カリオストロが用意した肉体調整薬を飲んで身体が縮んでしまったグラン君!
その解毒剤を作るのに忙しいカリオストロを除くと、船に残っているのはマギサのみ!
さあどうなるのか!
(雑な導入)
「あの……マギサさん?」
「あら、何か気になることでも?」
今現在、グランの身体は120cm程度にまで小さくなっている。
そのグランを、マギサは両手で抱えるように抱きしめていた。
「あのですね……」
「どうしたのかしら、顔が赤いわよ?」
クスクスと、楽しそうに笑うマギサ。
その様子と、背中に感じる温かく柔らかい感覚に顔を真っ赤にするグラン。
「もう! わかってて言ってるでしょう!」
じたばたと暴れてマギサの腕から逃げようとするグラン。
しかし、体格差から全く逃れることができない。
それどころか、マギサの腕は更にぎゅっと力強く抱きしめようとしていた。
「ふふふ、可愛い」
「あわわわ」
グランは慌てているが、どうしようもなかった。
暫く暴れていたが、観念したのか項垂れるようにがっくりと肩を落とした。
「いつもは凛々しい姿の貴方だけど、こういう姿も新鮮ね」
「うう……」
グランはマギサに抱きかかえられたまま移動させられる。
グランは辺りを見渡すが、いつもと視点が違っていて違和感がある。
何処に連れていく気なのか。
「大丈夫よ。食べたりなんかしないわ」
「……なんか冗談に聞こえないんですが」
「そうかしら?」
ふふふ、と笑いながらマギサはグランを抱えて歩き続ける。
グランは何となく不安になってくる。
いや、身の危険を感じるというか、貞操の危機を感じるというか。
そんな感覚が彼を襲っていた。
そして、辿り着いたのは1つのドア。
可愛らしく彩られたそこは、カリオストロの部屋のドアだった。
「さて、そろそろじゃないかしら?」
「え、あ」
「ふふふ。食べたりしないって言ったじゃない」
グランを放し、マギサアはドアを開けた。
どうやら鍵は閉まっていないようだ。
グランの手を握りながら、ゆっくりとマギサは中へと入っていった。
「ん? ……ああ、ちょうど出来たところだぜ。ほらよ」
カリオストロはすっと机の端に置かれた謎の液体を指さす。
コポコポと音を立てて未だに煮立っているように見えた。
「……飲めるのこれ?」
「飲むんだよ」
コポコポ音を立てている液体が入ったコップを手に、グランはじっとしていた。
いや、これは、無理。
グランは薬を抱えたままじっとしていた。
「じゃあ、こういうのはどうかしら?」
「え?」
ひょい、とマギサはグランの持つ薬を取り上げ、おもむろに飲んだ。
「え?」
「あん?」
そしてグランの口を開いて、思い切りキスをした。
そのまま飲み干した薬をグランの口に流し込んだ。
「むぐ、むー!?」
「中々やるな……」
バタバタを手足を動かして逃げようとしたが、やはり体格差で逃げられないグラン。
その様子を、興味深そうに見るカリオストロ。
そして、その結果に満足そうなマギサ。
すると、ポンという音と共に煙が巻き起こり、グランの姿が見えなくなる。
そしていつも通りの、元の姿に戻ったのだった。
「ふふふ。あの小さい姿も可愛らしかったけれど」
グランが薬を飲んだ直後にぶっ倒れて寝室へと運ばれた後、マギサは寝ているグランの横顔を眺めていた。
さらりと前髪を触り、流す。
「やっぱり、こっちの方が凛々しくて好きよ」
頬にキス。
そしてそのままグランの目が覚めるまで、ずっとその寝顔を眺めているのだった。