武器は見つかったのか?」
「うん!僕の武器はこれだよ」
すると恵里が見せたのは日本の修行僧が使っている錫杖のような杖だった。
「へぇ、いい武器じゃないか」
「そうでしょ!一目見た時にビビッときたんだ。……そういうお義兄ちゃんはまだ決まってないの?」
恵里は俺が武器を持っていないことに気づいたのか質問をしてくる。
「ああ、なかなかこれといった武器が見つからなさくてな」
「早くした方がいいよ。メルドさんの話だとそろそろここを出るらしいよ」
「わかっているさ」
そうは言ったもののなかなか良い武器が見つからず探すのに難航していると宝物庫の端に目をやるとある武器を見つける。俺はメルドさんに声をかける。
「メルドさん、あの武器はなんですか?」
それは他の武器と違い手入れをちゃんとしていないのか、とてもボロボロで見たところ、細長く上の部分が膨らんだ形があることからかろうじて杖に見える。
「ああ、何でも、何百年も前からこの城の宝物庫にあるらしい。色んな魔法師が使おうとしても反応しないからそのまま放置されたそうだ」
俺はその話を聞き、本当に使えないのか、試そうと思い近づく。背後から「お、おい、そんなボロボロの武器なんて使えないぞ!?」と声が聞こえるが、俺は何故か無性にその武器が気になってしまい、そのまま近づく。
そして、その武器が目の前にある距離まで近づくと俺はその杖を手に取った瞬間…………
ピカーーーン!!!
突如、杖が光輝きだし宝物庫を照らす。あまりの眩しさに恵里やメルドさん、近くにいた生徒達は眼を瞑る。近くにいた俺も例外ではなかった。
しばらくすると、光は徐々に終息していき、俺はゆっくりと眼を開けてから注目すると、そこには先ほどまでボロボロだったはずの杖が変わっていた。
それは黄金に輝き、7匹の蛇が絡み合った姿をしており、のたうつ蛇の口には様々な色の宝玉が咥えられていた。それはただの武器とは思えない美しさがあり、周りにいた人達は見惚れていた。
「すごい!すごいよ!お義兄ちゃん!!!」
恵里はまるで自分のことのように喜んでいる。だが俺はそれに応えることはしないで、この黄金の杖に食い入るかように見ていた。
(なんだ……俺は……この杖を初めて触った感じがしない。むしろ、
俺がまた、ワケのわからない懐かしさを感じている瞬間…………
ズキン………ズキン………
「グ、ァァアアアアーーー!!!???」
突然、謎の頭痛に襲われる。その痛みは凄まじく立っていることも出来なかった。頭を抑えながら倒れ込んだ俺を見て周りは慌て出す。
「お義兄ちゃん!?どうしたの?しっかりして!?」
「サトル!どうしたんだ!おい!?」
恵里とメルドさんが必死に呼びかけるが痛みで苦しい俺には受け答える余裕すらなかった。
その痛みから少しでも逃れたい俺はゆっくりと瞼を閉じる。目に涙を溜めながら必死に呼びかける恵里の顔を最後に見ながら俺は意識を手放した。
~~~~~~~~~~
頭痛が収まり、目を開けた俺が最初に見た光景は“闇,,だった。
(ここは……どこだ?)
左右上下を確認してもそこには闇しかなかった。俺がどうしようかと考えていると、突然、光が差す。俺は咄嗟に瞼を閉じた。
しばらくすると光が収まり、瞼を開けて視界がクリアになると、そこに映ったのは、中央には真紅のカーペットが敷かれていて、壁の基調は白、そこに金を基本とした細工が施されている。天井から吊り下げられた複数の豪華なシャンデリアが幻想的な輝きを放ち、壁には大きな旗が天井から床まで垂れ下がっている、どこかの玉座の間のようだ。視線が高いことから、どうやら自分がいる場所が玉座の近くだということもわかった。ハイリヒ王国の玉座の間のように煌めいた雰囲気はなかったが、それとはまた違った美しさがあった。
(それにしても……なんとも心地よいところだ)
最初は別の場所に変わったことに対し少し焦りはしたが、この光景を見た途端、心が安らいだ。
そして俺は視線を下に向けると、そこには膝を曲げて忠誠の儀をしている者達がいた。影に覆れはっきりとはみえないが、それは明らかに
まずは先頭に、頭に角を生やし、背中には翼が生えた者。
その後ろに、腰の部分に尻尾のような物が生えている者。
昆虫のようなような見た目をした者。
耳が異様に長い二人の子供。
いわゆるゴスロリのような服を着た者。
その更に後ろには、執事が一人とメイドが複数人、軍服を着ている者がいた。
そんな異形の者達がまるで従順するかのように
そこには“死,,そのものがいた。
そいつは漆黒のオーラをようなものを纏い姿こそわからないが、俺の本能が(逃げろ!逃げろ!そいつから早く逃げろ!!!)と何度も告げていたが俺の体は金縛りにあったかのように動かず、冷や汗が止まらなかった。
すると、その“死,,は俺の存在に気づいたのか、その赤い視線を向け、ゆっくりとその手をこちらに近づける。俺はそれから逃れるために必死に抵抗したがやはり体は動かず気づけば、その手はもう目の前まで来ていた。
その“死,,が顔を掴んだと同時に俺の視界は再び闇に覆われた。
~~~~~~~~~~
あれから俺は闇の中をさ迷っていた。何にも無い空間をただ歩いていると不意に声が聞こえた。
『・・に・・・ん』
(誰だ?)
周りを見ても誰もいない。
『おにい・・・・・』
(いったい、誰なんだ?)
