エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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I S学園入学

「これは予想以上に辛いな…。」

 

「……。」

 

夏己と弾は学校の教室に居たが、夏己は辛そうな顔をしており、弾に至っては固まっていた。

 

「まあ堂本さんと芦原さんが居るから何とか…」

 

夏己は後ろを見ると、一番後ろには堂本と芦原が居たが、二人はただ立っていた。

 

「皆さん、今日から皆さんの副担任になる山田真耶です。」

 

教室に子供っぽい人が入ってきて自己紹介をした。

 

「では、皆さんも自己紹介してください。最初はあ行の人から行きます。」

 

真耶は生徒たちに指示を出し、生徒たちは自己紹介を始めた。

 

「……。」

 

弾は生徒たちの自己紹介も耳に入らずまだ固まっていた。

 

「くん…五反田君!」

 

「は、はい!」

 

弾は名前を呼ばれ、前を見ると真耶が居た。

 

「五反田君。今「こ」の人が自己紹介をしてるの。次は五反田君の番なのよ。」

 

「はひ!」

 

弾は緊張したまま勢いよく立ち上がってしまい、膝を机にぶつけてしまった。

 

「痛って!痛ててて…」

 

「だ、大丈夫!?」

 

「はい…何とか…。えっと、五反田弾です。何かI Sを動かしてこの学園に来ました。一年間よろしくお願いします。」

 

弾は自己紹介をすると。

 

「きゃあぁぁーー!男子よ!今年はついてる!」

 

クラスの女子たちは男子が居る事に興奮し大騒ぎだった。

 

「俺、大丈夫かな?」

 

弾は不安になりながらも席につき、再び自己紹介は始まった。

 

「そろそろ俺の番か。」

 

夏己は自分の番がそろそろ来ると感じていると、教室のドアが開いた。

 

「山田先生。HRを任せてすまない。」

 

「来たか。」

 

教室に夏己にとって一番会いたくない人物が入ってきて、夏己は顔色を変えた。

 

「大丈夫です。あ、次は大道君ですね。」

 

自己紹介が夏己の番になり、席から立ち上がった。

 

「!?」

 

人物は夏己の顔を見て表情を変えた。だが夏己はそんな事を気にせずに自己紹介を始めた。

 

「大道夏己です。自分もI Sを動かしてこの学園に来ました。これから一年間よろしくお願いします。」

 

「きゃあぁぁぁーー!!今年は本当についてる!男子が二人もいるのよ!」

 

夏己の自己紹介でクラスはまた盛り上がっていた。

 

「何を言ってる?お前は一夏じゃないのか?」

 

人物は夏己の元に行き、質問した。

 

「何の話ですか?俺は大道夏己。あなたとは何の関係もありませんよ。織斑先生。」

 

夏己に話しかけたのは千冬だった。だが夏己は何も関係がないと言い返した。

 

「何を言ってる!?お前は!」

 

千冬が言おうとしたら堂本と芦原が千冬に近づきロッドとマシンピストルを千冬に向けた。

 

「誰だ、貴様らは?」

 

「護衛だ。ちゃんと通達しただろうがッ!これを見ないと分かんないのか!」

 

堂本は夏己たちの護衛の証拠である書類を出して見せた。

 

「護衛…だと…?」

 

「しつこい奴は病院送りにしろって社長に言われてんだ!入院したくなかったらさっさと教壇に行けッ!」

 

「……!」

 

千冬は拳を握りしめて堂本と芦原を睨んだ。

 

「堂本さん!芦原さん!みんなびびってますよ!山田先生に至っては泣きそうな顔ですよ!」

 

弾は慌てて堂本と芦原の止めに入った。三人の威圧感に生徒たちは怯え、真耶に至っては今にも泣きそうだったから。

 

「堂本さん、芦原さん。初日から俺たちのイメージを崩さないでください。みんな、ごめんね。このお詫びに何でもするから。」

 

夏己は怯えてる生徒たちに怖がらせてしまったお詫びに何でもすると言ってしまった。

 

「夏己。その言葉はまずくないか?」

 

「……ゲーム・オーバー。」

 

弾は夏己の言葉に唖然とし、芦原はただ一言だけ呟いた。

 

「織斑先生も早く戻ってください。」

 

「……。」

 

千冬は引き下がり、堂本と芦原も得物を下げて後ろに下がった。

 

「初日から来るとかバカな女だ。」

 

夏己は千冬をただ睨んでいた。そしてHRは終わり休み時間に入った。

 

「ちょっといいか?」

 

夏己はポニーテールの少女に声をかけられて顔を上げるも、すぐに弾たちの方を見ると、弾は堂本と芦原の方を見ながら頷き、堂本と芦原は上に向かって指を指した。

 

「屋上で話そう。」

 

夏己は少女を連れて屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上に着いた夏己は少女の方に振り向いた。

 

「久しぶりだな。箒。」

 

夏己に話しかけてきたのは織斑一夏だった時の幼なじみ、篠ノ之箒だった。

 

