エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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エターナルVSアクセル

「凄かったですね。大道君。」

 

管制室からエターナルとブルー・ティアーズの試合を見ていた千冬と真耶だが、エターナルの強さ、夏己の言葉に感動していた。

 

「あ…ああ。」

 

(お前が求める明日には私はもういないのか?一夏。)

 

千冬は心の中で一夏が求める明日には自分はいないのかと考えてしまい、寂しい表情をしていた。

 

「織斑先生?」

 

「…大丈夫だ。それより山田先生。大道のISについて何か分かりましたか?」

 

千冬はすぐに表情を変え、真耶にエターナルの事を聞いた。

 

「大道君のISはUSBメモリみたいなのを使ってるみたいなのですが…。」

 

「?」

 

「大道君のISにはシールドエネルギーどころかコアすらないんです。いえISの性能という性能さえありません。」

 

「なあ!?」

 

千冬は真耶からエターナルにはISの性能が何もない事を聞き、驚愕してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナでは夏己と弾が立っていた。本当は次の試合は弾とセシリアだったが、ブルー・ティアーズのダメージが予想以上に酷くてセシリアが棄権したために夏己と弾の試合になったのだった。

 

「やっと決着がつけられるな。」

 

「道場じゃぶっ壊す寸前だったしな。ここなら遠慮なく出来るな!」

 

夏己と弾はロストドライバー、アクセルドライバーを着けて、メモリを起動させた。

 

「エターナル!」

 

「アクセル!」

 

「「変身ッ!」」

 

「エターナル!」

 

「アクセル!」

 

二人はエターナル、アクセルに変身し、エッジとブレードを構えた。

 

「行くぜ!弾!」

 

エターナルとアクセルはエッジとブレードをぶつけさせ、激しい金属音が出ていた。

 

「これでも喰らえッ!」

 

アクセルはエンジンメモリをブレードに挿した。

 

「エンジン!」

 

「オラッ!」

 

「ジェット!」

 

ブレードの切っ先から高速のエネルギー弾が撃たれた。

 

「甘い!」

 

エターナルもトリガーメモリを出した。

 

「トリガー・マキシマムドライブ!」

 

エターナルもエッジの切っ先から青い光弾を撃ち、光弾とエネルギー弾はぶつかって爆発を起こした。

 

「サイクロン!」

 

「エレキトリック!」

 

爆煙の中から風を纏ったエッジを持ったエターナル、雷撃を纏ったブレードを持ったアクセルが出てきて、二人はエッジとブレードをぶつけ合い辺りに風と雷が巻き起こった。

 

「風と雷を起こすとか、二人のは何なんですか?織斑先生。」

 

「私にも分かりません。普通に考えて二人のやってる事はありえません。」

 

管制室から見ていた真耶はエターナルとアクセルの戦いを千冬に聞いたが、千冬にも分からなかった。エターナルとアクセルの攻撃は普通に考えても出来ない事だったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり、お前を倒すにはこれしかないな。」

 

アクセルはトライアルメモリを出した。

 

「速さで勝負か。乗った。」

 

エターナルもナスカメモリを出して、エターナルとアクセルはメモリを挿した。

 

「ナスカ・マキシマムドライブ!」

 

「トライアル!」

 

トライアルメモリを挿したアクセルは黄色になってすぐに青い姿のアクセル、トライアルになり、エターナルとアクセルは走り出す構えを取った。

 

「地獄まで…」

 

「限界まで…」

 

「「振り切るぜッ!」」

 

エターナルとアクセルは走り出した瞬間、姿を消した。

 

「え!消えちゃった!?」

 

観客席から見ていた生徒たちはエターナルとアクセルが消えた事に驚き、辺りを見た。

 

「織斑先生…今度は消えちゃいました…。」

 

「いや流石にレーダーには写ってますよ。」

 

「いえ、何も写ってません…。」

 

「はあ?」

 

千冬は真耶の言葉が一瞬信じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナの方ではあちこちから何かがぶつかる音がし、生徒たちはそこを見ても何が起きてるのか分からなかった。

 

「あ!」

 

生徒たちはアリーナの真ん中を見るといつの間にかエターナルとアクセルが立っていたのに気づいた。

 

「ハア、ハア…流石だな。弾。」

 

「ハア…お前もな。夏己、そろそろ決着つけようぜ。」

 

アクセルは元の姿に戻り、スロットルを回した。

 

「アクセル・マキシマムドライブ!」

 

「ああ。」

 

エターナルもジョーカーメモリを起動させ、マキシマムスロットに挿れた。

 

「ジョーカー・マキシマムドライブ!」

 

エターナルとアクセルはマキシマムを発動させて空中に飛んでキックを放った。

 

「ウオォォォォーーー!!」

 

「ハアァァァァーーー!!」

 

エターナルとアクセルのキックはぶつかりあって互角の力だったが、威力が強すぎたために大爆発が起きた。

 

「痛ってッ!」

 

「痛たた…」

 

