エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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学園生活

「山田先生。話とは?」

 

夏己と弾は山田に呼ばれ、生徒相談室にいた。

 

「はい。二人の部屋の事です。」

 

「部屋?」

 

「I S学園は全寮制の学園で3年間、ここで過ごしてもらうのです。あ、週末や夏休みとかは実家に帰れるんで安心してください。」

 

真耶は夏己に部屋の鍵を渡した。

 

「堂本さんたちは?」

 

「お二人は織斑先生から既に受け取ってます…。」

 

真耶は堂本たちの事を聞いた途端に顔色を変えた。

 

「山田先生。まだ堂本さんが怖いんですか?」

 

「はい…。」

 

「まあ芦原さんはともかく、堂本さんガタイもいいし声もデカいからな。でも夏己、泉さんよりはマシだよな?」

 

「ああ。あの人は堂本さんより強烈だからな。止め役の羽原さんがいなかったら何をするやら…」

 

夏己と弾は色気付いてる京水を想い浮かべて背筋がゾッとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は、は、ハックション!」

 

「汚えな。手で抑えろ!」

 

秘書の仕事をしていた羽原と京水だが、京水はくしゃみをして羽原に怒られてしまった。

 

「ハ!もしかしてイケメンが私の噂を!」

 

京水は嬉しそうに両手で頬に触れた。

 

「んな訳あるか!真面目にやれ!」

 

羽原は京水の頭を叩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ今日から寮生活です。色々と大変だと思いますが。」

 

「大丈夫ですよ。弾、行こうぜ。」

 

「ああ。」

 

「大道君。織斑先生がお話しがあるみたいなのですぐに進路相談室に行ってもらっても大丈夫ですか?」

 

真耶は千冬が夏己に話があるため夏己にすぐ進路相談室に行っても大丈夫か聞いてきた。

 

「大丈夫ですよ。弾は先に部屋に行っててくれ。」

 

夏己は弾に部屋の鍵を渡し、二人は教室から出た。

 

「織斑千冬に呼ばれたか?」

 

廊下に堂本と芦原がおり、芦原は気付いていたように話した。

 

「俺一人で行きます。二人も部屋に行ってて大丈夫です。」

 

「何かされたらすぐに言えよ。織斑千冬を容赦なく病院送りにしてやっから!」

 

「頼もしい限りです。」

 

夏己は堂本たちが頼れる兄貴分の器を感じ、進路相談室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進路相談室に着いた夏己はノックをした。

 

「入れ。」

 

「失礼します。」

 

相談室に入ると千冬が椅子に座って待っていた。

 

「それで話とは何ですか?織斑先生。」

 

「二人きりの時ぐらいは呼んでもいいんだ。一夏。」

 

「一夏?誰ですか?俺は大道夏己です。人違いですよ。」

 

「何を言ってる!お前は私の弟の織斑一夏だろうが!」

 

「織斑一夏。ああ、ドイツで誘拐されて死んだ。」

 

夏己は知らんぷりをしつつ思い出したような顔で話した。

 

「死んでない!今、私の目の前にいるじゃないか!」

 

千冬は必死になって目の前にいるのは大道夏己ではなく織斑一夏だと言うが。

 

「一つ聞いていいですか?俺があなたの弟の織斑一夏だったらどうするんですか?」

 

「あの時の事を謝りたい。そして、もう一度私と一緒に…」

 

「それ以上言うな…」

 

「え…?」

 

夏己は千冬が言おうとした言葉を言わせず睨み返した。

 

「謝れば全部チャラか?とんでもない甘えだな。」

 

「一夏…?」

 

「あんたが今さら謝ったって遅いんだよ。死んだ人間はもう戻ってこない。織斑一夏はあの場所で骨も残らずに死んだ。いい加減に現実を受け入れろ。」

 

夏己はこれ以上ここに居るのは無駄だと感じ教室から出ようとする。

 

「待ってくれ!一夏!」

 

千冬は夏己の腕を掴み止めたが。

 

「触るなッ!」

 

夏己は千冬の手を振り解き、さらに克己から貰ったコンバットナイフを千冬の喉に突きつけた。

 

「!?」

 

「あんたがどうしても真実を知りたいなら兄さんに聞け。けど、兄さんも素直に話すとは思わないけど。」

 

夏己はナイフを下げて教室から出た。

 

「一夏…。」

 

教室に一人残された千冬はただ立ち尽くすしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか。」

 

夏己は自分の部屋を見つけ、部屋に入った。

 

「よお。」

 

部屋に入ると弾がベッドに座りながらアクセルメモリを見ていた。

 

「どうだった?」

 

「案の定聞いてきたよ。けど何をしても無駄だけど。」

 

夏己は自分のバッグと一緒に置かれていたアタッシュケースを手に取り、机の上に置いてアタッシュケースを開けた。

 

「AからZまでのメモリをマジで持ってるのか。マキシマムの使い放題だな。」

 

アタッシュケースの中身はT2ガイアメモリでエターナルの「E」を除く、AからZまであり、夏己は「G」のメモリを取った。

 

「DNA検査しても無駄なんだよ。」

 

