次の日、夏己と弾は普通に教室におり、クラス代表が発表された。
「では1組のクラス代表はオルコットさんに決まりました!」
真耶がクラス代表を発表するが、セシリアはポカーンという顔をしていた。
「あの、何故わたくしが?」
「俺と弾が辞退したからだ。」
「何故ですか!?」
「昨日の試合を見て何とも思わないのか?俺とセシリアの試合は俺が一方的だった。そして俺と弾の試合は互角で、大爆発まで起きたんだ。俺か弾がクラス代表になったら他のクラスとのバランスが合わないだろ。だから辞退したんだ。」
夏己と弾は他のクラスのクラス代表とのバランスを合わせるためにクラス代表を辞退したのだった。
「…それに俺が本気だったら、お前はISごと死んでたからな。」
「?」
夏己は最後の言葉は小声で言い、セシリアはそれを聞き取れなかった。
その後、夏己と弾は真耶からメモリとドライバーを返してもらい、今はセシリアに呼ばれて屋上に居た。
「それで話って何だ?セシリア。」
「はい。昨日の事でお二人に謝りたいのです。」
「昨日の事?」
「昨日はお二人に失礼な事を言ってしまい、本当に申し訳ありません。夏己さんのお言葉で目が覚めましたわ。」
「俺の言葉で?」
「はい。わたくしは小さい頃に両親を事故で亡くし、それからはずっと必死でした。ですが夏己さんの言う通り、わたくしは専用機を手に入れた事で足掻くのをやめてしまいました。けど、夏己さんは違いました。力を得てもなお足掻く事をやめてないという想いを昨日の試合で感じました。ですからわたくしもこれからも足掻く事を決めました。」
「まさか、ふんぞり返るためとか?」
弾は不安な声でセシリアに聞くと。
「いえ、皆様と明日も笑顔で過ごしたい。それを叶えるために足掻くのです。」
「いい明日だな。」
「それともう一つ聞きたい事があるのですが、よろしいですか?」
「別にいいけど。」
「お二人のIS操作の技術。とても昨日今日触れただけではとても出来ません。それにお二人の強さは一体?」
セシリアは夏己と弾にエターナルの事や強さの事を聞いてきた。
「あのISは兄さんが俺たちに合うように作ってくれたんだ。」
「夏己さんのお兄様が?」
「そうそう!それに克己さんに鍛えられたから!」
二人はガイアメモリの事は言わずにエターナルとアクセルは克己が作ったISだと言った。
「お二人をあれだけの強さにして、ISまで作る。とても優秀な方なのですわね。わたくしも一度お会いしてみたいです。」
セシリアは夏己と弾を強くした克己に尊敬の眼差しをしながら会ってみたいと話した。
夏己たちはISの訓練でアリーナにおり、皆がIS専用のスーツを着てる中、夏己と弾は制服だった。
「ではこれより訓練を開始する。専用機持ちは前に出ろ。」
アリーナには千冬と真耶もおり、千冬は専用機持ちは前に出ろと指示を出して、夏己、弾、セシリアは前に出た。
「今からお前たちにはISの基礎である飛行をしてもらう。ISを展開しろ。」
「はい!」
セシリアはブルー・ティアーズを展開し、夏己と弾もエターナル、アクセルに変身した。
「大道は昨日見たが、五反田。お前のISの飛行は?」
「これを使えば出来ます。」
アクセルは強化アダプターを出してアクセルに挿した。
「アクセル!アップグレード・ブースター!」
アクセルは強化アダプターを挿して、ブースターになった。
「昨日は青くなったのに今度は黄色か。」
生徒たちはアクセルブースターをマジマジと見ていた。
「では飛行しろ!」
セシリアは飛行し、エターナルもバードメモリを使って飛行し、アクセルも続くように飛行した。
「お二人ともとてもお上手ですわね。」
「専用機持ちが何言ってるんだか。」
飛行が終わり、エターナルたちは次の訓練指示を受けていた。
「では次は装備を展開しろ。」
「分かりました。」
エターナルとアクセルはエッジ、ブレードを出した。
「お前たちの装備はそれだけか?」
「これだけですよ。」
エターナルはエッジをクルクル回しながらセシリアを見た。セシリアは近距離武器を展開するのに手間取っていた。
「オルコット。まだ展開出来ないのか?」
「すぐですわ!あー!インターセプター!」
ようやくセシリアの近距離武器が展開された。
「遅い。もっと早く展開しろ。」
「芦原さんに特訓つけてもらうか?あの人もセシリアと同じ銃火器タイプだけどムエタイの達人だから、いい特訓になるぞ。」