爆発と共に変身が解けた二人が転がるように地面に倒れ、生徒たちは唖然として見ていた。

 

「…山田先生!二人をすぐに医務室に!」

 

「は、はい!」

 

呆気に取られていた千冬はすぐに我に返って、真耶に二人を医務室に運ぶように指示を出して真耶は焦って管制室から出た。

 

「二人が使ってるのは何なんだ…?」

 

千冬はエターナルとアクセルが今まで自分が見てきたISとは根本的に何かが違う。その考えだけが頭を過っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室に運ばれた夏己と弾はあちこち傷だらけで話していた。

 

「まさか引き分けとはな。」

 

「ホントだよ。決着がつけられると思ったのに。」

 

二人は体の痛みより決着がつかなかった事に嘆いていると、医務室のドアが勢いよく開いた。

 

「夏己!」

 

「夏己さん!」

 

入ってきたのは箒とセシリアで二人は夏己の元に行った。

 

「さっきの試合はなんだ!あそこまでの無茶をするとは!」

 

「本当ですわ!心配するこちらの身にもなってください!」

 

「いきなり何だよ?それにセシリア、さっきまでと態度が違くないか?」

 

夏己はセシリアの態度が試合前とは全然違う事に違和感を感じた。

 

「そんな事は今はどうでもいいですわ!それよりお怪我の具合は!」

 

「これくらいどうって事はない。まあ弾と決着がつけられなかった事が悔しいけど。」

 

「夏己のおかげで180度人が変わっちまったか。」

 

弾はセシリアの態度が変わったのが夏己のおかげだと思っていると。

 

「お〜い〜!二人とも大丈夫〜?」

 

医務室にのほほんとした女子が入ってきた。

 

「君は、確か同じクラスの?」

 

「布仏本音だよ〜でものほほんさんと呼んで〜。」

 

「凄えゆったりペースな子だな。それで何か用?」

 

弾は本音に用件を聞くと。

 

「二人に会わせたい子がいるの〜」

 

本音は後ろを向くと、本音の後ろから恥ずかしがるように水色髪の女子が出てきた。

 

「君は?」

 

「かんちゃんだよ〜」

 

「かんちゃん?」

 

「四組の更織簪です。あの…あの時はありがとう。助けてくれて。」

 

「あの時?」

 

「デパートで女性がISを纏って暴れた時。」

 

「あ!思い出した!君、どこかで見た事あるなって思ったら、子供をあやしてた!」

 

夏己は簪の話を聞いて、自分と弾が初めてISと戦った時に一番前に居たのが簪だと思い出した。

 

「うん。本当にありがとう。それにあの時の二人はヒーローみたいだったよ。」

 

「ヒーローね。地獄を楽しみな。って言ってるヒーローもどうかと思うけど。」

 

「かんちゃん〜帰ってからずっと二人の話ばっかしてたよ〜本物のヒーローが来てくれたって〜」

 

「本音!」

 

本音の言葉に簪は顔を真っ赤にしてしまう。

 

「皆さん。大道君と五反田君は安静にしてないといけないんです。これ以上用がないなら医務室から出ましょう。」

 

医務室に真耶が来て、真耶は箒たちに医務室から出るように指示をした。

 

「大道君、五反田君。二人のISを調べたいのでこちらに預けてもいいですか?」

 

真耶は夏己と弾にメモリとドライバーを預けてもいいか聞いた。

 

「大丈夫ですよ。早く返してくれるなら。」

 

「明日までには返しますから大丈夫です。」

 

「ならいいですよ。」

 

夏己と弾はメモリとドライバーを真耶に預けた。

 

「では二人は今日はここで安静にしててください。食事は…」

 

「飯なら持ってきたぞ!」

 

また医務室が開き、堂本と芦原が二人の食事を持ってきた。

 

「ひい!」

 

真耶は堂本を見て顔を真っ青にしてしまう。

 

「お!ステーキですか!」

 

堂本と芦原が持ってきたのは鉄板焼きのステーキだった。

 

「マジな試合をしたんだ。ガッツリ食うべきだ!」

 

「美味そう!いただきます!」

 

二人はステーキを食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、千冬と山田は夏己と弾から預かったメモリとドライバーを調べていた。

 

「山田先生。これらについて何か分かりましたか?」

 

千冬はアクセルメモリを手に取って、真耶に何か分かったか聞いてきた。

 

「…二人のISにはコアがありません。」

 

「…やはりか。」

 

千冬は真耶の言葉を聞いて、納得しているような顔だった。

 

「でも、USBメモリですからパソコンに挿せば中のデータが!」

 

真耶はエターナルメモリをパソコンのアダプターに挿したが。

 

「!?」

 

パソコンに挿した瞬間、パソコン、パソコンに繋がってる機械が全てショートして火花を出した。

 

「何なんだ…?このメモリは…?」

 

千冬は挿しただけでパソコンを破壊したメモリを未知との遭遇をしたかのような顔で見ていた。

 

 

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