夏己が手に取ったのはジーンメモリだった。夏己は千冬にDNA検査を頼まれてもジーンメモリの力で遺伝子を組み替えられるから。千冬は何をしても無駄だったのだ。

 

「腹減ったな。弾、飯でも食いに行こうぜ。」

 

「そうだな!」

 

夏己と弾は食事を食べに行くために食堂に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「何を食べようかな?」

 

「いっそ全部頼んじまおうぜ!」

 

「そうだな!」

 

二人は定食、丼、ラーメンなどかなり頼み、二人が座った席はそれらで埋まってしまった。

 

「え!二人ともこんなに食べるの!?」

 

近くに居た女子たちは二人の食べる量に唖然としていた。

 

「これくらい食べないともたないんだよ。」

 

「克己さんの特訓かなりハードだったからな。これでも足りないくらいだな。」

 

「そういえば弾、生身でエンジンブレード振り回せとか無茶振りされてたもんな!」

 

「ありゃマジで死ぬかと思ったぜ。」

 

弾は克己の特訓のハードさを思い出すも、今では懐かしい思い出のように話していた。

 

「おい。」

 

するとそこに箒が来た。

 

「箒、何か用か?」

 

「今すぐ私と勝負しろ。」

 

「勝負?」

 

「私が勝ったらお前が名前を捨てた理由を話してもらう。けど、お前が勝ったら、私は今後一切詮索はしない。お前が大道夏己として生きている事を受け入れる。」

 

箒は夏己に勝負を挑み、自分が勝ったら織斑一夏の名前を捨てた理由を話してもらうと言うも、逆に夏己が勝ったら今後一切詮索はせずに大道夏己として生きている事を受け入れると言った。

 

「そこまでの事を言うじゃやるしかないな。」

 

夏己は箒の勝負に乗り、すぐに食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏己と弾は剣道場におり、箒は胴着と袴を着ていた。そして、男性操縦者の実力を見てみたいと野次馬もたくさん居た。

 

「腕は落ちてないか?」

 

「さあな?けど、俺は負ける気はしない。」

 

夏己は箒に竹刀を向けた。

 

「口では何とでも言える。防具を付けろ。」

 

「必要ない。このままでいい。」

 

「なあ!?」

 

箒は夏己の言葉に驚愕してしまう。

 

「聞こえなかったか?このままでいい。」

 

夏己は竹刀だけを持って構えた。

 

「なら私も竹刀だけにする。」

 

箒も防具を着けずに竹刀だけを持って構えた。

 

「じゃあ、行くぞ…!」

 

夏己は足を少し動かした。

 

「!?」

 

「え?何が起きたの?」

 

箒と野次馬は唖然としていた。箒の竹刀は折れており、胴着と袴もボロボロにされていた。そして、夏己は箒の後ろにいつの間にか立っていた。

 

「五反田君。今の見えた?」

 

「ああ。夏己はまず竹刀を折って、何度も攻撃したんだ。」

 

弾だけには夏己の動きは見えており、野次馬たちに説明した。

 

「弾、やろうぜ。」

 

夏己は竹刀を剣道部員に返し、エターナルエッジを出した。

 

「おう!」

 

弾もケースからエンジンブレードを出した。

 

「重そうな剣だね。」

 

部員たちはエンジンブレードに注目していた。

 

「持ってみますか?」

 

弾はエンジンブレードを部員たちに出して、部員の一人がエンジンブレードを握り、弾が離した瞬間。

 

「!?」

 

部員はエンジンブレードの重さに耐えきれず、エンジンブレードの剣先は床を破壊してめり込んだ。

 

「何これ!?重いなんてレベルじゃないんだけど!」

 

部員はエンジンブレードを抜こうとするも、エンジンブレードはビクともしなかった。

 

「五反田君。これ片手で持ってたよね…?」

 

「これくらい出来なきゃ夏己には勝てないですよ。」

 

弾はエンジンブレードを普通に抜き、肩にかけた。

 

「弾、本気で来い!」

 

「当たり前だ!」

 

二人はエッジとブレードをぶつけた。二人の戦いは凄かった。夏己は見事なエッジ捌きから蹴りを放つも、弾はブレードをうまく使ってエッジをガードし、蹴りも拳でガードしていた。夏己は弾のバランスを崩して狙おうとするも弾はエンジンブレードを刺して柄を掴んだまま空中回転して夏己に本気で斬りかかるも、それを夏己は避けた。

 

「ストップ!ストップ!」

 

「まだケリは着いてないですよ。」

 

剣道部の部長が二人の戦いを強引に止め、夏己はまだ決着がついてないと言うも。

 

「決着の前に道場が壊れるの!」

 

「あ。」

 

二人は周りを見ると、床はエンジンブレードを刺したためぐちゃぐちゃになってしまったのだった。

 

「床だけじゃないのよ!壁もよ!」

 

部長は壁も指すと、壁もエッジとブレードの切り傷でズタズタになっていた。

 

「部費だけじゃとてもじゃないけど足りないわよ…」

 

部長は今にも泣きそうな顔をしていた。そして、この日以降、夏己と弾はエッジとブレードを持って道場には入らないという誓約書を書かされてしまった。

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