アクセルはセシリアに芦原に特訓をつけてもらう事を勧めた。
「銃火器ばっかに頼らない事も必要だからな。」
「うう…お二人がそう言うなら。」
セシリアはエターナルとアクセルに言われ、芦原の特訓を受ける事を決めた。
放課後、夏己、弾、箒にセシリア、堂本と芦原はアリーナに居た。
「ではご教授お願いします。」
「……。」
セシリアは芦原に挨拶するが、芦原は何も答えなかった。
「あの?」
「気にしなくていいよ。芦原さん、基本無口で何も喋らない人だから。でも実力は保証するよ。」
「そうなのですか?」
「そう。じゃあこっちも始めましょうか。」
「おうよ!」
弾は堂本に言い、堂本はロッドを構えた。
「ではわたくしたちも。」
セシリアはブルー・ティアーズを展開した。
「ゲーム・スタート。」
芦原はT1トリガーメモリを出して、メモリ専用のマシンピストルに挿れた。
「トリガー!」
芦原はマシンピストルをブルー・ティアーズに撃ち始めた。
「的確な射撃。実力は夏己さんたちの言う通りですわね。」
セシリアは避けながらレーザーを撃つが、芦原もそれを避けて、撃ちながらセシリアに近づいた。
「オラ!」
一方、夏己と弾は変身せずに生身で堂本に挑んでいた。
「堂本さん。容赦なさすぎですよ!」
「稽古に加減するバカがどこにいる!」
堂本は容赦なくロッドを振っては蹴りを放った。
「武器は落としましたわ!」
セシリアの方も芦原のマシンピストルを弾き飛ばし、芦原に近づいたが。
「!!」
芦原はムエタイの技を放った。
「本当に近距離攻撃もお得意なのですね。」
「ゲーム・オーバー。」
芦原はマシンピストルを拾い、トリガーメモリを抜いてすぐにハンドガンに挿れた。
「トリガー・マキシマムドライブ!」
ハンドガンから青い光弾が撃たれて、ブルー・ティアーズはまともに喰らってしまった。
「ハア…ハア…」
夏己、弾、セシリアは息を切らして地面に転がっていた。
「今日はここまでだ。これからクラス代表就任を祝ってパーティーがあるんだろ?」
「そうですね。シャワーを浴びて行きますか。」
夏己たちはセシリアのクラス代表就任を祝ったパーティーに行くためアリーナから出た。
夜、食堂ではセシリアのクラス代表就任を祝ってパーティーが開かれていた。
「セシリア!クラス代表頑張ってよ!」
セシリアはクラスメイトから声援を受けていた。
「わたくしがクラス代表になった以上、決して他のクラスの代表には負けませんわ。」
セシリアは決意を言い、クラスメイトたちは盛り上がっていた。
「はいは〜い!盛り上がってるところ悪いけど、今から新聞部のインタビューです!」
「誰ですか?」
「私、新聞部の副部長、黛薫子。今日は三人にインタビューしにきたの。」
夏己たちに新聞部の黛薫子がインタビューをしにきた。
「じゃあまずはセシリアちゃんから。クラス代表になった気分はどう?」
「先程も言いましたが、わたくしは誰にも負けるつもりはありません。」
「って言って昨日は大道君にボコボコにされてたじゃん。」
「う…、夏己さんはわたくしの想定を遥かに超えた強さでしたから。」
「イギリス代表候補生にそこまで言わせる。これは記事に出来るね!」
薫子はメモ帳を出して、インタビューの内容をメモに取った。
「じゃあ次は本命の二人ね!」
「俺たちが?」
「本命?」
「そう!I S学園初の男子だもん!色々聞かなきゃ損だしね!」
「はあ〜」
「ではズバリ質問!二人の好みの女性は!タイプは!」
薫子は二人にグイグイ質問してきた。
「何ですか!その質問は!?」
「あのね、I S学園といえど女子校。年頃の女の子たちがたくさん居るの。だからI S学園に今居る二人の好みは聞いておきたいの!」
薫子の言葉に他の生徒たちも頷いていた。
「はあ〜分かりましたよ。まあ俺の理想は地獄の果てまで一緒に行ける人ですかね?」
「どういう意味?」
「俺と一緒ならどんな過酷な現実にも立ち向かえる人です。」
「俺はどんな時も一緒に振り切ってくれる人です。」
「二人は一途な人がいいのね。成程。」
夏己と弾の好みのタイプを聞き、生徒たちは燃え上がっていた。
「ここがI S学園ね。」
I S学園の入口にボストンバッグを背負った小柄でツインテールの少女が立っていた。
「待ってなさいよ。一夏!」
少女は夏己のかつての名前である一夏の名前を叫んでいた。