「ああ、5年ぶりだ。それよりお前は一夏じゃないのか?」

 

「その名前は捨てた。いや、織斑一夏は死んだ存在。死んだ人間の話はするな。」

 

「なあ!?何を言ってるんだ!一夏は今、私の目の前に!」

 

「俺は大道夏己。それが今の俺だ。…それでも忌々しい過去は消せないけどな。」

 

夏己は屋上から出ようとした。

 

「待て!話はまだ!」

 

「休み時間はもう終わる。早く戻らないと織斑先生がうるさいぞ。」

 

夏己は屋上から出た。

 

「一夏…お前に何があったんだ…。」

 

一人残された箒はただ立ち尽くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「……。」

 

階段を降りてる夏己は途中で足を止めてポケットからエターナルメモリを出した。

 

「夏己。お前はガイアメモリとI Sの頂点に居る存在だ。お前の行動一つで世界が地獄になる事を忘れるなよ。」

 

夏己は入学前に克己が言っていた言葉を思い出しながらエターナルメモリを見ていた。

 

「女しか使えないガラクタの頂点に居る存在か。I Sで最悪な想いをした俺には皮肉にしか聞こえないよ。兄さん。」

 

夏己は皮肉を感じながらもエターナルメモリをポケットに入れて教室に戻った。

 

 

 

 

 

「I Sの基礎は叩き込まれたから何とか授業には着いていけるな。」

 

授業が始まり、夏己はついていけたが、弾の方はイマイチだった。

 

 

 

「あ〜全然分かんねえよ。アクセルならマスターしてるのに。」

 

「すぐに分かるよ。」

 

次の休み時間、夏己と弾は雑談をしていると。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「?」

 

二人は金髪の女子生徒に声をかけられて女子生徒の方に顔を向けた。

 

「誰?」

 

弾は女子生徒に聞くと。

 

「まあ!このセシリア・オルコットを知らないのですか!イギリス代表候補生のわたくしを!」

 

「知らないものは知らない。それで用件はなんだ?」

 

夏己はセシリアに用件を聞くが、タイミング悪くチャイムが鳴ってしまった。

 

「うぐ…また来ますわ!」

 

セシリアは悔しそうな顔をして席に戻った。

 

「何だったんだ?」

 

「さあ?」

 

夏己と弾は唖然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、クラス代表を決めたいと思う。誰かやりたい者はいるか?」

 

次の時間では夏己たちのクラスはクラス代表を決める時間だった。

 

「はい!私は大道君がいいです!」

 

「あたしは五反田君で!」

 

クラスメイトたちは次々に夏己と弾を推薦していった。

 

「ちょっと待ってくれ!何で俺たちばかり!」

 

「こういうのはジャンケンとかくじ引きで!」

 

夏己と弾はクラスメイトを止めるようにあれこれ言ったが。

 

「納得いきませんわ!」

 

セシリアは間に入ってきて夏己と弾がクラス代表をやるのは納得いかないと言ってきた。

 

「何故男性に従わなければいけないのですか!わたくしに一年間屈辱を味わえというのですか!?」

 

「なら、俺たちを倒せばいいだけだろ。」

 

「どういう意味ですか?」

 

「言葉通りだ。俺と弾と戦って勝てばいいんだよ。」

 

「このわたくしに挑む気ですか?面白いですわ。なら負けたらあなた方はわたくしの召使いにさせてあげましょう。」

 

「召使いじゃなくて犬にでもなってやるよ。弾、いいか?」

 

「構わねえ。それにこの子の強さも知れるからいい機会だから、俺も戦うに一票だ。」

 

夏己たちは勝手に話を進めてしまい、千冬は少し呆れた顔をしていた。

 

「お前たち勝手に話を進めるな。まあいい、第三アリーナが来週の所で開いている。そこでクラス代表を決める試合をしてもらう。それと大道、五反田、お前たち二人には専用機が…」

 

「いりませんよ。書類に目を通してないんですか?俺たちはNEVERの所属で専用機は既に持ってますよ。」

 

夏己と弾はエターナルメモリとアクセルメモリ、ロストドライバーにアクセルドライバーを千冬に見せた。

 

「お前たちいつ専用機を!?」

 

「聞きたいなら会社に聞いてください。まあ克己さんが素直に話すとは思わないですけど。」

 

「…セシリア・オルコット。てめえにはじっくり地獄を味合わせてやる。覚悟しろ。」

 

「覚悟するのはあなた方ですわ。」

 

夏己、弾、セシリアは火花を散らしながら睨んでいた。

 

「若いね。」

 

「……。」

 

その様子を見ていた堂本と芦原だが、芦原は何も喋らなかった。

 

「お前も何か言えよ!京水みたいにうるせえのもやだけどお前みたいに何も喋んねえ奴も嫌なんだよッ!」

 

堂本は芦原に怒鳴ってしまい、それを見た真耶がまた泣きそうになったのは言うまでもない。

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