俺はこの声主を必死に探す。
『おにい・・・・ん』
(……ああ、そうか)
俺は思い出す。大切な存在を。
『お義兄ちゃん』
俺の大切な存在である
そして闇の中に一筋の光が差すのだった。
~~~~~~~~~~
「お義兄ちゃん!!」
俺がゆっくりと瞼を開けるとそこには恵里がいた。最後に見た時と同じように目には涙が溜まっており、俺が目を覚ましたのに驚いていた。
俺はゆっくりと上体を起こし、周りを確認すると簡易なベッドが何個もあることから病室であることがわかった。そして恵里の方に顔を向けて
「おはよう、恵里」
と挨拶をする。
すると恵里は更に目に涙を溜めながらついには俺の胸に飛び込み泣き出した。
「うえぇぇ~~~ん!!よがっだよ~、お義兄ぢゃん。このまま、めざめないんじゃないかっておもっだっよ~!!」
(やれやれ、恵里をこんなにも泣かせるとは俺も最低な兄だな)
恵里をこんなにも悲しませた自分に自己嫌悪しながら、事情を聞くために恵里の背中をトントンと軽く叩きながら落ち着かせる。
「恵里、もう大丈夫だ。俺はここにいるぞ」
すると恵里は少しずつ泣き止んでいった。
そして事情を聞くとなんと俺が倒れてから丸3日経過しているそうだ。道理で体が重いわけだ。
恵里は思い出したかのように質問をしてくる。
「お義兄ちゃん、その眼はどうしたの!?」
「眼がどうかしたのか?」
俺は言われた通り眼を触ってみたが特に痛みは感じなかった。すると恵里は近くにあった手鏡を渡してくる。鏡を見てみるとなんと俺の眼の黒い部分が赤くなっているのだ。そう、夢の中で見たあの“死,,の存在と同じようになっていたのだ。そして俺はあれに触れられた時ののことを思いだし、「まさか!」と思い、急いでステータスプレートを確認すると………
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鈴木悟(◼️◼️◼️◼️・◼️◼️◼️・◼️◼️◼️)
17歳 男 レベル1
天職:魔導師(死の◼️◼️◼️)
筋力:30
体力:30
耐性:70
敏捷:40
魔力:1000
魔耐:500
技能:第1、2、3、4、5、6、◼️、◼️、
◼️、◼️位階魔法・◼️位魔法・全属性適性・精神
異常耐性・全属性耐性・物理耐性・詠唱省略・高
速魔力回復・気配感知・魔力感知・アンデット創
造[+下位]・◼️◼️のオーラ・魔道具作成・
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俺のステータスはあり得ないことになっていた。ステータス自体は変わっていないが、技能が一気に増えており、名前と天職の横にも文字は見えないが何かが追加されている。ただし、天職のところには“死,,という文字が見えており、それを見るとプレートを持った手がガクガクと震えていた。
「どうしたの!?お義兄ちゃん」
俺の手が震えているのに気づき恵里が心配そうな顔で見ていた。俺は、恵里の顔を確認すると気づけば恵里を抱きしめていた。
「ふえっ!?お義兄ちゃん!?////」
恵里は急に抱きしめられたことに驚き、顔を赤くしていたが俺はそれに応える余裕がなかった。
俺は怖いのだ。あの“死,,の存在に触れられたことで、自分ではない何かになったのではないか、それで自分の周りから誰もいなくなり一人になるのではないかという恐怖に襲われたのだ。
「恵里、頼む!俺を……一人にしないでくれ!!」
俺は訴えかけるかのように恵里に懇願した。恵里は普段兄が見せない震えた姿と弱音を初めて聞き何かあったのを察したのだろう、そして優しく微笑みながら抱きしめ返す。
「大丈夫だよ。たとえ、周りから誰もいなくなっても、僕だけはお義兄ちゃんを絶対に一人にしないから」
恵里の慈愛に満ちた声を聞き、安心したのだろう。徐々に体の震えは収まっていた。そして落ち着きを取り戻した俺は恵里の温もりを感じる。
「………恵里の体は暖かいな」
「え、へへぇ~。僕としてはこのまま襲って欲しいんだけどな~♪」ニコッ
「っ!?……………あ、兄をからかうな」
恵里が見せた笑顔に正直ドキンっとした俺は、顔が熱くなるのを感じ、恵里から顔を背ける。
「「・・・・・・」」
しばらく、そのまま抱きしめ合いながらお互いの温もりを感じていると………
「エリリン、サトルンの様子はど……う…………」
すると、間が悪いことに病室の扉が開き、恵里の友人の一人である
「みんな~!!今、病室でエリリンとサトルンが乳繰りあって…………」
「ちょっと待て~~~~~~~~!?」
走り去りながら、とんでもない事を口走っている谷口を止めるため、まずは恵里を離してから病み上がりの身体で病室を出て谷口を追いかける。
なんとか、すぐに捕まり城中の者達には聞かれていなかったが、ちょうど俺の見舞いをするために近くまで来ていたハジメや龍太郎、白崎と八重樫に運悪く聞かれてしまった。
最初は四人とも俺の眼が赤いことに驚いていたが、俺の身体に特に異常は無いと知ると安心したが、先ほど谷口が言ってた事にハジメと龍太郎はニヤニヤしながらからかってきて、何故か落ち込んでいる八重樫を白崎が慰めるという事態になった。
ちなみに、この時の恵里は谷口にそう言われ満更でもない顔をしていた…………勘弁してくれ!
今回の話は主人公を半覚醒状態にしてみました。展開が早すぎると思う読者様もいるかと思いますが自分としましてはいきなり覚醒するよりもこういった展開があった方がいいんじゃないかと思い書いてみました。本当に申し上げございません。
さて、次回はイジメと愚か者
ついに主人公の実力が明らかに!その力で子悪党組に猛威を振るいます。お楽しみに!